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ミニスタジオを作ろう 14


曲を作ってみよう 8 (メロディー打ち込み編 2)

前回の“ミニスタ作ろう13”で“次回はベースでも・・・”と記載しましたが、“ごめん。今回は、プラグイン・シンセ、及び、エフェクトです。”

前回までに、ドラム(パターン)とメロディーを入力しました。


再生してみて如何ですか?。
音色を変えても、ドラムはともかく、メロディーは何となく今一ですね。
其処で、メロディーに、MSP内臓のシンセサイザーを使ってみましょう。序に、内臓プラグインのエフェクトも使ってみましょう。

トラック1のメロディーは、其の侭残します。
(後でトラック1とシンセとでユニゾンできます。私の場合は、後で、アタックはピアノ音色で、サスティン・リリース部でシンセ音色となるように設定しました。)


前回のドラムトラックのコピーの要領で、トラック1をトラック2へコピーします。(移動ではなくコピーです。)

まずは、トラック1を2にコピーします。
Music Studio Producer(以下MSP)を開いて、前回打ち込んだファイルを開きます。


図1
コピー元の“トラック1”を選択します。(先頭に■が付いていますね。)
この状態で、右クリックのショートカットメニューから“コピー-トラック”をクリック。


図2
トラック2を選択。(トラック1の選択は外す。)
右クリックで“貼りつけ-トラック”をクリック。


図3
このようにトラック1がトラック2にコピーされました。(上図は、Ch、Key、Patch等の表示は消して有ります。)
ここまでは、前回に行なった事の応用ですね。


プラグイン・ソフトシンセ(ソフトウェア シンセサイザー/Software Synthesizer)を使用してみましょう。



図4
以下の説明で使用する各ウィンドウは、上記(MSPの上部中央右寄り)で開きます。

1:MIDIトラックウィンドウ
2:オーディオトラックウィンドウ
3:ミキサーウィンドウ
4:オーディオミキサーウィンドウ

早速、ソフトシンセを使ってみましょう。


図5

トラック1は、今の状態で残しますので、トラック2(1のコピートラック)に、適用しましょう。

トラック2のDevice Name(矢印1)の(1|Microsoft GS ・・・▼)の欄をクリック
矢印2のように表示されます。
“A1|----”をクリック。
(----は空き場所なので、空いているところなら何処でもいいのですが、ここではA1で進めます。)



図6
上図の様に表示されましたね。

今度は、トラック2のPatch(上図、右側下線の欄)をクリック。


図7
上記のように表示されるので、ここでは、“Frieve AN-01M”(シンセリストの1番上。ソフトウェアシンセ無しの下。)を選択してみます。


図8
上図のようなソフトシンセパネルが表示されます。
取り合えず、設定が面倒なのでプリセットされているものを使いましょう。
上図、右上の“Library”(赤下線)をクリック。


図9
上図が表示されます。
取り合えず“AN Lead”を選択して「OK」

入力してある曲を再生しながら、上図で選択すると、其々の音色を聞く事が出来ます。この時、曲をリピート再生にしておくと良いです。
「OK」で確定する前は、自由に音色を選択して聞く事ができます。


音が出ませんか?。


図10

オーディオミキサー(図4の4)を開いて、上図のの「P」をクリックしてみてください。

ここまでの設定。


図11

MIDIトラックを開くと、ここまでの設定は上図の様になっています。
上図では、トラック2のKey+の値が-12となっていますが、まだ0のままです。


参)上図のトラック1のPatchは“-”になっているので、音色はPiano(デフォルト)となっています。

上図では、トラック1がミュート状態(左から4列目に“M”が表示)ですが、これは再生確認のときに自由に設定してください。トラック1のPatch(音色)は前回の変更方を確認して自由に変更しておいて良いです。


“Key+”の設定をする。
“AN Lead”を聞いた場合、入力してあるメロディーをデフォルトのオクターブ(oct 0)では、ちょっと音が高すぎるようです。オクターブ下げてみましょう。
図11の様にトラック2の“Key+”の値を“-12”としてオクターブ下げて見ましょう。

(他の音色やパートとの組み合わせ次第では、更にオクターブ下て“-24”としても良いかもしれません。)

シンセの設定を変更する。
シンセの設定トラック2の“Patch”の欄をクリックすると図7が表示されるので、“編集”をクリック。
図8のシンセが表示されます。

    
図12           図13        図14

“AN-01M”の設定について少し見てみましょう。

図12はOscillator部です、要するに、ここは発信器で、大元の音を発生させています。
(オシレータは1と2の2つが有ります。)
赤線部には、波形が表示されていますが、これをクリック選択すると音色が随分と変わります。
サイン波は、1つの周波数の音で構成されますが、複雑な波形(角ばる)になるほど倍音が増えます。

色々切り替えて試してください。

図13は、Envelope Generator(EG)でAttack、Decay、Release(ADSR)を設定します。(S:サスティン設定は無いみたいです。)
アタックタイムを長く(ツマミを右にドラッグ)するほど、音の立ち上がりが遅くなります。
私は、アタックタイムを遅くして、トラック1のピアノとユニゾンさせ、弾いた瞬間はピアノの音が目立ち、その後シンセに変わるように設定して見ました。
ディケイは、音の立下り時間を決定します。
リリースは、消音まで時間の設定です。


図14にはMasterボリューム関連があります。
Portamentはポルタメント効果の掛け具合を設定します。

後は、自分で自由に試してください。
打ち込んである曲をループ設定をして曲を聴きながら操作すると変化が解かり易いですよ。
戻す小節の末尾を指定したい場合は、小節番号、拍(ビート)、一拍分解能959と指定してください。(MSPの4分音符の分解能は960です。)

別のシンセに変更したり、現在のシンセを設定変更するには。
なお、例えば図11のプラグインを使用しているトラックのPatchをクリックすると、図7が表示されるので他のアドイン(シンセ)に変更可能です。また、編集を選択すると、現在設定中のシンセが図8のように開き、設定の変更が可能です。

エフェクターを使う。
如何ですか?。色々試してみましたか?。

気に入った物が出来ました?。
まだちょっと物足りないですか?。
ならば、エフェクターも付けてみましょう。


図15
まず、オーディオミキサーを開きます。
上図の様に、前記で使用した“AN-01M”(EFX1の列)が表示されていますね。
其の隣の矢印で示す「EFX2」の欄をクリックします。
注)EFX1〜5が表示されていない場合は、上図の左上の「EFF」ボタンをクリックして下さい。


図16
上図の様に表示されます。
ここでは、リバーブ(Frieve reverb→Frieve reverb)を使用してみましょう。

上記の様にFrieve reverb→Frieve reverbをクリックします。



図17
上図が開きます。
取り合えず、細かい設定は面倒なので、「Library」から選択します。
上図右上の「Library」(赤下線部)をクリック。


図18


ここでは、“08 Hall S”を選択します。
ここでも、曲の再生をしながら選択すると音の変化が解かり易いですよ。
決定したら、「OK」
なお、図17の「Library」ボタンの右隣の「Power」をクリックすると、Frieve reverbをスルーする事が出来ます。


以下は、ここまで行なった設定の結果の画面です。


図19 MIDIトラック


図20 ミキサー
(薄いグレーが掛かっている場所は未使用トラックで、使用されているトラックはハイライト表示されています。)


図21 オーディオトラック




図22 オーディオミキサー

参考)ミキサー画面で、丸型ボリューム(ポット)となっている場合に、列の上部に表示されている文字(例えば、Vol、Pan、Expなど)をクリックすると、丸型ボリューム表示がスライドボリューム表示となります。

上図では、Volをスライドボリューム、Panを回転ボリューム(デフォルト表示)にしています。

今回はここまでです。

終了前に保存しておいて下さい。

しかし、Music Studio Producerって凄いですね。ここまでの記載では、少ししか紹介していませんが、これだけの物が無料なんですよ。
最上位バージョンIndependenceと比べると、MIDI(1Port(16ch))や、オーディオ入出力(2ch)、内部処理(32bit)、オートメーションミックス(出来ない)などの制限があります。でも、入門用には十分でしょう。有料の最上位バージョンIndependenceでも¥3,500です。他の市販DAWに比べても安いですね。


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