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ミニスタジオを作ろう 7-1


曲を作ってみよう 1-1

さてメロディーの作り方ですが、取り合えず理論は抜きにして好きなように作りましょう。

後で、メロディーやメロディー(フレーズ)の繋がりが変な場所、リズムに合わせにくい場所、小節に上手く入らない場所、同じようなフレーズを繰り返した心算だったが上手く合わないなど、変な場所が出てくると思います。そしたら、其の時点で修正しましょう。取り合えず作ってみる事が大事です。

前回までに、スケールやコードについて大凡の事がわかったと思うので、機器の接続が終わったら録音してみましょう。
メロディーはスケール内の音を使うと纏まり易いですよ。

(以下の方法は、方法のうちの一つに過ぎません。自分のやり易い方法を見つけてください。使っている内に段々方法が固まってくるでしょう。)

手順
1:録音しっ放しの状態で、トラック1に、ギターなどで思いついたメロディーを録音していきましょう。断片的フレーズなどでかまいません。

2:ある程度メロディーが出来たら、録音終了。

3:気に入った部分を、トラック1からトラック2及び3へ交互に、曲想を考えながらコピペします。
フレーズをトラック2と3に交互に貼りつけるのは、同一トラックでは、各フレーズ間に間隔が空くために、タイミングの調整が行ない易いためです。異トラック間では、フレーズが重なっても良いです。

4:トラック2と3を再生し、足らない部分や、つながりの修正を録音します。


5:此れを繰り返しながら、曲を作っていきましょう。


1:メロディーを録音しましょう。


Audacity編

既に、Audacityのインストールは済んでいますね。
Audacityは、波形編集ソフトですが、MTR(Multi-track recorder)のような使い方も出来ます。
適当にメロディー(部分フレーズ)を沢山録音して、MSPに貼りつける場合、其れ等の録音を編集しないと使えませんが、Audacityは、波形編集ソフトですので、録音後の編集にはもってこいですね。

注意)
使用出来るトラック数は、インストールしたバージョンにより、16から100以上と幅があるようです。(ネットで検索したところ、記載者によって最大トラック数が、まちまちでした。)

あまり長時間録音や、多くのトラック数を使うとフリーズするようです。
正しくは、フリーズしているのではなく、すべて完全32bit浮動小数点演算で内部処理しているため、処理に時間が掛かるため一見フリーズしているように見えるようです。(この場合時間が経てば復帰するでしょう。また、完全32bit浮動小数点演算で内部処理をされているということは、音も良いはずです。)

使用に際しては、余り長時間(20分ぐらい?)とせず、トラック数も16トラック位に抑えた方が良いのではと思います。多くのトラックを使用する場合は、必要のないトラックはミュートして音の出ないようにしておきましょう。
まめに、保存(Audacityでは“プロジェクトファイルを保存”が通常の上書き保存)をしておきましょう。


早速録音の準備にかかりましょう。


図1
上図は、Audacityを開いた画面の、左上の部分です。
1:入力機器の選択
2:トラックのモノラル/ステレオの設定

3:メトロノーム(クリック音)の設定
曲を作る場合、テンポは重要な事の一つです。
作ったフレーズのテンポが、フレーズ毎に違っていると繋げた場合に、バッキングを入れようとしても中々合わせられないという事になります。
4:ここは、トラックエリアですが、開いたばかりで何も有りません。

重要)メロディーを録音する場合は、クリック音にあわせてテンポを取って録音してください。
もし、テンポがバラバラだと、後でバッキングを付ける際に非常に面倒な事になります。


最初に、テンポを決めるために、クリック音の出るトラックを作成します。


図2
上部のツールバーの“ジェネレータ”(図1の3)をクリックすると上図の様に表示されるので、“Click Track”をクリック。


図3

1で曲のテンポを決めます。
2で何拍子の曲か決めます。(通常は、4拍子の曲が多いので、4で良いでしょう。ワルツを作りかったら3です。)
3でクリックの入った小節を何小節作るか指定します。(取り合えず100くらい設定しておきましょう。)
設定後「OK」


図4
上図の様に、クリックトラックが作成されました。(再生してみると、クリック音が聞こえますね。)
クリックトラックは、見る必要はないので、最小幅にしておきましょう。


図5
トラックの下側をドラッグすると好みの幅に調整できます。
上図の左下の
をクリックすると、元の幅←→最小幅が簡単に出来ます。

メロディーを録音するためのトラックを作成します。

図6
上部ツールバーの「トラック(T) 」をクリックすると上図の様に表示されます。
メニューから“新しく追加”クリック。更にサブメニューが開くので、“オーディオトラック”をクリック。

オーディオトラックとステレオトラックの違いは、オーディオトラックはモノラルで、ステレオトラックは文字通りステレオトラックです。
マイク1本の場合は、オーディオトラックを選択しましょう。(Lch入力となります。)
同じマイクでも、ステレオマイクやマイク2本の場合、キーボード等のステレオ出力機器を接続する場合は、ステレオトラックを選びましょう。
図1の2の設定で変更しても、オーディオトラック(モノ)がステレオトラックに変わるわけではないです。録音時の機器をモノラルにするかステレオにするかの設定です。
注意)モノラルトラックは、ステレオトラックにコピペできますが、ステレオトラックをモノラルトラックにコピペは出来ません。


図7
上図Aがステレオトラックで、Bがモノラルトラックです。
Aのステレオトラックには、L/R2チャンネル分のトラックが表示されていますね。

1:トラックボリューム
2:トラックパン
3:トラックミュート(このトラックの消音)
4:トラックソロ(このボタンの押されているトラックのみ出音する。)
5:トラック幅の最小幅・元の幅の切り替え(オルタネートSW)

録音開始


図8
赤下線部の“
”ボタンが録音ボタンです。停止は“”です。


図9
録音中は、矢印の赤レベルメーターや緑の出力メーターが動作します。
録音を停止すると、上図の様に波形が表示されます。


図10
モノラル録音の場合は、Lchレベルメーター(赤下線部の上側のL)のみ作動します。

波形のコピー


図11
上図の様にステレオ・モノラルの2つのトラックに上記のような録音(波形)が有るとします。


図12
1:更にステレオトラックを追加して、ステレオトラックの波形をコピーしています。(合計3つほどコピーしています)

2:2のモノラル波形をステレオトラックにコピーしました。(モノラルトラックは、ステレオトラックにコピーできますが、ステレオトラックをモノラルトラックにコピーは出来ません。)

3:2と同様です。

番号無し:2の右隣に、2の波形の始まりから部分コピーし、更に、2の波形の終わりの方をコピーしました。
上図は、解かり易くするため、波形間を空けて有ります。

実際の配置は、タイムトラック(小節)に合わせて配置しましょう。

一つのトラックに長く録音しても良いですし、フレーズ毎に別トラックに録音しても良いです。
(後での編集を考えると1トラックの方が簡単です。)

入力が終わったら、ファイルを保存しましょう。
更に別名保存で別のファイルも保存しておきましょう。(バックアップ用です。)

MSP(Music Studio Producer)で使用するために、1つのフレーズは1つのファイルにしましょう。

波形の要らない部分を削除します。(編集→オーディオの削除→削除)
波形を拡大して、不要な部分を完全に削除します。
(なるべく、波形の上下の0交点で切断しましょう。0でない場所で切るとノイズが出ます。)

必要な場所だけになったら、解かり易い名前をつけて、ファイルの書き出しを行ないましょう。
この場合、必ず“.wav”形式で書き出して下さい。
上部のツーバーの“ファイル(F)”→“書き出し(E)”と開きます。
ファイル名(N)“保存ファイル名”を入力。
ファイルの種類(T)で“WAV(Microsoft)16bit PCM 符号あり”を選択。
「保存」をクリック。


現在の編集済みのファイルをAudacity用ファイル形式で残したい場合は。
“プロジェクトファイルを別名で保存”を行なって下さい。
“プロジェクトファイルを保存”(上書き保存)をすると、現在の元のファイルが書き換えられてしまいます。
最低でも、全てのフレーズファイルの作成が終わるまでは、“プロジェクトファイルを保存”(上書き保存)は行なわないで下さい。

保存後、「Cont」+「Z」(元に戻す)を複数回繰り返して、で波形の切断前(元の波形が全て表示される状態)に戻りましょう。
元に戻ったら、再度別のフレーズを上記手順で、別ファイルとして作ります。
これを、必要なフレーズ分のフレーズのシングルファイルが出来るまで繰り返します。

もし、「Cont」+「Z」(元に戻す)で編集前のファイルに戻らなかったら?。
現在のファイルを閉じます。
(変更されているので、保存しますか?のメッセージが出ますが、保存せずに閉じます。)
再度、同じファイルを開くと編集前のファイルが開きます。

もし、上書き保存で元ファイルがなくなってしまった場合は?。
最初に、バックアップファイルを作成してありますので、このバックアップファイルをコピーして使いましょう。
(必ず、ファイルをコピーして使ってください。バックアップまで無くなってしまっては大変ですよ。)



次回は、MSPでの録音編です。


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