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ミニスタジオを作ろう 8


曲を作ってみよう 2

前回までの録音は、楽器によるリアルタイム録音を前提にしています。
だけど、楽器は出来ないという方は“諦めましょう。”では納得いかないですね。
MIDIステップ録音を行いましょう。
(実際のステップ入力方法は次回以降に記載)


鼻歌入力

“作曲はしたいが、楽器は何にもできねぇ〜”。という方は、マイクに向かって鼻歌で録音しましょう。必ずメトロノームなどのクリック音を聞きながら、テンポを維持するようにしてください。
鼻歌入力ソフトで作成されたMIDIファイルを取り込んで、このデータを元にMSPのピアノロールエディタで編集しましょう。
ピアノロールエディタでの編集方法は、次回以降に記載

キーボード入力に挑戦。
録音した鼻歌を聴きながら、キーボードを弾いてみましょう。同じ箇所(フレーズ)を繰り返し弾いて見ましょう。キーボードに、“C(ド)、D(レ)、E(ミ)等と書いておくと解かり易いかも。
この場合、必ずメトロノームを聞きながら、リズムをとりながら弾いて下さい。其のフレーズの、おおよその音符の長さが解かります。
上手く弾けるようでしたら、MSPのメロディスケッチ用トラック(例えばトラック1)にリアルタイム録音(Line入力でのオーディオ録音、又は、MIDI録音)してみましょう。(MIDI録音の場合は、多少のタイミングのずれは、クオンタイズで修正できます。)

どうしても、“上手く弾けねぇ〜。”と言う場合は、MIDIステップ録音しましょう。

ステップ録音。(実際の入力方法は次回以降に記載
MSPのピアノロール譜や音符(スコアエディタ)で入力(ステップ録音)してみましょう。
断片フレーズでも良いですから沢山入力(録音)しましょう。

フレーズ入力が終わったら、再生してみましょう。
当然断片フレーズなので曲にはなっていません。其処で、順番(曲想)を考えながらトラック1からトラック2に、コピペしましょう。
トラック2を再生してみましょう。
足らない部分や、つながりの悪い部分を再入力して、其の部分を差し替えましょう。

ここまでの仕上がりは、メロディの解かるラフスケッチ程度で良いです。


如何やっても、キーボード(ギター等も)のリアルタイム入力も、ステップ入力も出来ない方は、鼻歌を、MIDIデータにしてくれる、“鼻歌入力機能”の付いたソフト※もあります(※ソフトについては、ページ“ミニスタジオを作ろう 2”の※鼻歌入力関連”をご覧下さい。)。それらのソフトを利用し、MIDIデータを作成してもらい、MSPに取り込みましょう。



メロディ以降の曲を仕上げるための流れ。(実際の入力方法は次回以降。)

メロディーが何とか出来上がったら、後はバッキング・ベース・パーカッションなどの作成に入ります。
ここ以下の実際の作成方法は次回以降。

曲想が固まったら、曲のイメージに合わせて、各パートをマルチトラック録音してみましょう。

1:ドラムパートを録音しましょう。
必ず、メトロノームでリズムをキープしながらドラムを入力します。(リアルタイム入力の場合)
既に、メロディが作成済みですので、メロディとクリック音を聞きながら録音しましょう。


リアルタイム入力できない場合は、MSPでステップ入力しましょう。音源再生(ソフト内臓音源、又は、ハード音源(キーボード等))をしながら、トラック録音を行ないます。
ここでは、リズムを確認するために入れるので、リフやフィル等は入れずに、キック・H/H・スネアの簡単なものでも良いです。

キーボード付属のリズム(パターン)が有る場合は、付属のリズムパターンを録音しましょう。もし、パターンのMIDIが出力されている場合は、MSPでMIDIデータを録音しましょう。
DAWにドラムループ(パターン)などが有る場合は、其れを利用しても良いです。付属のリズムパターンを録音しましょう。

適当なパターンが無い場合は、MIDIデータでパターンの作成をしても良いですし、ドラムの“.wav”のシングルショットを組み合わせてパターンを作成しても良いです。DAWなどに、パターン再生機能が無い場合は、作成したパターンをコピペして必要な小節分作成しても良いです。

当サイトでは、MIDI入力によるパターンをし、其れをドラムトラックにコピペして使用する方法をとります。

後で、曲想によってリフやフィルなど追加したり、又は、それらを入力(録音)したドラムパートと差し替えましょう。

DAWは、Digital Audio Workstationの略で、Cubaseなどの事で、録音、編集、ミキシングなど一連の作業が出来るように構成されたシステムをいいます。(当サイトでの説明に、DAWはMSP(Music Studio Producer)を使用しています。)

2:ベース
ドラムパートを聞きながら、録音(パートのリアルタイム録音)します。
ベーシストが居ない場合などは、MIDIキーボードや音源にベース音源が有る場合は、DAWでベースパートをステップ録音(コンピュータに一音ずつ録音)し、其れを再生(MIDIコントロールして音源で再生、又は、DAW内臓ソフト音源)してトラック録音をしましょう。(取り敢えずは、コードルートにリズム感を付けた物でも良いでしょう。)

3:ギター・キーボード等のバッキング
ドラム・ベースを聞きながら、ギター・キーボード等でコードバッキングなどを録音します。
楽器演奏が出来ない場合は、DAWでベースパートをステップ録音(コンピュータに一音ずつ録音)し、其れを再生(MIDIコントロールして、キーボード等のハード音源、又は、DAW内臓ソフト音源で再生)を行なって、ギター・キーボード等のトラックに録音、又は、MIDIデータのまま使用します。
DAWでループ(Acidループなど)が使用できる場合は、其れを利用しても良いでしょう。

ここまで来れば、大凡の曲の感じがわかりますね。

其々のパートを見直して、トラックを差し替えて行きます。

MSPはかなりの数のトラック数が使えるので、其々のパートは、削除して差し替えるのではなく、トラック数に余裕がある間は、前の録音も残しておきましょう。必要ないパートは再生時にミュートして置けばよいだけです。トラック数に余裕がなくなってきて(全て使い切るのではなく、常に数トラックは空けておきましょう。)から削除しましょう。

上記は最小限のパート構成にしましたが、その他のパートを追加したい場合は、3に引き続き録音しましょう。

メロディパートと基本リズムが決まっていれば、多少のミスがあっても結構良い感じに聴けますよ。


楽器の弾けない方で、メロディーが決まれば、後はキーボードやDAWなどに内臓のプリセットリズム・ループなどが利用出来る方は、其れ等を利用しても良いですね。

キーボード(MIDI付きのもの)が1台あると、殆どのパート作成に利用できます。(ただし、マルチディンバーに対応している事が必要です。ディンバー数がパート数になります。)カシオやヤマハの光るキーボードなどの家庭用(お子様向け?)キーボードでも結構使い物になります。最近のカシオやヤマハの家庭用キーボードには、MIDI端子ではなく、USB端子となっているものがあります。実物を見て購入しましょう。なお音質も安い割には、結構良い音がしますよ。

音に不満が有る場合は、DAWでエフェクターを掛けてみましょう。エフェクト付ミキサーを使用している場合は、ミキサー側で掛けてもいいですし、DAW側エフェクトと併用してもいいです。また、ミキサーを使用している場合は、ミキサーにEQが搭載(安いミキサーや、ラインミキサーなどにはEQが装備されていない場合も有ります。)されていますので、イコライジングするだけでも音の表情が変わりますよ。


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