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Ubuntuを始めよう。 (14)

今回も、前回に引き続きUbuntuのデスクトップ関連やシステム設定関連のチョッとした設定です。

・Indicator:システムの状態を表示
・スクロールバーを常時表示(旧型スクロールバー)
・Force Quit:フリーズしたアプリの終了
・ClamTK:セキュリティ(ウィルス)対策


Indicator

システムの状態を把握するために簡単なシステム情報が表示されると便利ですね。
このような情報を表示するアプリは、ConkyやScreenlets等が有ります。
特にConkyはカスタマイズ性に富んでいます。
しかし、Conky程情報量は多くなくても良い場合や、Conkyは表示させておくと目障りだと思う場合があります。
そのような場合は、インジケータ部に表示する“Indicator”を使用してみましょう。

インストール



Ubuntuソフトウェアセンターで“indicator”と検索してインストール。
(認証を求められたら、パスワード入力)



Dashで“indicator”と検索してインストール。
Ubuntu13.04の場合は、一度起動すると、“自動起動するアプリケーション”に登録されるため、次のPC起動時には自動的に起動します。



インストールすると、上図の様に表示されます。
上図のアプレットは、“CPU使用率”がグラフで表示されています。
グラフを見るだけでも大凡のCPU使用率がわかります。

上図の上図グラフ部をクリックすると!。



上図の様に表示されます。
CPU、メモリ、ネット接続状況、SWAP等がわかります。
閉じるには、インジケータ部のグラフ部をクリックすると閉じます。

前記で“Ubuntu13.04の場合は、一度起動すると、““自動起動するアプリケーション”に登録される・・”と記載しましたが、Ubuntu12.04では、起動しても“自動起動するアプリケーション”に登録されないようです。(私のPCだけ?。ではないと思う。)

“自動起動するアプリケーション”に登録しておきましょう。



Dashで“自動”と検索して起動。



上図が表示されるので、「追加」をクリック。



上図が表示されるので、名前:任意名、コマンド:“/usr/bin/indicator-multiload”と入力(ここは間違うと起動しません。)、説明:任意(カーソルを合わせると表示される説明)
設定が終了したら「ほぞん」。



上図の様に追加されます。
PC起動時に自動起動させたくなかったら、頭のチェックを外します。




スクロールバーのツマミを常時表示させる。

http://www.webupd8.org/2011/04/how-to-disable-overlay-scrollbars-in.html
に、設定方法が載っており、ここを参考にしました。



Ubuntu12.04のスクロールバーのツマミは、上図の様に常時表示されません。
スマートで、必要な時だけ表示され、見てくれは良いのですが、結構使いづらいですよね。
(スマートフォン等の画面が小さい場合はとても有効ではありますが。)
と言う事で、旧型のスクロールバーを表示させてみましょう。

〈Ubuntu12.04の場合〉

端末を起動します。



〜$ sudo sh -c 'echo "export LIBOVERLAY_SCROLLBAR=0" > /etc/X11/Xsession.d/80verlayscrollbars'
パスワード入力。(端末ではパスワードを入力しても何の変化も見られませんが、正しく入力して「Enter」。)
端末を閉じ、再起動。



上図の様に、旧型のスクロールバーが表示されます。

元に戻すには?。



端末で次を実行。(旧型スクロールバー表示状態なので、端末も旧型で表示されています。(矢印部))
〜$ sudo rm /etc/X11/Xsession.d/80overlayscrollbars

上記の設定方法は、無効にするだけで、オーバーレイスクロールバー自体の削除はされないようです。


上記の方法が上手くいかなかった場合は、オーバーレイスクロールバーパッケージを削除すると旧型の表示ができるようですが、Ubuntuまたパッケージを使用する場合に問題が起こることがあるようです。

Ubuntu12.04の場合のオーバーレイスクロールバーパッケージを削除するには?。
〜$ sudo apt-get remove overlay-scrollbar liboverlay-scrollbar-0.2-0 liboverlay-scrollbar3-0.2-0

再度元に戻す場合は?。
削除したのですから、インストールし直せば良いのでしょう。
と言う事で、次を実行すると元に戻ると思います。(確認していません。)

〜$ sudo apt-get install overlay-scrollbar liboverlay-scrollbar-0.2-0 liboverlay-scrollbar3-0.2-0


〈Ubuntu13.04の場合〉

手順)
/etc/X11/Xsession.d/81overlay-scrollbarをRoot権限で“gedit”等で起動して、末尾に次を追加します。
“export LIBOVERLAY_SCROLLBAR=0”
保存して終了後ログインし直します。

<geditでの実行例>

端末を起動して次を実行。



〜$ sudo gedit /etc/X11/Xsession.d/81overlay-scrollbar

開いた画面で、末尾に次の行を追加。(“export GTK_MODULES”行のあとに追加)
“export LIBOVERLAY_SCROLLBAR=0”

保存して終了。
((×)で閉じると、“保存するか?”の旨のメッセージが表示されるので、そこで保存を選択しても良い。)

一度ログアウト。




フリーズしたアプリを終了させるアプリ。

“Force Quit”

起動中のアプリがフリーズした場合に、フリーズしたアプリを簡単に終了させることのできる“Force Quit”と言うアプリがあります。
古いUbuntuの場合は、アプレットに表示させることができました。
このアプリは、現在ではリポジトリが登録されていないため使用することはできませんが、リポジトリを登録すれば使用する事が出来ます。

リポジトリの登録。
端末を起動します。



〜$ add-apt-repository ppa:shnatsel/flashfreeze
認証。

<ここから参考>
リポジトリが登録されたか確認。



“Ubuntuソフトウェアセンター”→“編集”→“ソフトウェアソース”



「他のソフトウェア」タブ。
上図の下2行に登録されています。

上図の「追加」からリポジトリの追加を行うこともできます。
<ここまで参考>




リポジトリの追加後にそのまま端末で、上図の様に〜$ sudo apt-get updateでアップデートを行って終了して入力待ちになったら次を実行。

 $ sudo apt-get install flashfreeze  

以上でインストールが完了。

Ubuntuソフトウェアセンターからインストールする場合。
リポジトリの登録が済んで、apt-get updateを行ってからUbuntuソフトウェアセンターでインストールする事もできます。



上図の様に“force quit”と検索してインストール。(flashfreezeと表示)

アプリの起動。



Dashで“force”と検索。

使い方。



上図のALibreのWriterを起動しています。
仮に此のWriterがフリーズしているとして、これを終了させるために“Force quit”を起動すると、上図Bの様に表示されます。この状態(カーソルが白×)で、終了したいアプリの画面上でクリックします。以上でアプリが終了できます。

もし間違って“Force quit”を起動した場合は、右クリックでキャンセルできます。(上図Aの自分自身の画面をクリックしても終了できるようです。)




セキュリティ(ウィルス)対策

Linuxの場合は、ウィルス対策はしなくても被害を受ける確率は殆んど無い様です。
Linuxでの被害も最近はチラホラ聞こえますが、殆んど問題ないようです。
何と言っても、Linuxの使用者は、Windowsの使用者に比べて少ないのが一因でしょう。

しかし、Linuxで感染しなくても、ウィルスに感染したファイルをWindowsに渡すことに依って、Windowsの方で感染することがあります。その為にも、対策は行っておきましょう。

“ClamTK”
“ClamTK”はClamAVのGUIフロントエンドで、GUIのため初心者でも結構簡単に使用することができます。

インストール。



Ubuntuソフトウェアセンターで“clamtk”と検索してインストール。



上図矢印のアイコンをクリックすると、上図右部分の様に起動します。



前図(矢印の)アイコンは、再起動(又はログアウト)後は、上図アイコンになっていました。



上図1をクリックするとウィルス検索が行われます。

 

上図右からもスキャン開始できます。



“ホーム”をクリックして、スキャンを行うと、上図下部の様にスキャン結果が表示されます。

“設定”開くと。



スキャン設定。
“フォルダーにあるすべてのファイルとフォルダーをスキャン”にチェックを入れておくと、フォルダーをドロップした際にフォルダー内の全てがスキャンされます。



上図はデフォルトでチェックが入っています。

フォルダーやファイルをドラッグ&ドロップしてスキャン。



例えば、上図の様にフォルダーをドラッグ&ドロップして、そのフォルダのみスキャンできます。
上図は、フォルダー“download”をClamTKにドラッグ&ドロップしている処ですが、ドロップする位置は、ClamTKの画面全体で有効ではなく、画面下部の細長い枠の中のみです。ドラッグ位置が有効な場合は、ドラッグすると、細長い枠の外周線が太い(濃い)表示に変わります。

定期実行



上部パネルの“拡張”→“スケジュール”

  

上図(左)が表示されるので、時間を設定したら“”をクリックして設定を有効にしてください。
上図(右)は設定終了後の画面です。

参考)
GUIバージョン等に“×”が付き最新バージョンではないことを示していますが、ウィルス定義自体は起動時に最新のものが読み込まれているのでウィルス検索には問題ないようです。
が、最新のバージョンを使用したい場合は、下記からダウンロード・インストールを行って下さい。

  http://sourceforge.jp/projects/sfnet_clamtk/releases/

画面の下の方にある“ClamTK”をクリックして、開いた落としたいバージョンを開き、表示リストの中から“・・.deb”(Ubuntuの場合)と拡張子の表示されたファイルを落とします。後は、落としたファイルをWクリックするとUbuntuソフトウェアセンターが開き、“ClamTK”が表示されているので「インストール」。


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