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ミニスタジオを作ろう 7-2


曲を作ってみよう 1-2

1
-2:メロディーを録音しましょう。
前回では、Audacityを取り上げましたが、今回はMSP編です。その後“2:‥録音終了”に続きます。


MSP(Music Studio Producer)編

MSPはインストール済みですね。
既に、MSP(Music Studio Producer・フリーソフト)をインストール済みの方は、最初のMSPインストールの辺りは読み飛ばしてください。

まだインストールしていない場合は、下記を参考にインストールして下さい。

MSPのダウンロードは?。

MSP本体だけなら。
“窓の杜”http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/music/sequencer/msproducer.html
“Vector”http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/art/se315026.html

マニュアルまでダウンロードしたい場合はfrieveの方で。
“frieve”http://www.frieve.com/musicstd/download.html
 上記で、Music Studio Producerのダウンロードをしてください。(Producerが無料バージョンです。)
 Music Studio StandardとMusic Studio Independenceは有料です。

 シェア料金は、¥2000と¥3500です。(支払い方法についても記載されています。)
ダウンロードされるファイル
 MSP本体  “msp124.exe” Version 1.24 正式版(7.19MB)
使用して、気に入ったら是非 Independenceの購入をお勧めします。これだけの機能を持ったDAWで、金額的にも他のDAWと比べてもダントツに安いですからね。
私の場合は、Producer(フリーバージョン)を使用しています。(他に多くのDAWを所有してますもので。)

同frieveのページから“Music Studio 取扱説明書”のダウンロードも出来ます。
ダウンロードされるファイル

 マニュアル  “msmanual.lzh”  (4.54MB) こちらは解凍して使います。
是非マニュアルのダウンロードをお勧めします。

MSPのインストール
ダウンロードしたファイルの“msp124.exe”をWクリックするだけです。

インストール時に警告が表示される?。
「不明なプログラムがお使いのコンピュータへのアクセスを要求しています」「続行するにはユーザーの許可が必要です」「発行元を確認できませんでした。」等の警告が表示されても、実行して差し支え有りません。

MSPの起動



図1
デスクトップに左記のようなアイコンが作られているので、Wクリック。


MSPの各画面だけ少し見てみましょう。


図2 トラックを管理・設定するウィンドウ


図3  音符入力するウィンドウ



図4  ピアノロールで入力するウィンドウ。



図5  イベントリストトラック

数値で入力するステップ入力ウィンドウ
最終的な細かな微調整は、ここで行なうと良いでしょう。
ここでの調整が上手くいけば、非常に仕上がりの良い曲になりますが、使用するには、多少MIDIや入力音の数値表示方法などの知識が必要になります。
なお、音符入力、イベント入力の方法は取り上げ予定は有りません。各自で試してください。(イベント入力については、部分的に少しだけ取り上げるかも知れません。ピアノロール入力のみ記載予定です。)。


早速、録音するための設定をしましょう。

準備

重要)メロディーを録音する場合は、クリック音にあわせてテンポを取って録音してください。
もし、テンポがバラバラだと、後でバッキングを付ける際に非常に面倒な事になります。


メトロノーム(クリック音)の設定


図 予備1
1:曲のテンポを決めます。
 上図の番号1の“T=120”をクリックすると、入力窓が表示されるので、“数値入力”か、“▲▼”で調整します。
(テンポが良く解からなければ、T=120で試し、其れより自分のイメージより早いか遅いかで調整しましょう。)
2:拍子を決めます。番号2の上側の4をクリックすると、数値入力又は“▲▼”で1ずつ増減出来ます。下側の4をクリックすると、選択窓が開き、「1、2、4、8、16、32」から選択できます。(通常のポピュラーソングは4/4が多いですね。)
3:番号3のこの場所は、録音や通常の使用時には必ず「1xPlay」にしておいて下さい。
4:メトロノームのON/OFFを指定します。録音時には必ず、□ RecをON(チェックを入れる)にしておきましょう。

参考)番号2の下の“K”はKeyの事で、Cはスケールのルート音がCであることを示しています。今回はオーディオRECなので使用しませんが、もし自分で録音する曲のKeyが解かる場合は設定しておいた方がよいでしょう。

メトロノームの細かな設定。


図 予備2
ツールバーの“セットアップ”の環境設定で開きます。
「メトロノーム」タブで、音の高さ(ノートNo)や音の強さ(音の大きさ・ベロシティ)等の設定が出来ます。

参考)ベロシティ(Velocity)は、本来は速さを意味しますが、例えば、ピアノや打楽器などで音を大きく出そうとすれば、其れだけ、強く打ちますが、この強く打った場合の速度は、弱く打った場合の速さより速くなります。それで、強さ=速さと言う事で、MIDI楽器では、音の強弱を表すのに、ベロシティという言葉が使われています。


それでは、オーディオ録音用の設定を始めましょう。


図1
MSPを開くと最初は上図のようになっています。
トラック(MIDI)エディタが開き、上図上側赤線の様に[
MIDI ]となっています。
オーディオ録音するためには、設定が必要です。
取り合えず、トラックエディタではなく、オーディオトラックエディタを開きます。


図2
上図の赤下線部のアイコンをクリック。


図3
上図の様に、オーディオトラックが開きます。
上図赤下線部のように、[
Audio ]と表示されます。


図4
“セットアップ”→“オーディオデバイスの設定”


図5
入力デバイスを設定します。
マイク・ギター・キーボード等の入力の録音に使用するデバイスを選択します。


図6
オーディオトラックを新規作成します。
ここでは、トラック1にステレオトラックを作成してみます。
モノラルトラックは、トラックを1つしか使いませんが、ステレオトラックは、トラックを2つ使用します。


図7
ステレオトラックを作成すると、作成したトラックの次のトラックは自動的にリンクされます。
上図のトラック002が無くなって、代わりに“Lnk”と表示されていますね。このようにリンクされたものは、リンクした側(ここでは“001”)を操作するとLnkの方も同時に操作したようになります。
なお、Linkの解除は“Lnk”をWクリックすると解除され、もう一度WクリックするとLinkされます。


図8
上図の赤線で示す[ Set ]をクリック。


図9
サンプリング周波数、サンプリングbit、カウントオフ小節数(録音開始前に、再生(最初の小節の場合は、クリックのみ)のみ行なう小節数)を設定して「OK」。
(自動的に、録音終了したい場合は、オートパンチアウトを設定)


図10
ここまでの設定で上記のようになっています。
参考)上図の各トラックの“P”はPlay(多分?)で、“P”が表示されていないと其のトラックは再生されません。(ミュートと同じ?。)“R”はRecで、この表示がないと録音できません。“M”はミュート、“S”はソロです。各表示は、クリックする度に表示・非表示が切り替わります。

録音を始めます。


図11
上図の[
Audio ]をクリックします。


図12
録音の保存フォルダの指定を求められますので、録音を保存したいフォルダを指定します。
「OK」をクリック。

保存したいフォルダが無かった場合は、「作成」で新規作成します。


図13
フォルダなの入力を求めてくるので、フォルダ名を入力します。


図14
上図の様に作成されました。
「OK」をクリック。


図15
図14までの保存フォルダの設定を終了すると上図が表示されます。
「開始」をクリックすると、録音が開始します。
(図9と図15は同様ですが、図9は「OK」ですが、図15は「開始」となっています。)
この時点で、音を入力するとレベルメータが作動します。
レベルメータが振れない場合は、トラック設定(図14のトラック選択や“R”表示など)、オーディオ入力設定、、ボリューム(MSPのボリューム・Windowsミキサー・入力機器(マイク・ギター・シンセなど))、及び、機材設定を見直してください。


図16
録音を停止(ロケーター(図11上部)の“■”で停止)。
上図の右側の小節(小節・上図右の1・2・3)の様に録音されていることが解かります。

以上を繰り返し、フレーズを録音します。
現在録音したものの後に、続けて録音したい場合は。


図17
ループ設定の開始小節指定のみ、録音開始したい小節を指定。

編集・コピペ
録音したものを他の場所にコピーしてみましょう。


図18
1でトラックを選択してから、2の範囲をドラッグ指定し、メニューバーの“編集”から“コピー”をクリック。
3で移動先のトラックを指定し、4で、移動先の小節の先頭を指定してから、メニューバーの“編集”から“貼り付け”をクリック。
そうすると、2が4にコピーされます。

録音したものを編集してみましょう。


図18
編集したい物の上でWクリックすると、上図の様に表示されます。(上図波形は、PC内蔵マイクで、PCボディをクリックして適当に録音したものです。)
余分な部分をカットしましょう。

波形編集基本操作
編集したい箇所の先頭をクリックしてカーソルを移動させる。
編集したい範囲を、ドラッグ選択して反転表示させる。

上部ツールバーの“編集”又は、右クリックで、行ないたい作業を選択実行する。

編集メニュー
切り取り-オーディオ:指定されている範囲を削除します。
(時間軸は残りますので、其の部分は、白バック表示となります。時間軸も削除したい場合は“時間削除”。)
コピー-オーディオ:指定範囲をコピーします。
貼り付け-オーディオ:指定箇所に“コピー”されているものを貼りつけます。
(既に波形(データ)が在る場所に貼り付ける場合は、前のデータは無くなります。前の波形と合成したい場合は“マージ”)
削除-オーディオ:指定範囲の削除をします。
(時間軸の削除はされないので、時間軸を含めて削除したい場合は“時間削除”)
マージ-オーディオ:指定場所にコピー指定されているものを今まで在る波形と合成します。
挿入-オーディオ:指定箇所に、コピー指定されているデータを挿入します。時間軸は延長されます。
時間削除-オーディオ:指定箇所の時間軸(オーディオも含む)を削除します
時間挿入-オーディオ:指定箇所に、白紙の時間軸を挿入します。




2:ある程度メロディーが出来たら、録音終了。

3:気に入った部分を、トラック1からトラック2へ、曲想を考えながら順にコピペします。
Audacityで作成した場合は、作成したフレーズのファイル(“.wav ”形式のファイル)を、曲としての順番を考えながら、別トラに貼りつけていきましょう。

MSPで1つのトラックに作成した場合は、各フレーズを曲としての順番を考えながら、トラック3と4に交互に貼りつけていきましょう。(この方が後で“コピペ”が行ない易い。必要に応じてトラックを増やしても良いです。)。
MSPで複数のトラックに作成した場合は、あいているトラックの2つに、各フレーズを曲としての順番を考えながら、交互にコピペしましょう。

4:3で作成したトラック以外を“ミュート”、又は、3で作成したトラックのみ“ソロ”として再生してみます。
再生して、各フレーズの入れ替えを行ないます。
どうしても、繋がりの悪い部分や足らない部分を再度録音し直します。
多少の音切れ等は、バッキングを入れるとあまり目立たなくなります。

5:此れを繰り返しながら、曲を作っていきましょう。




ここまでの録音は、マイクや楽器によるリアルタイム録音を前提にしています。
だけど、楽器は出来ないという方は“諦めましょう。”では納得いかないですね。
次回以降は、MIDIステップ録音を行ないましょう。


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