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Ubuntu XP 計画−4

上図が、作業終了後のデスクトップです。

やっと今回の目的のUbuntuのデスクトップをWindowsXp化するという目標に入ることができます。

今回は、Ubuntu13.04をインストール後に、“MATE”というUbuntuの標準デスクトップGnome3より軽量で、“WindowsXpもどき”の作成に向いたデスクトップを使用しています。

これからの設定は、インストールしたUbuntuを起動しておいて行います。

“MATE”は、Gnome2を基本にしたデスクトップ環境設定です。

まず、apt-get等で簡単にインストールできるように、リポジトリを登録します。

“Dash”（左側にあるランチャーの1番上野アイコンをクリック。）を開き、上部の検索窓に“tarm”と入力すると“端末”のアイコンが表示されるので、これで端末を起動。




上図の様に〜$の後に、
　sudo　add-apt-repository　�Wdeb_http://package.mate-desktop.org/repo/ubuntu　raring　main�W
と打ち込み[Enter]。（[Enter]はキーボードのEnterキー。以下同様。）
（注意：上記は見易くする為、全角スペースを使用。実際の打ち込みには半角スペースを使用して下さい。）
上記太字（上記例では“raring”）の部分が開発コードネームの上側部分です。
参考）13.04：Raring Ringtail
　　　12.10：Quantal Quetzal
　　　12.04LTS：Precise Pangolin

更に、〜$　sudo　aput-get　update [Enter]　　＜---　ここでアップデートをしています。（上図最下行）



一応、“ソフトウェアとアップデート”の「他のソフトウェア」タブを見ると、上図の様に登録されています。




上図の様にアップデートが表示されたらインストールしておきましょう。


MATEのインストールを行います。



〜$ sudo　apt-get　install　mate-archive-keyring[Enter]　＜--　上図1行目
[ y/N ]を求めてくるので、“y[Enter]”。


設定が終了して入力待ちとなります。



上図最下行を実行。
〜$　sudo　aput-get　update [Enter]




[ y/N ]を求めてくるので、“y[Enter]”とする。



〜＄で入力待ちとなるので、“exit[Enter]”として終了。

Ubuntuデスクトップに戻るので、デスクトップ右上のギヤアイコンから“ログアウト”（又は再起動）します。




ログイン画面が表示されます。
上図■■にはユーザー名が表示。
矢印のアイコンをクリック。
（上図は既にMATEを選択したあとの画面なので、○ですが、選択前は下図のUbuntuのマークが表示されています。）




上図が表示されるので、“ MATE”をクリック選択。

この後、前図に戻るのでパスワードを入力して「Enter」で起動。



起動したUbuntu-MATEデスクトップ。

パッと見には、Gnome2ですね。
パネルは上下にあります。
下パネルには、左から、デスクトップ・ウィンドウ一覧（空白部分）デスクトップ切り替えと並んでいます。
この下パネルを削除して、上パネルに多少手を加え、下側に配置してみましょう。

注意）下パネルの削除は、上パネルを設定して下に移動した後に削除します。ここでは、まだ行わないでください
下パネルを削除した後に、上パネルを間違った操作で削除してしまって、デスクトップ上にパネルが全然ない状態になるとパネルの復元が面倒な事になりますよ。


テーマや壁紙を変更するため、“winxp4file”をインストールします。

Firefoxを開きます。（“アプリケーション”→“インターネット”→“Firefox”）



1：URL欄に“http://winxp4life.tk/”

2：表示された画面を下に辿ると上図のような場所があります。
　　“Download the Luna XP theme for Linux”をクリックするとダウンロードが始まります。

ファイルが、ディレクトリ（フォルダ）“ダウンロード”にダウンロードされたとして作業します。

端末を起動します。（“アプリケーション”→“システム”→“MATE端末”）




〜$　tar　xfvz　linux_xp_luna_theme_install.tar.gz[Enter]
ダウンロードしたファイルは、圧縮ファイルなので上記で展開します。
　tar xvfzは展開を行います。
　　x：展開、v：実行結果の表示、f：対象をファイル、z：zipフィルタ
　　通常オプションの先頭に付ける“-”及び“v”は省略可

参考）GUIで展開する場合。
ダウンロードしたファイルのあるディレクトリ“ダウンロード”を開きます。



ダウンロードしたファイル上で右クリックすると上図が開きます。
“ここに展開する”をクリック。





上図の様に展開され、展開されたものが上図矢印フォルダに入っています。
次にインストールするのですが、上記の端末での展開と違うのは、端末での展開は“ダウンロード”に展開したものがありますが、上記のGUIで展開したものは、“ダウンロード”下のディレクトリ“Linux_xp_・・・_install”に展開したものがあると言う事です。
単にインストール時のパスに“Linux_xp_・・・_install”を追加すれば良いだけの話なのですが、ここでは上記の端末の展開に合わせて、展開した中身をいどうしておきます。

上図矢印のアイコンをWクリックして開き、中身をドラッグ選択して全てコピーします。



1つ上の“ダウンロード”に戻り、空いている場所で右クリックして貼り付けると上図の様になります。
矢印のフォルダはいらないので消してしまって良いです。（そのままでも良い。）




消した場合は、上図の様になり、端末で展開した場合と同じとなります。

■■■ @VUbuntu13: 〜＄　cd　ダウンロード

端末で上図の水色の部分を実行。
カレントディレクトリが現在はHomeにあるので、ディレクトリ“ダウンロード”に移動。
（移動しなくても、単にパスを追加すればよいだけの話ではありますが。）
“cd”は、 Change Directoryの事で、カレントディレクトリ（現在作業中の場所）を指定の場所に移動することです。
上図を実行すると、コマンドプロンプトの部分が次の様に変わります。
　■■■ @VUbuntu13: 〜/ダウンロード＄
　　“〜”は、Homeディレクトリを表し、“/”は階層を表します。（/はWindowsでの￥と同じと思って下さい。）
　　上図の“〜/ダウンロード”は、現在“Home”の下の“ダウンロード”にいることを示しています。
　　“＄”は一般ユーザー権限を表し、＃がRoot（管理者）権限であることを示しています。




上図矢印を実行。
　　＄ ./install_local_user.sh
　　　　（“./inst・・・”の最初の“.”は、現在位置であることを表しています。）

上図の様に実行され、最下行の様に入力待ちとなります。
最後に“＄ exit”として端末を閉じます。

ここで一度ログアウト（又は再起動）したほうが良いでしょう。

ここまでのまとめ。
　〜$ sudo add-apt-repository "deb_http://package.mate-desktop.org/repo/ubuntu raring main"
　〜$ sudo aput-get update
　〜$ sudo apt-get install mate-archive-keyring
　〜$ sudo aput-get update
　　再起動（ログアウトで可）
　“http://winxp4life.tk/”から“Download the Luna XP theme for Linux”をダウンロード。
　〜$ tar xvfz linux_xp_luna_theme_install.tar.gz
　〜$ cd ダウンロード
　　＄ ./install_local_user.sh
　　＄ exit
　　ログアウト

上記までで行った事は、たった此れだけです。（殆んどを端末から行うと簡単ですね。）
上記では、手動（GUI）でログアウトしていますが、端末で行うことができます。

パネルの設定
まず、パネルに必要なものを追加しましょう。
上部パネルの空いている場所で右クリック。



上図が表示されるので、“＋ パネルへ追加”をクリック。



２の“ウィンドウの一覧”は最低でも追加してください。
此れは、Windowsの場合に何かアプリなどを起動すると、下部のパネルにアプリ名等が表示されますが、其れと同じものです。今回のMATEも同様に表示されますが、上下にパネルがあるため、1つにするための作業手順の一貫です。
1の“ワークスペース切り替え器”は、デスクトップ切り替えのことですが、Windowsではあまり馴染みがないですが、Linuxディストリの場合は、殆んどの場合複数のデスクトップ切り替えが可能となっています。
（まあ私にとっては必需品なので、追加してみました。）
3の“アプリの強制終了”は、アプリがフリーズしてしまった場合に、そのアプリのウィンドウ上でクリックすると、強制終了できるというもので、いざという時便利ですよ。

他にも色々追加したいのですが、スペースの関係で諦めました。
一本パネルには限界がありますね。最初のように上下２本パネルが使い良いと思います。



1はデスクトップ切り替え（ワークスペース切り替え）で４画面程切り替えられます。
2は“ウィンドウ一覧”ですが、何も起動していない状態なので表示はありません、
　“ウィンドウ一覧”表示部の左端の上図2の様に表示されています。
其々のアイコン上で右クリックし、“ロックする”でロックしておきましょう。



上部パネルの空いている場所で右クリックし、ショートカットメニューから“プロパティ”をクリック。



“パネルのプロパティ”の「全般」タブを開きます。
“向き”の[上]を[下]に変更。
「閉じる」。



上部にあったパネルが、下部に移動します。
1は元々下部にあったパネルです。（こちらを削除します。）
２が上部から移動したパネルです。（こちらは残します。）

1のパネル空いている場所で右クリックをし、表示から“このパネルを削除する（D）”をクリック。

これで、上図の2のパネルだけとなります。

注意）
“このパネルを削除する（D）”はパネル其の物を削除します。
　パネルの何もない場所で右クリックした場合に表示されます。
　こちらをアプレットの削除と間違って使用するとパネルが消えてしまいます。

“パネルから削除（R）”は、アプレットをパネルから削除する場合に使用します。
　パネルのアプレット上で右クリックした場合に表示されます。

壁紙の変更



デスクトップ上で右クリック。
上図から“背景の変更”



上図が表示される。
1の「追加」をクリック。
（2で表示画像の表示方法を指定）



1のダウンロードをクリック（http://winxp4life.tk/からダウンロードして展開したファイルがある。）
2の“luna_backgroundCP”を選択して開く。
3の“backgrounds”には多くの画像がある。



上図は“backgrounds”の内容。
“backgrounds”は/usr/share/に在る。

別のデスクトップ画像を設定してみました。





自分の好みの画像を壁紙にしましょう。
オリジナルの画像を使用しても良いですね。
保存場所は、今回のXpの壁紙のある“ダウンロード”や“backgrounds”（此方のほうがお薦め。）が良いでしょう。
“backgrounds”に保存する際には、一般ユーザー権限では書き込みできませんので、端末で“〜＄　sudo nautilis”として管理者権限でNautiluを開きます。“backgrounds”の場所は“/usr/share/”にあります。

ファイルブラウザのNautilusが出てきましたので、少しだけNautilusについて見てみましょう。



Nautilusには、Windowsのエクスプローラーにはない機能で“エクストラペイン”という表示方法があります。
上図はHomeの“ダウンロード”を開いているところですが、上図の様に「表示」→“エクストラペイン”とすると。




上図のような表示方法に変わります。
ファイルやフォルダの表示場所が2つになり、上図の様にA・Bが表示されます。
上図は開いたままの状態ですので、A・Bともに同じ表示ですが、其々別の場所を自由に表示できます。
A・B間で自由にファイルなどの移動・コピー等ができます。
この方式ないなれると、Windowsのエクスプローラーのツリー表示でコピペするのは面倒になりますね。

なお、右ペインの表示方法は、上記のアイコン表示以外にも次のものがあります。



一覧表示（詳細表示ですね。）




コンパクト表示（アイコンとファイル名だけの表示です。）

今回の作業まででの表示例。



A：ファイルブラウザが開いています。
　3の箇所に注目。
　Linuxでは、ここの表示は左側にあります（なれると左の方が使い良い。）が、Windows同様右側に配置。

B：外観の設定が開いています。
　テーマを選択しているところですが、Xpもどきにするにはどのテーマも今一つという感じです。
　4の「カスタマイズ」を開いて、ボタン一つからカスタマイズする手もあります。

1をクリックすると、Cが開き此処から色々なアプリを開けます。かなりXpでしょう？。
2に開いたアプリのウィンドウ一覧が表示されます。

取り敢えず、ここまでの設定が終えたら、最初に行った“I・Eのブックマークとメールの移行”に記載してあるUbuntuへの以降を行っておきましょう。
（FirefoxのブックマークのバックアップをHTML形式でとってある場合は、他のWebブラウザでもインポートできます。）

今回は此処までです。
また、必要なデータ等の移動やWindowsアプリのLinuxでの代替アプリ^＊についても検証していません。
必要なアプリがない場合の対処の一つにWindowsアプリを使用する方法がありますが、Xpスペックのマシンでは、仮想OSを使用することは速度の点で難が残るので、“Wine”を使うことになるでしょう。Wineについては、ページ“Wine”をご覧下さい。

参考）＊代替アプリ

Webブラウザ（Internet・Express）
　　Firefox、Google Chrome、Operaについては、問題ないでしょう。
　　問題は、Internet・Expressです。I・Eでないと見られないサイトが有るためです。
　　これに対処するには。
　　　・仮想マシンを構築して、Windowsをインストールする方法
　　　・“Wine”を導入して、I・Eを導入する方法です。
　　　　　　Ubuntuならソフトウェアセンターで“playonlinux”と検索してインストール。

Mailクライアント（Outlook・Liveメール）
　　Thunderbird
　　Sylpheed（国産軽量メーラー）
　　Evolution

ミュージックプレイヤー（iTunes）
　　Banshee（音楽管理・多機能）
　　Audacious（軽量プレイヤー）

マルチメディアプレイヤー（Windows Media Player）
　　VLCメディアプレイヤー（Windows版もあります。）
　　　VLCで市販DVDの再生はできません。（此れはLinux全般）
　　　2012/10の違法ダウンロード規制法によりコーデックの配布も違法となったためです。

日本語入力（ATOK）
　　MOZC

オフィスソフト（Microsoft Office）
　　Libre Office（Open Offce orgからの派生。OOoはWindows版もある。）
　　Abiword（軽量Word）
　　Gnumeric（軽量表計算）
　　GnuCach（会計ソフト）

DVD作成（B's Recorder）
　　Brasero

画像編集（Photo Shop）
　　GIMP
動画編集（Windowsムービーメーカー）
　　Openshot　ビデオエディター
　　Avidemux
　　PiTiVi
　　Kdenlive

Linuxでは、Blu-ray・DVDのプロテクトの掛かった市販メディアの再生はできません。
以前は、DVDに関しては再生可能でしたが、2012/10の違法ダウンロード規制法の絡みで、コーデックの配布も違法となったためです。
Blu-ray・DVDの機器自体の使用はできます。従ってホームビデオのディスク作成やデータディスクとして使用する分には問題ありません。

上記に、画像処理用にPhotoShopの代わりにGIMPを挙げましたが、雑誌などにはPhotoShopにも引けを取らない様に記載されていることがありますが、やはりPhotoShop（Pro版CS?の方。バンドル版や廉価版でない方）の方が、ずっと使いやすいような気がします。（慣れの問題も有るでしょうが、ここは私の贔屓目かな？）

CADソフト（2次元CAD）は、市販品・フリーソフトを合わせて考えると、やはりWindows版の方が使いやすいですね。
Linux版のCADは、機能がもう一歩というより、ユーザーインターフェースの考え方が丸っきり違うのでは？。
もっともWindows版でもユーザーインターフェースがイマイチなものが多い。

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