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Ubuntuを始めよう。 (8)

今回は、デスクトップの軽量化です。

WinXPマシンスペックにUbuntuをインストールした場合の使いかってはどうですか?。
重いと感じませんか?。
現在のUbuntuは高機能で、ほぼWindowsの様にGUIで殆んどの操作ができますね。
デスクトップは、Windowsと比べると遥かに多くの機能があり、カスタマイズも沢山の事が行えますね。
しかし、其の分マシンスペックが余り高くない場合は非常に重く感じますね。

そこで今回は、デスクトップを軽量化してみましょう。
軽量なデスクトップに入れ替えることによってモタつき解消に対処できる場合が有ります。
現在のUbuntuの標準デスクトップは、“Gnome+Unity”ですが、是れを軽量なデスクトップに入れ替えてみましょう。

軽量なデスクトップとしては、“xfce”、“LXDE”等が有り、更に軽量化を求める場合は、Windowマネージャの“Fluxbox”等があります。Fluxbox以外にも更に軽量なものが有りますが、機能や使い勝手を考えるとFluxbox辺りまでが良いでしょう。
今回は、“xfce”より軽量で、Fluxboxよりは重いですが、Ubuntu標準のGnomeと比べるとメモリ使用量が保々半分程度の“LXDE”に変更してみましょう。

“Fluxbox”については、“アプリの紹介”の“LXDEとFluxbox”(軽量デスクトップ)のページを参考にして下さい。
今回は、“LXDE”を取り上げますが、“LXDE”はWinXPと比べても遜色くが無いほど軽量で、デスクトップの使用するメモリは、Xpの2/3強程度の様です。

LXDEのインストール。

デスクトップにLXDEを採用しているディストリビューションは幾つも有ります。
例えば、デスクトップにLXDEを採用したUbuntuとして、Ubuntuファミリーの軽量ディストリ“Lubuntu”が有ります。
(LXDEを使用したUbuntuなのでLubuntu?。こちらをインストールする手もあり、詳細はページ“LinuxDistribution”のページ“Lubuntu”を参考にして下さい。)

UbuntuならLubuntuをインストールしなくても、Lubuntuのメタパッケージを使用して、簡単にLXDEデスクトップをインストールすることができます。
インストール後は、ログイン時にデスクトップ選択をして起動できます。
(注意:自動ログインにしていると、ログイン画面を飛ばしてしまうので、自動ログインはオフにしておいて下さい。)

Ubuntuソフトウェアセンターで“lxde”と検索。



“LXDE(the Liteweight x11 Desktop Environment)”
“軽量なデスクトップシステム(lxde)のメタパッケージ”
と表示されています。
「インストール」。
認証(パスワード入力)。

参考)
端末を使用して導入する場合は!。
端末を起動(「Ctrl」+「Alt」+「T」)して、以下を実行。


〜$ sudo apt-get update
上記を実行するとパスワードを聞いて来るので、パスワード入力。
(パスワード入力は画面には何も表示されませんが、正しく入力して「Enter」)



〜$ sudo apt-get install lxde


“続行しますか[Y/n]?”と聞いてくるので、“[y] [Enter]”とします。
インストールが完了すると、“〜$”で入力待ちとなるので、“〜$ exit”又は、(×)で終了。
以上でインストール完了。


インストール後に再起動してログイン画面が表示されたら。


 

上図(左)で矢印をクリック。
上図(右)で、“LXDE”を選択すると左の画面にもどるので、パスワードを入力して起動。




上図が、LXDEデスクトップです。

上図矢印をクリックすると。



上図の様に、丸印のスターメニューから開いていきます。
(デスクトップをLXDEにするだけで、チョットWindowsっぽくなりますね)
スタートメニューの直ぐ上の“ログアウト”から終了操作(シャットダウン)を行えますが、下部パネル右端のアイコンからもシャットダウンできます。

少しだけ弄ってみましょう。
デスクトップ背景の変更を行ってみましょう。

デスクトップで右クリック。



表示されたショートカットメニューから“デスクトップの設定”をクリック。



上図が表示されますが、壁紙のファイルは2つしかありません。

インストールに拠っては、下図の表示されます。


上図の様に表示されます。(上図矢印の壁紙は有りません。)


自分の気に入った画像を壁紙に設定してみましょう。

上図から解るように、/usr/share/lubunt/wallpapers(又は、/usr/share/lxde/wallpapers)に壁紙が保存されているのが解りますね。
このディレクトリ“wallpapers”に使用したい壁紙を保存しておけば良い訳ですね。
しかし、ディレクトリ“Wallpaper”は、システム領域にあるため、通常のファイルマネージャを開いたのでは、ファイルのペーストができませんので、管理者権限でファイルマネージャを開きます。

ファイルマネージャが“Nautilus”の場合。
端末を起動。



上図のように“アクセサリ”→“LXTerminal”(これが端末です。)をクリック。
(又は、「Ctrl」+「Alt」+「T」です。)



上図のように開くので次を実行。
〜$ sudo nautilus
password入力。
(パスワードを入力しても画面上は何の変化も見られませんが、キー入力は認識されていますので、正しく入力して「Enter」して下さい。)

参考)Lubuntu等でNautilusがインストールされていない場合は、ソフトウェアセンターで“nautilus”と検索してインストールするか、端末で以下を実行してNautilusをインストールして下さい。
  〜$ sudo apt-get install nautilus


ファイルマネージャが“PCmanFM”の場合。

“アクセサリ”→“LXTerminal”と開きます。



端末が開いたら、上図の様に“〜$ sudo pcmanfm [Enter]”と入力して実行。
[sudo] password fo ユーザ名: とパスワードを聞いてくるので入力して「Enter」。
パスワード入力しても画面上は何の変化もありませんが正しく入力して「Enter」して下さい。



上図は、“PCmanFM”で、/usr/share/lxde/wallpapersを開いた場合です。
(矢印のファイルは有りません。)

此処からは、Nautilusでも、PCmanFMでも共通です。
画像はNautilusを使った場合で記載しています。

開いたファイルブラウザは、通常(ユーザーモード)のファイルブラウザと変わりありませんが、sudoで開いているため管理者権限でファイルブラウザを開いていることになります。
何故わざわざ管理者権限で開くのかというと、ディレクトリ“wallpapers”はシステムファイルにあるため、一般ユーザー権限で開いた場合は、権限が無いので“wallpapers”にファイルを貼り付ける事が出来ないため、貼り付けの出来る管理者権限でファイルブラウザを開いています。

壁紙に使用したいファイルのある場所を開き、そのファイルを右クリックして、表示されたメニューの“コピー”をクリック。



左ペインの“ファイルシステム”をクリックし、右ペインで、ディレクトリ“usr”を開きます。
開いた中から、“share”を探して開きます。
同様に開いた中から、“lubuntu”、“wallpaper”と開いていくと上図のようになります。
上記画面の空いている場所で右クリックをして“貼り付け”をクリック。


又は、usr→share→lxde→wallpapersと開きます。
空いている場所で右クリックをして“貼り付け”をクリック。




上図のように新しい画像が貼り付けられます。(左端のファイル)

もし、上図で貼り付けた画像が、“デスクトップの設定”(壁紙設定)で表示されず設定出来ない場合は以下を試してください。



新しく保存したファイルを右クリックして、“プロパティ”をクリック。



「アクセス権」タブをクリック。
矢印の“実行: プログラムとして実行可能”にチェックを入れて「閉じる」をクリック。


デスクトップで右クリックをして、“デスクトップの設定”をクリック。



上図のように新しく保存したファイルが表示されているので、これをクリック選択して「開く」をクリック。



上図のように表示されました。
(上図の画像は、Knoppix7のデスクトップ画像を使用しています。)


今回はここまでですが、折角軽量デスクトップに入れ替えたのですから、アプリも軽量なものを使用すると良いでしょう。(HDをSSDに取り替えると、起動は、かなり早くなります。)

軽量アプリとしては下記のものをお薦めします。
メールソフト:Sylpheed(メールの設定の項で紹介しましたね。)
Webブラウザ:midori(軽量Webブラウザ)
表計算ソフト:GNUmeric(MS-Excel相当。軽量でExcelと互換性有り。)
ワードソフト:AbiWord(MS-Word相当。軽量でWordと互換性有り。)
ミュージックプレイヤー:Audacious(軽量シンプル。MIDIプレイヤーとしても使える。)
PDFビューワー:ePDFViewer(軽量・シンプル機能)
VLCマルチメディアプレイヤー:これは軽量とは言い難いのですが、Ubuntu標準搭載の“動画プレイヤー(Totem)”で再生した場合に、カクカク再生となり、思うように再生できない場合(PCのスペックが低い)に、VLCを使用したところ、ほぼ満足できる状態で再生されました。当然エフェクトを使用したりすると、カクカク再生になることがありました。此の事から見ると、TotemよりVLCの方が若干軽いのでは?。

次回は“仮想OS”を取り上げたいと思います。


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