曲を作ってみよう 7 (メロディー打ち込み編 1)
ここでのサンプルメロディーは、“ミニスタを作ろう9”で使用した“Annie Laurie”を使用します。
“ミニスタを作ろう9”で紹介した“Annie Laurie”の楽譜は、2/4で書かれています。バッキングに4/4を使用しますので、解かり易いように、Annie
Laurieを4/4に直してしまいましょう。
図1 Annie Laurieを4/4に直しました。(テンポは、=90にしましたが、私の場合は=85にしています。)
訂正)上図2小節目にある休符が8分休符となっていますが、4分休符の間違いです。
打ち込みの際は、ピアノロールの場合は、4分休符分空けてください。(スコアエディタの場合は、4分休符を入力)
早速メロディーを打ち込みましょう。打ち込み方法は、お解かりですね。
(解からない方は、“ミニスタを作ろう11・12”をもう一度確認しましょう。)
図2
トラック1にメロディーを入力します。
トラック1の設定をしましょう。
1:トラックのMIDI chは、1にします。
2:Track Name は解かり易いものを付けておきましょう。(任意の名前でよいです。)
3:トラック1の先頭に■が付いていますね。(付いていない場合は、其の場所をクリックしてください。)
他のトラックは■を消しておきましょう。
4:ピアノロールエディタを開きます。
図3
矢印1は、今回入力する最小音符にしてみました。(音符の長さが違うものだ出てきたら其の時点で切り替えても良いんですよ。)
デュレーション(Dru/上図番号1)を必要最小値で行なう場合と、音符長が変更になる毎にDruを変更しながら行なう方法の2通りの方法を記載します。
Druを楽譜で使用する最小値に設定して行なう場合。
図1の1小節目の入力
1:楽譜の4oct-C(ド)をピアノロールのオクターブ4のCにします。
図3の1の設定では、図の赤線部のように、8分音符の長さになってしまいます。
其処で、入力するのにクリックしたら、離さずに其の侭右へドラッグします。
2:次の音符のC(8分)を入力をします。
Druが8分となっているので、単にC4(8分)をクリック。
3:2と同じC(8分)を入力
4:1の要領で5oct-C(4分)を入力。
5:4と同じ。
Durを音符長が変わるたびに変更しながら行なう方法。
1:Durを4分音符にする。
Oct4-C(4分)を小節先頭でクリック。
2:Druを8分に変更する
C(8分)を入力。
3:Durは同じ
C(8分)を入力。
4:Druを4分に変更。
Oct5-C(4分)を入力。
5:Druは同じ。
4と同様に入力。
実際には、上記の2通りの方法は、どちらかの一方で行なうのではなく、両者を取り混ぜて臨機応変に使用します。
図4
1小節分入力が終わった所です。
入力された物が繋がって2しかないように見えますが、音符の長さで別れています。(音符の切れ目に僅かな縦線が見えますね。)
以下の途中の切が良いところで保存しておきましょう。
万が一失敗(操作を間違ってデータが無くなったり、フリーズした場合など)した場合でも、最悪保存した場所までは戻せます。
図5
同様に、4小節分打ち込みが終わりました。
続けて残りを打ち込みましょう。
打ち込みが終わったら、再生してみましょう。
(テンポは90くらいに設定してください。自由に変更できます。私の場合は、テンポ“85”にしています。)
ドラムパターンを少しだけしか打ち込まない場合は、再生の途中でドラムが消えてメロディーだけになりますね。
逆に多くのパターンを打ち込んだ方は、メロディーが終わってもドラムパターンの再生をしていますね。
また、メロディーとパターンが合わない場所がありますね。
と言う事で、今度はメロディーとドラムセクションとを合わせて再生してみましょう。
ドラムトラックは、トラック10にしたいので、現在はパターンが入っていますので、これをトラック11に移動してしまいましょう。
図6
トラックエディタのトラック10のみ選択します。(上図の様に先頭に■が付く)
図7
右クリックをすると、上図の様にショートカットメニューが表示されるので、“コピー-トラック”をクリック。
図8
今度は、コピー先のトラック11のみ選択します。
同様に、ショートカットメニューから、“貼り付け-トラック”(図7参照)をクリック。
これで、トラック10がトラック11にコピーされました。
図9 図10
上図の様にトラック11にコピーされていますね。右端の方には図10のように、データがあるのが解かりますね。
ミュート。
図11
1:この後作成するドラムトラックと同じ名前だと間違い易いので、わかりやすい名前に変更しましょう。
今のままでは、ドラムトラックが2つ再生されてしまいます。(トラック11の方の再生は必要有りませんね。)
其処で、トラック11の音を出ないようにしてしまいましょう。
2:ここがミュート設定列です。
3:トラック11のミュート列のセル(欄)をクリックします。
上図の様に“M”が表示されます。このMが表示された状態のトラックは音が出ません。
解除するには、解除したいトラックのMをクリックします。
クリックするたびに、Mが付いたり消えたりするオルタネートSWになっています。
取り合えず、パターン1を16小節分コピペしてみましょう。
トラック10をピアノロールエディタで開きます。
トラック10には、先ほどトラック11にコピーした物と同じ物が残っていますね。
このトラック10の1小節目(パターン1)のみを残して、パターン2以後は消してしまいましょう。(ドラッグ選択して、「Del」ですね。)
残っている1小節目(パターン1)をドラッグ選択して、右クリックのメニューのコピーをします。
2小節目を右クリックメニューから貼り付けます。
同様にして、そのまま16小節まで貼り付けましょう。
再生してみましょう。
Trk11は、ミュート(M)して有りますね。もしミューとしていないと、今打ち込んだTrk10のドラムトラックとTrk11の両方が再生されてしまいます。
ソロ機能。
図12
上記では、再生の必要ないトラックをミュート(音を出さない)しましたが、これから他の楽器をどんどん増やすと、編集中に特定のトラックのみ再生したい場合があります。現在は再生トラック数を2しか使用していませんので、音を出したくない方をミュートすればよいのですが、トラック数が増えると、再生したいトラック以外を全てミュートするのは面倒ですね。其処でソロ機能を使いましょう。
上図の1がソロを設定する列で“S”と表示されています。
再生したいトラックのソロの列の欄をクリックすると“S”が表示され、Sが表示されたトラックのみ再生します。(複数指定可能)
上図では、トラック1のメロディーのみ再生しています。
なお、ミュート(M)もソロ(S)も再生中でも設定可能です。また混在も可能です。
音色とオクターブの変更。
図13
デフォルトのままでは、音色はピアノになっていますね。
音色を変更してみましょう。
音色変更は上図の番号1のように、音色を変更したいトラックの“Patch”欄をクリックします。
図14
Patch欄をクリックすると、上図の様に表示されますので、この中から音色を選択します。
選択後「OK」をクリックすると、其のトラックの音色が設定されます。
参考)
PatchもKeyの列が表示されていないですか?。
其の場合は、図13のA、Bをクリックします。クリックする度に表示されたり消えたりします。
A:Patch、Vol、Panの表示・非表示
B:Key、Velの表示・非表示
C:chの表示・非表示。
曲(又は、其のトラックのみ(S指定))の再生中でも設定できるので、「OK」をクリックしないうちは、色々な音色を選択すると再生音色も変わるので気に入った音色を選べるでしょう。
オクターブを変更してみましょう。
図13の番号2の“Key”欄で設定します。
音程を上げる場合は、12のようにプラスの値を入れます。逆に音程を下げたい場合は、-12のようにマイナスの値を入れます。
この数値の1は半音に当たります。
1オクターブは、C、C#、D、D#、E、F、F#、G、G#、A、A#、Bの12の半音からなっているので1オクターブは12となります。
オクターブ変更の場合は余り問題にはなりませんが、±1〜±11の値で変更を行なう場合は、他の音程のある楽器のトラックも同様の値にしないとなりません。
ドラムトラック(他にドラムやパーカッションのトラックがある場合は其れ等のトラックを含めて。ここではchに10を設定したトラック)のKeyは変更してはいけません。もし変更すると楽器が変わってしまいます。
注意)
オッと、記載忘れていましたが、ノートPCなどでマイク内臓のPCが有りますが、うっかり何処かでREC(録音)ボタンを押したまま気が付かないで、再生を大音量で行なうと、スピーカーからフィードバックされハウリングを起こす場合も考えられます。
其処で、
図15
上図のオーディオデバイスの項のWave Inのマイクをオフにしておきましょう。
内蔵マイクが無い場合は必要有りません。
今回は、ここで終了です。
終了前に、保存しておいて下さい。次回以降も使用します。
(ファイル名は、自分で解かり易い様に付けてください。)
次回は、ベースでも入れてみましょうかね。
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