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Ubuntu XP 計画−2

Linux Distribution

・ディストリビューションとは?。
Linuxとは、Windows等と同じOSの仲間です。
最近はLinuxと言うと、Linuxディストリビューションの事を指していることが多いですが、簡単に言うと、本来はLinuxはカーネル部の事を指し、ディストリビューション(配布物)は、カーネルにアプリ等を組み合わせて、ユーザーが使いやすいようにパッケージ化した配布物のことを指します。

・Linuxディストリビューションは有料なの?。
有料のディストリもありますが、殆んどのディストリは無料です。(アプリも殆んどの場合無料です。)

例えばUbuntuは無料なのですが、有料のサポートがあります。しかし、Ubuntuには、ユーザーコミュニティが大きな規模でありますので、ここで既に質問されている内容などを閲覧するだけでもトラブルの解決に至ることが多く、もし、該当するものがない場合でも質問すれば教えて貰う事が出来ます。
(有名なディストリには、規模の大小はありますが、日本のコミュニティが有る事が多いです。)

他にも、Windowsからの移行問題や、動作マシンについても疑問があるでしょうが、是等はLinux関連ページの最初の方をご覧下さい。

Ubuntu13.04日本語版のダウンロード
 http://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu1304-ja-remix
上記を開くと、Ubuntu Japanese Teamのサイトのダウンロードページが開きます。

北陸先端科学技術大学院大学
ubuntu-ja-13.04-desktop-i386.iso(ISOイメージ)
(md5sum: 726ba2f911ab0a091524d04291d81514)

開いたペーに上記の記載部分がありますので、下線部の表示をクリックするとダウンロードが始まります。
(md5sum:以降の16進数表示部分をメモしておいてください。)

ダウンロードしたファイルに、此れ以降にライブ起動CD/DVD等を作成した時に、もしダウンロードしたデータにエラーがあると最初からやり直しとなります。念のため正確にダウンロードできたかを確認しておきましょう。
確認方法は、ページ“Hash Check”を参考にして下さい。
(私は、今までにHash Checkは2〜3度行った事があるくらいで、殆んど行いません。)

インストールディスクの作成
ダウンロードしたファイルから、ここから開くページ“ライブCD/DVDの作成”のWindowsでの作成例を参考に、ライブDVDを作成しておいてください。

BIOS設定
BIOS設定を行う必要が有る場合があります。
ここから開く、ページ“BIOSの 1st Boot の設定”を参考にして、BIOSの最初に起動するデバイスをCD/DVDにしておいてください。
最近は、BIOS設定しなくても、「F12」キー等で一時的に起動デバイスを変更できるPCが増えています。この場合はBIOS設定を行わなくとも良いです。

PC起動時にPC/DVDから起動できない場合は、BIOSのファーストブートがCD/DVDになっていないことが多いです。

DVD作成は、OKですね。
BIOS設定もOKですね。
其れでは、Ubuntuをライブ起動してみましょう。

※ライブ起動は、実際にPCにインストールしなくとも、CD/DVD(若しくはUSBメモリ)から起動する事ができます。
従ってPCに影響する事無く(ファイル削除などを行わないとして))Ubuntuを起動して試してみる事の出来る機能です。

Ubuntuの起動
DVDを挿入して、PCを再起動します。
しばらくすると、


 図 1

上図が表示されます。
日本語版をインストールしたので、既に日本語が選択されていると思います。
上図真ん中の“Ubuntuを試す”をクリック。



 図 2

しばらくすると上図が開きます。
Ubuntuを十分確かめて下さい。(ファイル操作は行わない方が良いです。)

取り敢えず、上図左側のランチャーの上から4番目のアイコンをクリックすると、WebブラウザのFirefoxが開きます。
Firefoxが開いたら適当にページを表示させて、ネット接続に問題がないことを確認してください。

ネット接続できない場合。
WiFi(無線LAN)の場合に上手く継らない場合は、取り敢えず有線LAN(LANケーブル接続)接続にしてください。

ルーターを使用している場合は、有線LAN接続すれば、何の設定をしなくても継ると思います。

モデムの場合で、Windowsは継るのにLinuxは継らない場合は、モデムのWeb設定で、ネームサーバIPアドレス(DNSサーバIPアドレス)を設定していない場合は、DNSサーバIPアドレスを設定してみてください。
DNSサーバIPアドレスは、プロバイダーから送られた来た書類に、
“プライマリ 234
.123.22.111  セカンダリ 234.123.33.44”
等の様に記載されています。
Web設定の方法は、モデムの取説をご覧下さい。
NTT東日本のADSLモデムの場合は、I・E(Windowsの)を開いて、URL欄に“192.168.1.1”とすれば、Webブラウザでモデムの設定項目が開くと思います。(開くに当たり、ユーザー名とパスワードが必要です。まだ設定したことがなければ、ユーザ名“user”、パスワードは空白で開くと思います。多分?。マニュアルを確認してください。)

モデムを使用している場合は、ルーターを接続しておくと楽ですよ。モデム+スイッチングハブ等の方は、是非ルーターの接続をお薦めします。安いものだと100BASEのものが多いようですが、私の使用している、“光”の場合でもネット接続だけでしたら、100BASEのもので十分です。
家庭内LANを構築してファイルサーバー等を置いている場合は、1000BASEの方が良いでしょう。
どうせ買うなら、将来を見越し、最初から1000BASE無線LAN付きのものが良いかもしれませんね。
私の場合、サービス品のルーターなので、100BASEルーターです。


Ubuntuのインストール形式

今回のPCは、WindowsXp(以下Xp)がインストールされたXpマシンにインストールします。
今回は、Ubuntu13.04をインストールして、インストールしたUbuntuをXpの様な見た目にしようという計画ですが、Ubuntuをインストールする方法(HDの利用形式)に次の方法が有ります。

シングルブート方式。
既にXpがインストールされていますが、Xpを削除してUbuntuをインストールし、OSがUbuntuだけとなる方式。

デュアルブート方式。
Xpも捨てがたいので、XpとUbuntuの両方を使いたいという方は、XpとUbuntuの両方をインストールして置く方法がデュアルブート方式となります。
両方のOSを同時に起動することは出来ず、PC起動時の選択画面で何れかを選択して起動します。
デュアルブート方式でのインストール方法は、次回のページ“UbuntuXP計画-3”をご覧下さい。

Ubuntuのインストール
Ubuntu13.04のインストール(シングルブート編)


ライブ起動中でしたら、図2のランチャーの上から2番目のアイコン(拡大図のアイコン)をクリックするとインストールが始まります。(若しくは、再起動して、図1で「Ubuntuをインストール」でもインストールが始まります。)

1)インストールの準備が開始。
 ここでは、インストール形式(パーティション設定)の設定やユーザー情報のなど入力を行います。
 

 図 3

最低5.7GBとインターネット接続の頭にチェックが入っている事を確認してください。
インストール中にアップデートとサードパーティのソフトにチェックを入れておくと、インストール中に是等を行います。ただし、その分時間がかかります。
インストール時間は、ネット接続の場合が“光”の場合は15分弱(インストール開始時の時間を見ておくのを忘れましたので正確な時間は解りませんが、多分13分位)、ADSLの場合は30分位かと思います。

上図では、最低容量が5.7GBとなっていますが、アプリ追加、多少のデータの追加、アップデート等を考えると最低でも此の2倍、出来れば3〜4倍は欲しいですね。この辺は、PC搭載のHDDにより異なり、Xpに何の位残すか、データ用パーティションに何の位割り当てるかの兼ね合いで違ってきます。

現在のHDの使用法によって、パーティション設定が多少違ってきます。また、画面表示も違ってきます。

2)何かOS(今回はWindowsXp)がインストールされている場合。


 図 4

既に何かOS(今回はWindowsXp)がインストールされている場合は、上図が表示されます。
上図は流用画像です。(Ubuntu12.04の画像に近いかと思います。)
この画像は、既にUbuntu13.04がインストールされており、其処にLinuxMINT(12.04相当)をインストールした場合の画像を流用していますので13.04の場合と表示が違っています。(意味は分かると思います。)
上図のUbuntu13.04をWindowsXpと読み替えてください。


上図の1の“併用可能な形でインストール”については、次回のページ“UbuntuXP計画-3”をご覧下さい。

上図の2の“Xpを削除して再インストール”の場合。
現在のXpを削除(HD内のすべてのパーティションやデータを削除して、1つのパーティションとして作成)してUbuntu13.04をインストールします。

上図の3の“それ以外”
ここは、手動でパーティション設定を行います。
ここが、インストール設定では一番柔軟に対応できます。

今回は、上図の“それ以外”を選択して、手動でパーティション設定を行う場合を中心に記載します。
今回は、Ubuntuのみのシングルブートにしますので、Xpは削除します。

3)WinXpがインストールされている状態で行う場合。

Xpを削除して、新しいOS(今回はUbuntu13.04)のみのシングルブートにします。


 図 5
(上図は他の画像流用なので表示が違っています。)
例えば、上図の緑色(/dev/sda1)に、WindowsXpがインストールされているとして、ここを削除してパーティション設定を行います。

上図のXp領域(緑色部分/dve/sda1)をクリックして、[−]をクリック。

この後は、4-3-2に進んでパーティション作成を行います。
(ここでは、「インストール」ボタンをクリックしないでください。)

4)OS(Xp)がインストールされていない場合。
 インストールされていない場合とは、前もってXpを削除してある場合や、新HDに入れ替えてある場合など。
 既存のOSがない場合は下図のような表示になります。(既にOSが有る場合と表示が違ってきます。)


 図 6
(ここで「インストール」はクリックしないでください。)

上図の“ディスクを削除してUbuntuをインストール”

上図の“ディスクを削除してUbuntuをインストール”を選択すると。
HDの全てのデータを消して、HD全てを1つのパーティションとして作成して、そこにUbuntuをインストールします。

従ってOSパーティションの他にデータ用パーティションを切ってデータを保存してある場合は、保存してあるデータは消えてしまいます。(パーティション其の物が無くなります。)
此処は、Ubuntuにおまかせコースなので、パーティション設定をUbuntuが勝手に行ってくれます。
良く解らないが、取り敢えずUbuntuのみをインストールしたい場合は、こちらの選択で良いでしょう。
ただし、全てのパーティションが削除され、Ubuntuのパーティションのみとなります。(若しかしたら、Swapは作られるかも?。)
この後は、5)に進みます。

上図の“それ以外”は、手動でパーティション設定を行います。

今回は、“それ以外”で設定していきます。

4-1)既存のパーティション(データ用パーティションなど)を削除して行う場合。



 図 7

例えば、上図のようにデータ用パーティション(緑色)が作成してあるとします。(画像は他の画像流用なので表示が違います。)
“/dev/sda1 ・・ xxxxMB”(グラフの緑色の部分)を削除する場合は、此処をクリックしてから、左下の[−](削除)をクリック。


 図 8

上図のように
/sda1が削除されて上図のように表示されます。(すべてのパーティションを削除した場合に上図の様になります。)

すべてのパーティションを削除せずに、例えばデータ用パーティションは残して、他の要らないパーティションのみを削除して作成しても良いです。
この場合は、残したデータ用パーティションは其の儘残り、OSインストール後にそのデータ用パーティションを使用する事が出来ます。

この後は、4-3に進んでパーティション作成を行って下さい。

4-2) パーティションテーブルが無い場合。

図 のように“空き領域”と表示がある場合は、既にパーティションテーブルがあるので4-3に進んでください。


 図 9
デバイス(HD)をクリック選択。
「新しいパーティションテーブル」をクリック。




上図が表示されるので、「続ける」をクリック。


4-3)パーティションテーブルがある場合。
OSは既に削除済の場合や、OSは無いがデータ用パーティションが作成してある場合などには、既にパーティションテーブルが作成されています。
(1度使用したことがある場合は、パーティションテーブルがあるとおもいます。再度4-2の様にパーティションテーブルを作り直しても良いです。)

4-3-1)OSインストール用パーティションの作成


 図 10

“空き領域”をクリック選択。
 左下の[+](追加)をクリック。



 図 11

サイズ
    指定できる最大容量が表示されています。
    HDに作成するパーティションサイズを指定しますが、Swap用の分を残します。
    Swap量は、搭載メモリと同量から2倍程度指定します。

新しいパーティションのタイプ
    基本パーティションを指定

新しいパーティションの場所
    始点を選択
    始点・終点は指定できる最大容量より少ない容量を指定する場合に、
    パーティションを置く位置を前詰めにするか、後詰めするかの指定。

利用方法
    Ext4ジャーナリングファイルシステムを選択。
    (ディストリに拠っては、ext3までしか指定できない場合もあります。)

マウントポイント
    “/”を選択。
    OSを置くパーティションの場合は“/”を指定しておいて下さい。

以上の設定に間違いが無ければ、「OK」をクリック。



 図 12

上図のように、“/dev/sda1 ext4      XXXXMB 不明”のように上記で作成したOSインストール用パーティションが表示されています。

4-3-2)Swap用パーティションの作成。
上図の“空き領域”をクリック選択して[+]をクリック。



 図 13

サイズの指定
パーティションのタイプは、基本・論理何方でも良いです。
 パーティション数が4つ以内なら、全て基本でも良いです。
場所は始点を指定
利用方法は、“スワップ領域”を選択します。
(Swapの場合はマウントポイントは有りません。)
間違いが無ければ「OK」をクリック。



 図 14

上図のようにSwapが作成されました。
以上に間違いがあった場合は、「元に戻す」でやり直してください。

以上に間違いが無ければ、「インストール」をクリック。
この後は、5)が表示されインストール準備が進行していきます。

参考)Swap領域とは?。
メモリが足りなくなった場合に、メモリ上のソフトを一時的にHDに移動し、この移動先のHDパーティションがSwap領域です。使用する場合には再度メモリに読み込みます。
HDにアクセスするため、メモリよりもHDの方がアクセス速度が遅いので、Swapを使用するようになると、PCの動作が非常に遅くなったように感じます。この場合は、システムモニタでしらべて、不要なプロセスを停止しても良いのですが、この状態になったら再起動してしまったほうが良いでしょう。

もし、Swapがなくてメモリを使い切ると、カーネルは起動中のソフト(多分使用頻度が少なかったもの?)を強制終了してしまいます。突然終了するため、ソフトで作成していたデータも保存することなく終了するため、作成したデータも無くなってしまいます。
この様な事にならないようにSwapは設けておいたほうが良いでしょう。特にXpスペックのマシンはメモリ搭載量が少ないので、Swapは必要です。

メモリに関してもう一つ。
Ubuntu13.04日本語Rimix版は32bitです。32bitで扱えるメモリは、最大4GBですが、UbuntuにはPAEというメモリアドレス拡張機能が有り、4GB以上のメモリを搭載している場合は、そのメモリを扱うことができます。
ただし注意点として、CPUが此のPAEに対応していない場合は使用することができません。Ubuntu13.04に至っては、インストールは勿論、12.10からのアップグレードもできません。12.10はインストールはできませんが、12.04からのアップグレードには対応しているようです。
自分のマシンが、PAEに対応していない場合は、PAEを使用してい別のディストリをインストールしましょう。
ただし、PAEに対応していない場合、扱えるメモリは4GBまでとなります。

5)地域の設定


 図 15

日本語版をインストールした場合は、既に“Tokyo”が選択されています。
別の地域を選択する場合は、地図上でクリック選択します。
この設定は、インストール後でも地域の設定から行えます。
「続ける」


6)キーボードの選択


 図 16

キーボードの選択
使用しているキーボードに合わせて選択します。
日本語版をインストールする場合は、既に“日本語-日本語”が選択されています。
Macなどを使用している場合は右側ペインの変種で“Macintosh”を選択して下さい。
NECのPC-98xxシリーズを使用している場合は、左ペインで“日本語(PC-98xxシリーズ)”を選択。
設定に間違いが無ければ、「続ける」。

7)ユーザー情報の入力


 図 17

あなたの名前:ニックネームでもなんでも良いです。
コンピュータの名前:家庭内LAN等で他のPCと接続する場合に表示されます。
          あなたの名前と同じでも良いです。
ユーザーの名:ログイン時などに表示されます。
パスワードの入力:短くても良いですから設定してください。(後で必要になります。)
         短い(例えば4文字位)と警告が表示されますが無視しても大丈夫です。
パスワードの確認:上記パスワードと同じ物を入力

“◎ ログイン時にパスワードを要求する”を選択しておいて下さい。
 自動ログインは、インストール後でも設定できます。

設定したら、「続ける」

8)インストールが進行します。


ファイルのコピーが進みます。

 図 18

ファイルのコピーが終わると、システムのインストールやダウンロードして設定などが始まります。


9)インストール完了


 図 19

インストールが完了すると上図が表示されるので、「今すぐ再起動する」。

10)再起動


 図 20

DVDが自動排出されたら、「Enter」キーを押します。
上図が表示(上図青文字の部分)されても、DVDが自動排出されない場合は、手動で取り出してから「Enter」キーを押して下さい。

再起動。


 図 21
再起動後に上図のようにログイン画面が表示されるので、パスワードを入力してください。



 図 22
インストールしたUbuntu13.04のデスクトップ。



 図 23
シャットダウンは、右上のギヤアイコンをクリックして、表示から“シャットダウン”をクリック。



 図 24
上図が表示されるので、シャットダウンアイコンをクリック。

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