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Ubuntuを始めよう。 (11)

今回は、VurtualBoxのGuestAdditionsのインストールです。
VirtualBoxの使用に於いて、GuestAdditionsをインストールをしていないと余り快適には使えません。
このGuestAdditionsのインストールを行なわないとファイルの共有フォルダーの設定も行えません。
なお、GuestAdditionsのインストールは、作成した仮想マシン(ゲストOS)毎に行わなければなりません。

注意)インストールしたディストリによって、“GuestAdditions”のインストール方法が変わってきます。
ディストリによっては、ボタン1発型があり、その場合は簡単にインストールできます。




デスクトップ上部パネルで“デバイス”→“GuestAdditionsのインストール”をクリック。



上図が開くので、“ファイルマネージャで開く”で「OK」。


ファイルマネージャが開きます。
上図矢印のファイルが“GuestAdditions”のインストールファイルです。
表示ウィンドウの角をドラッグして上図の様に細長くしてデスクトップ画面下側に移動しておきます。



“スタートメニュー”→“アクセサリ”→“LXTerminal”をクリック。
“端末”が開いたら、下図の様に画面上部に配置します。(下図の様にファイルマネージャウィンドウの上に端末が表示されるように、“端末”のウィンドウをリサイズします。)

参考)
前回で“追加のドライバー”をインストールしなかった場合は!。
“GuestAdditions”のインストール前に、次を端末で実行して下さい。

〜$ sudo apt-get update [ Enter ]
   注意)上記は見易くする為に、全角スペースを使用。実際の入力は半角スペースを使用してください。
   sudo からupdate 迄を入力して[Enter]キーを押します。

[sudo] Password for ユーザー名
   と表示されて入力待ちとなります。
   パスワードを入力します。
   パスワードを入力しても画面上は何の変化もありませんが、キー入力は認識されています。
   正しくパスワードを入力して[Enter]して下さい。

〜$ sudo apt-get install dkms [Enter]
   注意)上記は見易くする為に、全角スペースを使用。実際の入力は半角スペースを使用してください。
   “dkms”がインストールされます。

  “dkms”のインストールが終了したら、そのまま下記の“GuestAdditions”のインストールに入ります。




上図のAは端末、Bはファイルマネージャの表示部分です。

上図Aの端末が〜$で入力待ちになっています。
上図Aの1の様に“sudo sh ”と入力。(sudoとshの間と、shの後に半角スペースがあります。 )
上図Bのファイルブラウザの2のパスの場所をドラッグ選択し、その上で右クリックして“コピー”をクリック。

上図Aの3の位置で右クリックしてペースト(貼り付け)します。(上図6まで表示されます。)
図Aの6の位置に“/”(半角)を入力します。
下図の様にインストールするファイルを右クリックして“名前の変更”をクリックし、上図Bの4の様にファイル名を拡張子も含めて全てコピーします。コピーしたら“ファイル名の変更”の方は5の「キャンセル」で閉じてください。
先ほどの図Aの6で“/”を入力した後に右クリックして“ペースト(貼り付け)”します。





上図1行目の様になります。
〜$ sudo sh /media/VBOXADDITIONS_4.2.6_82870/VBoxLinuxAdditions.run となります。
VBOXADDITIONS_4.2.6_82870の箇所は、インストールバージョンが入るため、インストールするバージョンにより異なります。
入力に間違いがなければ「Enter」。
[sudo]パスワードの入力。(端末を開いてから、一度sudoをしているとパスワードは聞いてきません。)



上図の様に[yes or no]で入力待ちとなるので、“yes”と入力して[Enter]。



Additionsのインストールが終了すると入力待ちとなっています。
インストール結果が上図の様に、全て“done”となっていれば正常にインストールできているでしょう。
最後に“exit”[Enter](下側矢印)として端末を終了。

一応再起動しておきましょう。
(PC本体ではなく、ゲストOS(Lubuntu)の再起動です。スターメニューのログアウトから行います。)



再起動したLubuntuデスクトップを縮小(リサイズすれば良いので、拡大でも良い)して見ます。
上図は、かなり小さくリサイズしてみましたが、デスクトップ壁紙が切れずに表示されています。
GuestAdditionsは正常に機能しているようです。

もし、GuestAdditionsが正常にインストールされずに機能していない場合は、Lubuntuデスクトップリサイズで縮小を行うとスクロールバーが表示され、拡大方向にリサイズすると外周に余白が表示されます。



前図の様に極端に縮小した後に通常使用する程度まで拡大したところ、3の様に下部パネルが1の場所(拡大前の場所)に表示されたままとなりました。時間が経てば2に合わせた位置に表示されますが、余り極端な縮小は行わない方が良いかもしれません。



共有フォルダーの設定。

ゲストOSを使用できるようになりましたが、ホストOSとゲストOSとの間データを遣り取り出来なければ、折角ホストOSとゲストOSの両方を立ち上げておいても、使いづらいですね。

データ遣り取りの方法は幾つか有りますが、ここでは共有フォルダーを作成して、そのフォルダーを介してデータの遣り取りを行ってみましょう。

ホストOS(Ubuntu)側での設定。

 

“ホーム”ディレクトリを開きます。
上図左の様に、空いている場所で右クリックして“新しいフォルダの作成”をクリックします。
作成したフォルダの名前は自分で解り易い名前にします。
ここでは、フォルダ名は、上図右の様に“Ubuntu-Vlubuntu”としてみます。



作成したフォルダ(Ubuntu-Vlubuntu)を右クリックします。
表示から、“共有のオプション”又は“プロパティ”をクリック。



ここでは、“プロパティ”を例に設定を行ってみたいと思います。
1にフォルダ名が表示されています。
3にも同様に表示されていると思います。(デフォルトでは、フォルダ名が共有名となっています。)
2に“共有名が長すぎる”旨の表示があります。
3の名前を“変更します。ここでは“Vlubuntu”としてみます。

青色矢印の場所にチェックを入れておきます。

4「共有を変更」をクリック。



初めて共有サービスを利用する場合は、共有設定に必要な“Samba”がインストールされていないため、上図が表示されます。
「サービスのインストール」をクリック。



“samba”をインストールしますか?。で「インストール」をクリック。



“samba”がダウンロード、インストールされます。



“libpam-smbpass”をインストールしますか?、で「インストール」。



“セッションを再起動”で共有設定を開き直し(プロパティで)、共有設定を再度行います。



共有設定が設定されたフォルダには、上図の様に“”矢印が添付されます。

再度、フォルダ(Ubuntu-Vlubuntu)のプロパティを開きます。



「アクセス権」タブをクリックし、“[-]プログラムとして実行可能”チェック([-])を入れて「閉じる」をクリック。


此処からは、VirtualBoxでの設定です。



設定を開き、“共有フォルダー”の項を開きます。
2のフォルダ[+]アイコンをクリック。

  

上図左が表示されるので、矢印をクリック。
上図右のように表示されるので、“その他”をクリック。



ホストOS(Ubuntu)の“ホーム”ディレクトリが表示されているので、作成したフォルダを選択して「開く」。



更に「開く」をクリック。



上図の様に表示されます。
自動マウントにチェックを入れて「OK」。



上図の様になります。

ここから、ゲストOSのLubuntuで行います。
Lubuntuを起動します。



ファイルマネージャを開きます。
上図矢印の“↑”アイコンを2回ほどクリックすると、システムファイルの“/”(ルート)が表示されます。



上図が“/”が表示されたところです。
“media”というフォルダがあるので、これを開きます。



上図の様に、“sf_Ubuntu-Vlubuntu”と頭に“sf-”が添付された共有フォルダーがあるのがわかります。

しかし、今のままではフォルダに変更を加えることはできません。
(“/media”という、システムファイル領域にあるため、一般ユーザーでは権限が無いためです。)



開きたいフォルダ(上図の3)を選択しておいて、4の“ツール”から、5の“rootユーザとして開く”をクリックすると、共有フォルダでの変更が可能になります。(上図1・2については後述の“参考)”を。)

端末で、管理者権限でファイルブラウザを開いて行う方法もあります。



端末を開き、“〜$ sudo pcmanfm”を実行し、パスワードを入力すると、ファイルマネージャーが管理者権限で開きます。



上図手前が、“media”を管理者権限で開いたところです。

参考)

 

ファイルマネージャ(PcManFM)の左ペインの1の場所をクリックすると、“場所”表示と“ツリー”表示が切り替えられます。
上図は、2の“/”→3の“sf_Ubuntu-Vlubuntu”と開いたところです。
UbuntuのファイルマネージャがNautilusの場合は、上図右の様に“表示”→“サイドバー”→“ツリー”で変更できます。

共有フォルダを少しだけ弄ってみましょう。

 

Lubuntu(ゲストOS)で上図左の左ペインの様に“sf-Ubuntu-Vlubuntu”(矢印)を表示し、クリックします。
右ペインのフォルダ内には、何も入っていないので表示されません。
(これは、Ubuntu(ホストOS)側で見ても同様に空ですね。)
上図左の右ペインの様に、右クリックをして、“新規作成”→“フォルダ”とクリックします。

上図右の様に作成されました。(上図右のフォルダ名は、サンプルとして使用したので、デフォルトのまま使用していますが、後で使用できますので、作成時に適切な名前を付けておいても良いです。)




今度は、Ubuntu側で作成したフォルダが確認できるか見てみましょう。
デスクトップが込み入って見づらくなりますので、別のデスクトップに切り替えてみましょう。

1:Ubuntu側をアクティブにします。
  UbuntuのデスクトップやUbuntuデスクトップ上部のパネルの空いている場所をクリック。
  これで、Ubuntu側がアクティブになります。
2:「Ctrl」+「Alt」+「←」(又は「→」)キーを押します。
  これで、別のデスクトップに移動します。
  下の画面に戻るには、上記の矢印キーとは反対向きのキーを押します。
  例えば、上記で、Ctrl」+「Alt」+「←」を押したなら、Ctrl」+「Alt」+「→」を押します。
   (Ctrl」+「Alt」+「←」は、Ctrl」キーと「Alt」キーを押しながら、「←」キーを押します。)


 

Ubuntuのファイルマネージャで“ホーム”ディレクトリを開くと、上図左の1の様に、Lubuntu側で作成したフォルダ“New”が有るのが確認できます。
今度は、逆にUbuntu側で作成してみましょう。
上図左の様に空いている場所で右クリックをし、“新しいフォルダーの作成”をクリックし、今回は名前を“Sample”としてみます。
上図右の様に作成しました。

今度はLubuntu側で確認です。
デスクトップを“Lubuntu”を表示してあるデスクトップに切り替えます。



Lubuntu側のファイルマネージャが開いている場合は、上図2の様に、Ubuntu側で作成したフォルダ“sample”があるのがわかりますね。

以上が、共有フォルダについての設定などですが、私はあまり使ったことは有りません。
理由は、ファイルサーバが構築してあり、全てのPCのデータはファイルサーバを経由して使用しているためです。

ネットワーク上の(ホームLAN上の)PC等にアクセスするには。



上図の様に、ファイルマネージャを開き、“ネットワーク・ドライブ”から開きます。

今回は此処までです。
次項へ続きます。


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