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Ubuntu XP 計画−番外2(LubuntuXP)

前回では、Lubuntuのライブ起動まででしたが、今回はHDにインストールする作業を行います。

今回は、パーティション設定から始めますが、パーティション設定の前に、前回記載した“デフラグ”の項を実行しましょう。

今回も、インストール作業の前準備として行なっておく事があります。
必要に応じて、ページ“UbuntuXP計画-1”の“I・E”と“メール”の移行用のバックアップを行っておいて下さい。
“I・E”のバックアップは、HTML形式の方で行いましょう。
また、必要なデータのバックアップも取っておきましょう。
万が一、Xpが起動できなくなった場合に備えましょう。

あと、HDのパーティション構成について考慮しておく必要があります。
今回は、XpとLubuntuのデュアルブートです。
必要とするパーティションは最低2つですが、Swap用に少しのパーティションも設定しておきます。
また、出来ればデータ用パーティションも作成しておきたいです。此れは、Linux(Lubuntu)からは、Windowsのパーティションを使用することはできますが、Windows(Xp)からは、Linux用パーティションが利用できない(見る事さえ出来ません。)と言う事に起因しています。これには、データ用パーティションを“NTFS”でフォーマットしておけば、何方のOSからも利用できます。各OSからもう一方のOSとのデータやり取りに必要となってきます。

と言う事で、都合4つのパーティションを作成します。

現在のパーティションは?。
例えば、WindowsXpで使用していたパーティションが、Windows風に言うと、C:システム(Xp)、D:データ用だとします。
HDDの容量によってもパーティションサイズは変わってきますが、取り敢えず100GBのHDDが接続されているとします。
(初期のXpPCだとこんなに無いかも?。)

Xpに30GB割り当て、Lubuntuに30GB割り当て、Swap用に2GB(此処は搭載メモリと同量以上)、データ用に残り(35GB位)とします。(合計量が合いませんが、100GBのHDでもパーティション設定をしてフォーマットをすると、100GBをフルには使えません。)

上記では、Xp用にSP3がインストール済で、多量のアプリやデータがインストールされているとして、15GB使用しているとして、その倍の30GBを見込んで(なるべく空き領域が多い方が良い)ありますが、使用状況によってはもっと少なくして良いでしょう。
Xpのシステム自体は1
.5GB程度ですが、SP3をCDからインストールする場合は、作業領域を含めると2GB弱必要です。従って、システムだけでしたら5GBも有れば十分です。がアプリなどのインストールを含めると、もっと大きな領域が必要となります。現在のシステムパーティションの使用容量を確認しましょう。
Lubuntu用には、最低20GB(10GBの倍程度)程度見込んでおきましょう。
Swap用には、搭載メモリと同量から2倍程度までの範囲で決めましょう。
残りを、データ用に廻しましょう。
是等は、HDDの総容量によって変わってきます。

上記を考えながら自分のHDのパーティションの設定を検討しましょう。

HDD総容量100GB(システム用に60GB、データ用に35GBだとします。)
現在の利用方法(例えばです。)。
WindowsXp領域 Xp空き領域 データ使用領域  データ空き領域
   10GB           45GB             25GB        20GB

のように使われていたとします。
データ用パーティションは、データバックアップが済んでおり、削除しても良いパーティションとします。
手順)
1:Xp領域は、トータル60GBありますが、20GBに圧縮します。
2:1の圧縮後、データ用パーティションを削除して空の領域にします。
  これで、Xp用パーティション総容量が30GB、空き領域が75GB位になります。
3:空き領域の先頭から20GBの領域をLubuntu用にext4で作成します。
4:残りの空き領域の先頭から2GB〜4GB程度のSwap領域を作成します。
5:残りの領域をデータ用にNTFSで作成します。

WindowsXp領域 Lubuntu領域 Swap
領域
 データ空き領域
     20GB             20GB      2GB    55GB(残りの分)
こんな感じになると思います。
上記では、データ用パーティションは、一度削除してから再度パティションを設定していますが、GPartedなら、作成したデータエリアの容量が、変更前のデータ使用済エリアより十分広い場合は、データを残したまま後方への縮小・移動が可能です。(ただ、縮小・移動にはデータ量が多くなると、とても多量の時間が必要となります。私は気短なので、一度削除して作り直しています。これは、殆んどのデータがファイルサーバにあるので、削除しても問題ないためです。)

HDDの容量が大きい場合は、Xp40GB、Lubuntu40GB、Swap4GB、データ用残り、等とすれば良いのです。
HDDの容量が少ない場合は、Xp用領域15GB、Lubuntu用領域15GB、Swap用領域2GB、Data用領域15GB〜、とすれば、50GB位に収まります。(データ領域は、なるべく大きい方が良いのですが。)
Xpの不要なアプリなどを削除して小さくすれば、10GB以下でも使用可能に仕上がります。Lubuntuもアプリを追加した分
不要になったアプリや、標準インストールされているアプリでも不要なアプリを削除すれば、8GB位でも十分利用できます。データ領域用が足りない場合は、外付けのUSB接続HDを利用しましょう。
(私の設定の仕方として、特にOS領域は、必要なアプリ等をインストールした場合の、最大使用容量の2倍程度の領域を確保するようにしています。)

パーティション設定が決まったら今度は実際にGPaertedを使用して、パーティション設定を行います。
実際のパーティション編集は、ページ“パーティション操作”の“Linuxでのパーティション操作例”の項を参考に行って下さい。

GPartedの起動。
Lubuntuをライブ起動したら、(スタート)→“システムツール”→“GParted”で開きます。

其れでは、自分の計画したパーティション設定を行いましょう。
参考例として、現在使用中の50GBのHDに、Xp=約25GB、データ用=約25GBと2つのパーティションがあるとします。
次のようにパーティションを変更します。
Xp領域を15GBに縮小。
Lubuntu用領域を15GB確保。
Swapを2GBで設定。
データ用に残りの領域を“ntfs”で設定。

Xp領域を縮小。



上図のように、Gpartedを起動した状態では、現在使用中の状態が表示されます。
上図では、グラフ表示は、何方も空となっていますが、実際には使用領域が“黄色”等で表示されています。
上図グラフの左側がXp領域として見てください。

グラフ又はリスト部のXp領域を選択し、その上で右クリックすると上図のようにショートカットメニューが表示されます。
(グラフ部分、リスト部分のどちらで右クリックしても良いです。)

“リサイズ・移動”をクリック。


  

上図が表示されます。
グラフの端(今回は右側を使用)にカーソルを合わせると、上図(右)の矢印で示すように“←→”カーソルに変わります。(カーソルがグラフの内側にある場合は、“手のひら”アイコンになり、領域の前後に空きがある場合は、ドラッグすると移動できます。)




上図のようにグラフの端をドラッグして領域を変更しても良いです。(かなりアバウトな設定となります。)
縮小する場合は、Xpの“使用済み領域”に“未使用領域”をプラスした範囲で縮小してください。
縮小しすぎると、Xpが起動できなくなることがあります。

上図の1で数値を入力しても良いです。
例えば、上図で15GB〜の表示にしたい時は、15100MB位を指定して下さい。上図のように15050MB位の指定ですと、設定後は14.7GBくらいになってしまいます。

2に縮小して空き領域となる容量が表示されます。

設定が決定したら、3の「リサイズ/移動」をクリック。



上図の1が変更後のXp領域、2が縮小後の空き領域、3は今までのデータ領域。
設定に間違いが無ければ、上図の矢印で示す“チェック”(適用)をクリック。

1の“チェック”をクリックしない内は、変更は適用されていないので、適用しないまま終了すると、それまでの設定は反映されません。(変更適用前の状態に戻る。)




適用が完了すると上図が表示されます。

本来は、上記適用前に次のパーティション設定を行って良いのですが、今回はXp領域の縮小ということで、問題がないか調べるためここで適用します。

WindowsXPの起動を調べておきましょう。
GPartedを終了し、ライブ起動のLubuntuを終了します。(末記の図を参照してください。)
(デスクトップ左下のスタートアイコン→ログアウト→シャットダウン)
終了時に、CD/DVDが自動排出されますが、自動排出されない場合は、画面メッセージに従いメディアを取り出し、「Enter」を押します。

PCを起動して、Xpが無事起動できるか確認しましょう。

もし、Xpが起動しなかったら?。
パーティション設定に間違いがあったと思います。
今回は、Xp領域の縮小を行ったので、多分縮小しすぎだと思います。
Xpを動かせるようにするためには、“Xpの再インストール”を行いますが、パーティション設定をしてしまったので、パーティションを広げなければなりません。
Xpが動かない状態でも、Lubuntuのライブ起動は出来ますので、Lubuntuを起動後にGpartedを起動して、Xpのパーティションを広げます。

Xpの起動を確認したら、LubuntuのライブCD/DVDを挿入後再起動してLubuntuをライブ起動します。
その後は、GPartedを起動して残りのパーティション設定を行います。



上記のようになっています。(容量の値は違う)




データ用パーティションの表示(グラフ/リストどちらでも良い)上で右クリックをします。
ショートカットメニューの“削除”をクリック。




上図のように、Xp領域以外は、“未割り当て”領域となります。
“未割り当て”上で右クリック。
“新規”をクリック。

Lubuntu用領域を確保。



サイズは、15GB以上の表示をさせたいのであれば、15100MB位を指定。
(15000MB指定だと、14
.XXGB位の表示になります。)

作成:基本パーティション、ファイルシステム:未フォーマット、ラベル:なし
で、追加します。
ファイルシステムを未フォーマットとしているのは、ここでは単位領域を確保したのみだからです。


Swapの領域設定。
空き領域を右クリックして、“新規”をクリック。



1:サイズで2100MB。(2048MB以上確保したいため。)
此処は、空き領域を考えながら、PC搭載メモリと同量から2倍程度で決定してください。

2:基本パーティション。
今回のパーティション設定では、Xp・Lubuntu・Swap・データ用を作成しますが、トータル4つ以下なので、全て基本パーティションでも良いです。
3:ファイルシステムで“linux-swap”を選択。
設定終了したら、「追加」。


データ用パーティションの作成。
空き領域を右クリックして、“新規”をクリック。



サイズは残り全部。
作成:基本パーティション。
ファイルシステム:ntfs (ここは、Windows用フォーマットを指定。FATでも可。 )
ラベル:Data(空白でも可)
以上を設定したら「追加」。




ここまでの設定で上図のようになりました。(容量の値は違っています。)
Aのグラフとリスト部に設定後の内容が表示されています。
B及びB'に適用前の設定項目が表示されています。
上記で間違いが無ければ、Cの“チェック”(適用)マークをクリックして、今までの設定を適用します。
適用せずに終了すると、今までの設定は無効となります。




適用後は、上図の様に表示されます。
(上図は、前記までで設定した値とは違っています。上図の値を最終的な値としました。)

GPartedを終了。

Lubuntuのデスクトップに戻ります。

Lubuntuのインストール。
デスクトップ左上の“Lubuntu13.04のインストール”アイコンをクリック。

“ようこそ”の画面が表示されます。
言語の選択。



日本語表示でライブ起動した場合は、上図の様に既に日本語が選択されていると思います。
「続ける」(以下「続ける」と同様に進行させてください。)
上図の文字化け(トウフ)部分は、言語がインストールされていないためです。(取り敢えず必要ないでしょう。)


キーボードの選択。



言語で日本語を選択している場合は、既に日本語標準キーボードが選択されています。
NEC-PC-98シリーズを使っている場合は左ペインで"“PC-98xx”を選択して下さい。
標準キーボード以外を使用している場合は、右ペインの変種で該当のものを選択して下さい。
(解らない場合は、下の“キーボード入力をここで・・”の欄で入力して試して下さい。記号キーを中心に調べると良いでしょう。)

ユーザー情報の入力。



なまえ:任意名でニックネームでもなんでも良いです。(アルファベット表示が良いです。)
コンピュータの名前:複数のPCを使用している場合に、他のPCに表示される名前です。(アルファベット表示で入力)
ユーザー名の入力:ログイン時などに表示される名前。(アルファベット表示が良いです。)
パスワード:短くてもいいですから必ず設定してください。(アルファベット小文字と半角数字のみで作成しましょう。)
      自動ログインを指定する場合でも必ず設定してください。後で必要です。(忘れないようにメモを。)
パスワード再入力

インストールが進行。



インストールが進行していきます。
上記のファイルコピーの後の、ダウンロードや設定が行われます。




インストールが完了すると、上図が表示されるので「今すぐ再起動」。




CDが自動排出され、上図が表示されるので、「Enter」。
CDが自動排出されない場合は、手動で取り出してから「Enter」

再起動



再起動すると、上図が表示されます。
カウントダウンされているので、「↑」「↓」キー(どちらでも良い)を押してカウントダウンを止めましょう。
(10sカウントダウン後にデフォルト起動OSが自動起動します。)
1がLubuntuです。(Ubuntu表示となっています。)
2にWindowsXpが表示(表示はWindows)されています。
(上図は、openSUSEとデュアルブートした画面なので、表示がOPENSUSE12.2となっています。Windowsと読み替えてください。)

矢印キー(「↑」「↓」)で選択(選択箇所は反転表示)して「Enter」キーを押します。

取り敢えず、1番上の“Ubnutu”(Lubuntu)を選択して起動。

Lubuntuが起動。



終了は、左下のアイコン(矢印で示す)をクリックし、ログアウトをクリックして、表示された画面で“シャットダウン”で終了します。

Xp風にする設定は次回に記載。

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