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Ubuntuを始めよう。 (4)

主な項目
 端末の起動方法
 フォルダ名の変更。
 アップデートとアップデートミラーサーバーの変更。
 デスクトップの壁紙を変更。
 システム設定関連
   “プライバシー”
   “画面の明るさとロック”
   “詳細”
   “ディスプレイ”


・“端末(Terminal)”の起動方法。
取り敢えずは使用しなくても良いですが、此処以降の説明でGUI操作(マウスで操作)以外にもCLI操作(端末で操作)での記載が乗っている場合は、試してみると良いでしょう。端末で試してダメだったらGUIでと言うてもあります。
取り敢えず起動方法と入力方法を覚えておいてください。
また、トラブル等をネット検索すると、説明が端末操作で説明されている事が多いので、コマンドの意味等は解らなくても端末での入力方法は覚えておいたほうが良いでしょう。ネット上の説明は、大概の場合は記載通りに入力すれば、コマンド等の意味は解らなくとも実行させることができます。
Linuxでは“端末”を使う機会が多くあります。慣れるとGUIで出来る処理でも端末を使って処理した方がは早く済みます。

説明等で端末操作がある場合は、コマンド等が解らなくても、記載されている物を同じように入力すれば良いだけです。
端末入力の文字は、取り敢えずは意味が解らなくても、Linuxで操作が簡単になる呪文だと思ってください。

ここからの端末の記載は、簡単に目を通すだけでも良いです。
どのようなことが書かれているか確認だけでもしておいて下さい。

Ubuntuでの端末の起動。



Dashで“terminal”として検索して起動。
(ter、tan等全てを入力しなくとも検索・表示されるでしょう。)





端末を起動すると上図の様に表示されます。
の部分には、ログインユーザー名が入ります。(“□”(白)はカーソルです。)
上図のカーソル前に、“〜$”と表示されていますが、“〜”(又は“~”)はホームディレクトリを表し、この“〜”の表示箇所は、カレントディレクトリ(現在の作業対象となるディレクトリ(場所))を移動すると表示も変わります。
Ubuntuの端末の場合は、“cd”
*1参考で別のディレクトリに移動すると、“〜”の表示箇所が、移動したディレクトリのパスが表示されます。(端末によっては、直上ディレクトリ名のみが表示されます。)
例えば上図の“ユーザ名@Ubuntu-12(PC名):〜$”を、”〜$ cd /usr/share/fonts”を実行すると。
 “ユーザ名@PC名:/usr/share/fonts$”と変わります。
上記の様に“:”以降を見れば、現在作業中のディレクトリが何処であるかすぐ解ります。

“$”は一般ユーザー権限でログインしていることを表しています。
Root権限(管理者権限)でログインしている場合は、“$”の代わりに“#”が表示されます。
(作業中の権限が1ランク上になったと思ってください。)
例えば、上図の“ユーザ名@Ubuntu-12:〜$ su -”を実行(下線部を入力して「Enter」)すると、“ユーザ名@Ubuntu-12:〜# ”となり、コマンドプロンプトが“#”となり管理者権限になっていることが解ります。

上記の“ユーザ名@Ubuntu-12:〜$ は。
    ユーザ名@PC名:カレントディレクトリ・パス$(または、#)と表示されています。

*1参考
“cd”はChange Directoryの略でカレントディレクトリを移動するコマンドです。

入力方法。
処理の入力は、$又は#の後に記述していきます。
$/#の後に半角スペースが1つ有りますが、この最初のスペースは自動的に付けられており、そのスペースより前にカーソルの移動はできませんし、削除することもできません。
従って、入力は$/#の後のカーソル位置から入力していけば良いです。

ネット上の説明で、一般ユーザー権限の場合は“$”から記述され、管理者権限の場合は“#”から記述されています。
従って、記述が#からある場合は、前もって“su -”と入力して[Enter]キーを押します。(通常「Enter」は省力されています。)
上記“su”「Enter」を実行するとパスワードを求められるので入力しますが、通常のパスワード入力時のように“*・●”等は表示されず、画面上は何の変化も見られませんが、キー入力は認識されていますので、正しくパスワードを入力したら「Enter」キーを押してください。

なお、説明での記載は、$/#から記載されるのが一般的で、それ以前の記載はされません。

同じような処理記述が続く場合は、マウスカーソルで以前の入力部で使用したい範囲をドラッグ指定して、右クリックのコピーやペーストを使用することができます。(通常のキーボードでの「Ctrl」+「C」や「Ctrl」+「V」は、コピー、ペーストではありません。)
端末のカーソル自体は、マウスでの移動はできませんので、キーボードの矢印キー(←↑↓→)で移動してください。



なにか処理を行う場合に、一般ユーザー権限では権限が無いため処理できないことが多くあります。
その場合に、一時的に管理者権限で処理を行うために、先頭に“sudo”を記述してから処理の記述を行います。
上図のような形で入力します。
sudo と XXXX(処理内容)間を半角スペースで区切ります。
XXXの部分の処理内容の、例えばコマンドやコマンドオプション等の間も半角スペースで区切ります。
説明に記載してある通りに半角スペースを含めて同じように入力して実行すれば説明と同じように処理できます。
(PC環境によって入力する文字列が異なる場合はその旨の説明があります。)



入力(処理)が多数行有る場合は、“su”で管理者権限に移行してから処理を行うと、一々行頭で“sudo”を記載しなくて済みます。

使用方法は、上図の様に“〜$ sudo su -”を入力して[Enter]キーを押します。
“su”の後の“-”は環境設定を引き継ぐか、引き継がないないかの違いですが、ここでは“su -”と覚えておいてください。



“sudo”を使用すると上図2行目の様にパスワードの入力を求められます。
パスワードを入力して[Enter]。
パスワードを入力しても画面上は何の変化もありません。
PC起動のログイン時やアプリでのパスワード入力時は、“*、●”等が入力文字列の代わりに表示されますが、“端末”でのパスワード入力は、何の変化もありません。しかし、入力は認識されていますので、正しく入力して[Enter]して下さい。
管理者権限に移行したので、上図矢印の様にコマンドプロンプトが“$”から“#”に変わっています。



一般ユーザー権限に戻るには、“〜# exit”と入力(下線部)して[Enter]。

コマンドプロンプトが“〜$”になります。

上図の“ログアウト”は、“exit”の処理内容です。



一般ユーザー(〜$)で端末を終了するには、更に“〜$ exit”です。
#からの端末終了は、都合2回の“exit”を行います。
面倒だったら、上図なら左上の(×)ボタンで閉じても良いです。

端末操作の1例



例えば、ファイルブラウザは、ランチャーのフォルダアイコンから開けますが、端末から“〜$ nautilus”[Enter]で開くこともできます。(上図1行目)
2行目の“〜$ sudo nautilus”でも同じようにファイルブラウザが開きます。
この両者の違いは何でしょう?。
1行目は、通常のファイルブラウザが開きますが、2行目で開いたファイルブラウザは管理者権限で開いています。
この両者の違いは、管理者権限で有るか無いかと言う違いですが、ファイル操作をしてみるとよくわかります。
一般ユーザー権限で開いた場合は、ユーザーディレクトリ(フォルダ)、例えば“ホーム”無いでは、コピー・ペーストができますが、システムディレクトリ内では、コピーはできますが、ペーストはできません。
これは、権限が無いためシステムディレクトリ内では変更(ペーストや書き換え等)できないためです。
しかし、システムファイル内でコピペを行いたい場合は全くできないと困る場合があります。その場合は、管理者権限で開くとコピペ等の書き換えが行えます。


・フォルダ名の変更。
この辺で、なるべくUbuntuのHDインストール後に早めに行っておいた方が良い設定の1つを行っておきましょう。

Linuxの場合は、端末でのコマンド操作が多くなります。
GUIで設定できることでも、端末から行ったほうが楽な場合が多いです。
端末から操作する場合は、フォルダ名が日本語だと一々切り替えを行わなければならず面倒です。
この手間を省くために、フォルダ名を日本語名から英語名に変更しておきましょう。
フォルダ名の変更は、フォルダ内が空でないと変更できないので、色々な設定を行う前の空の状態の、なるべく早い段階で行います。



上図矢印アイコンをクリックします。



上図の様にファイルブラウザが開きます。
左ペインの“ホーム”をクリック。(既にホームが表示されているとは思いますが。)
右ペインを見ると、“ダウンロード”、“テンプレート”等と日本語表示されています。
この日本語表示をアルファベット表示に変更します。
なぜ日本語からアルファベット表示に変えるかというと、Linuxでは“端末”を使って作業することが多くあります。この端末の入力において日本語入力をするのはとても煩わしくなります。其処でアルファベット表示にしておくのです。
また、インストール後の早い段階で行うのは、ディレクトリ(フォルダ)の仲が空の状態でないと変更できないからです。
私の場合は、ドキュメントとダウンロード位しか端末で使用することがないので、比較的多く使うドキュメントとダウンロード及びデスクトップをアルファベット表示にしています。



上図のように変更してみました。(今回は、Music、Picture、Video等もおまけで変更してみました。)

参考)
纏めて全てのフォルダ名を変更するには?。
端末を起動します。
“〜$ LANG-C xdg-user-dirs-gtk-update [ Enter ]”(下線部のみを入力して「Enter」キーを押す。)
表示された画面の右下の「Update namws」をクリック。
以上でホームディレクトリ内の全てが英字表示となります。

上記のフォルダ名の変更は、インストール後の早い段階の各フォルダに何も無い状態の内に行ってください。
この名前の変更後にデスクトップへのアイコン貼り付けなどを行ってください。

各フォルダに既に何か保存してある場合は、名前の変更はできませんので、そのフォルダーの中身を一時的に別の場所に移動しておいてから変更してください。


・アップデートとアップデートミラーサーバーの変更。




UbuntuのHDインストール後に、上図の様にランチャーにアップデートアイコンが表示されていると思います。
一緒に添付されている数値はアップデートできるファイル数の表示です。

上記アイコンをクリック。



上図の様に表示されるので、「アップデートをインストール」をクリック。

認証を求めてきたらパスワードの入力。



アップデートを行って再起動が必要な場合は、上図矢印の様にギヤ型アイコンが赤色表示となっています。
矢印のアイコンをクリック。



上図の様に“シャットダウン”をクリックして表示画面から「再起動」をクリック。


ミラーサーバーの変更。
デフォルトでは、日本の場合は、富山大学が日本のサーバーとなっていますが、このままではここにアクセスが集中してしまいますのでアクセスを分散させるためにミラーサーバーを変更しておきましょう。
また、自分のアクセスする場所から、日本のメインサーバーが一番最速な場所とになるとは限らないので、近くの場所に変更しておいたほうがよいでしょう。



ランチャーの“Ubuntuソフトウェアセンター”(上図アイコン)をクリック。



起動したら、デスクトップ上部パネルにカーソルを合わせ、“編集”→“ソフトウェアソース”をクリック。
以下“ダウンロード元の変更”の項へ続く

又は、“Dash”で“update”と検索して、アップデートマネージャを起動。



アップデートマネージャの「設定」をクリック。



開いたソフトウェアソースは「アップデート」タブとなっているので、2の「Ubuntuのソフトウェア」タブを選択。

ダウンロード元の変更。



ダウンロード元がデフォルトでは“日本のサーバ”になっているのでこれを変更。
上図矢印部をクリック。



上図の様に表示されるので、「その他」をクリック。



表示リストの日本に表示されているものの中から選択。
(jaistやrikenがお薦め。)
ここで選択した場合は、“認証”の項へ続く。

又は、上図の「最適なサーバーを探す」をクリック。



各ミラーサーバーとのテストが行われ最適なサーバーが検索されます。
検索結果は、日本のサーバが選択されるとは限らず、もし外国のサーバが選択された場合は、日本のサーバを選択し直しましょう。日本のサーバは、2つ前の図を見ると解る通り、“Ubuntu・・・org”以外は、末尾が“jp”となっています。

サーバーを決定したら、「サーバーの選択」をクリック。



認証をする。



上図のようにダウンロード元が変更されました。(上図は、“riken”の場合。)
以上で「閉じる」。


・デスクトップの壁紙を変更。

デスクトップ上で右クリック。
表示されたショートカットメニューから、“背景の変更”をクリック。



上図が表示されます。(ここは、前回のランチャーアイコンサイズの変更と同じ場所です。)
3でランチャーのアイコンサイズを変更しましたね。
上図の表示1の中から壁紙を選択して変更します。
選択した時点でバックのデスクトップに反映されます。



上図の画像を選択してみました。

自分のお気に入りの画像を使用したい場合は、フォルダ“ピクチャー(Picture)”に使用したい画像を保存しておきます。

前図の番号2の[+]をクリック。



上図のようにPictureが開くので、使用したい画像を指定して「開く」をクリック。



前図リスト部に表示はありませんが、更に画像を追加しておいて上図のように設定してみました。


システム設定関連

 ランチャーの左記アイコンをクリック。




上図の様にシステム設定のメニューが表示されます。
上記からいくつかの設定を行ってみましょう。

“プライバシー”



「診断」タブ
デフォルトのままでは、Canonical社に何らかのデータが送信されます。これが嫌な場合は、上記2のチェックを外しておきましょう。

手順)
1のロックを解除(ロック状態で“ロック解除”と表示)をクリック。
認証。
2のチェックを外す。

“画面の明るさとロック”



1でPCを操作しないアイドル状態が続いた場合に、画面をオフにするまでの時間を設定します。
モバイル使用のPCの場合は設定しておいた方が良いでしょう。
デスクトップPCの場合は、「しない」でも良いでしょう。(省エネの観点からは設定しておいたほうが良いかも?。)
2は画面オフ時等に画面をロックするか、しないかの設定です
3はサスペンドから復帰する場合にパスワードを要するかどうかの設定です。

“詳細”



概要:システムの概要が表示されます。
ここで、搭載メモリ、CPU、OSのbit数、OSのインストールされているパーティションの容量等が表示されています。



デフォルトのアプリの設定。
例えば、音楽ファイルやビデオファイルをWクリックすると、上記で指定されているアプリで指定したファイルを起動することができます。



音楽ファイルをWクリックした時のデフォルトアプリは“Rhythmbox”ですが、上図の様に“動画プレイヤー”を指定しておけば、Wクリックした時に“動画プレイヤー”が起動して再生されるようになります。



リムーバブルメディア処理の選択
CD/DVD等が挿入された場合に、何の様な処理を行うか設定します。
例えば、CDが挿入された場合に、データによって処理方法が違うので、“どうするか確認する”を設定しておくとデータ内容によって処理方法を選択することができます。

リムーバブルメディアを挿入した時に、一々確認表示がっでるのは煩わしいと思うときは、“□ メディア挿入時にどうするか確認・・・”のチェックを入れておくと、確認表示がでなくなります。



例えば、オーディオCDを挿入した場合の処理方法は、上図のような処理方法を設定しておくことが出来ます。

“ディスプレイ”

 

モニター(ディスプレイ)の設定を行います。
モニターの解像度設定もここで行います。
上図は、4:3モニターの場合ですが、例えば1024x768で使用している場合でも、上図で解像度を見ると1280x1024まで設定できます。この場合は1280x1024を設定したほうが良いですね。
私のモニターの場合は、上図右の様な解像度が選択できます。

縦長ディスプレイや縦横を回転できるディスプレイの場合に縦使用する場合に、“回転”でディスプレイ表示を90度回転表示をすることができます。(ネット使用時は縦長の方が使い良いのでは?。好みの問題もありますが!。)

マルチモニター使用時の設定もここから行います。
メインモニターに対してサブモニターを左右のどちらに表示するかの設定や、マルチモニターに対してミラー表示(全てのモニターが同じ表示)をさせるか、デスクトップを広げて使うかなどの設定もできます。またランチャーをメインモニターにだけ表示させるか、全てのモニターに表示させるかの設定もできます。

参考)
ディレクトリとフォルダ

ディレクトリというのは、Windowsではあまり馴染みがありませんが、今までの記載中では“ディレクトリ”と“フォルダ”を“ディレクトリ”=“フォルダ”の様に記載してますが、厳密には次の様になっています。
ディレクトリは、HD等の物理的なファイルの保管場所の事で、HD上等で全てのデータのファイル名の記録場所を記録している部分を言っており、それに対してフォルダはディレクトリ以外のデータも保存する入れ物指す広義な意味を持ちます。
一般的には、Windowsでは“フォルダ”と呼ばれ、UNIX(Linuxも)ではディレクトリが多く使われ、厳正を期す場合は、ディレクトリとフォルダを区別して使っているようで、ディレクトリ以外で入れ物を含む場合はフォルダと読んでいます。
(別な見方をすれば、システム側から見た場合はディレクトリ、ユーザー側から見た場合はフォルダみたいな感じですかね。)
ですので、“Windowsではフォルダと呼び、UNIX(Linux)ではディレクトリ呼ぶ”と区別されている場合が有りますが間違いです。が一般的な大まかな考えとしてはWindows=フォルダ、Unix=ディレクトリでも良いのでは?。
取り敢えず、当サイトでの扱いは、ディレクトリ=フォルダとして、Linuxですので大部分は“ディレクトリ”と記載しています。

今回は以上です。
次項へ続きます。


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