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Windows 8 に仮想OS (4)

今回は、ゲストOSのUbuntuの設定を少しだけ行ってみましょう。

Ubuntuのインストール後、直ぐに行った方が良い事が幾つかあります。

フォルダ名の変更
 最初に、ホームフォルダーにあるフォルダーの表示が日本語となっていますが、これを英名に変更しましょう。
何でワザワザ日本語から英語にするのでしょう。
 Windowsに比べ、Linuxでは端末から操作することが多くなります。端末の操作は、日本語入力では面倒になる場合があります。そこでフォルダ名を英名にしておくのです。
 何故インストール直後に行わなければならないのでしょう。
これは、変更するフォルダ(ホームにあるフォルダ)は中に何も無い空の状態でないと変更できないからです。
ホームフォルダには予め幾つかのサブフォルダが作られていますが、私の場合は是等の内、“ダウンロード”、“ドキュメント”のみを英名に変更しています。
“ドキュメント”→“document”
“ダウンロード”→“download”
私の場合は、/tmpにコピーして作業することが多いのですが、希にダウンロードをしたままそのフォルダで作業することがあるため、ダウンロードは必ず変更します。ドキュメントの方は余り作業には使用しないのですが、テキストファイル等を保存しているので此方も英名にしています。

まとめて全部のフォルダ名を変更したい場合は。
端末から次を実行します。
 〜$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update [Enter]
を実行すると、ホームフォルダ内のサブフォルダ名が英名となります。

ダウンロード元の変更。
アップデートやアプリの追加等を行う場合にダウンロードを伴いますが、初期状態のままでは皆が同じサーバーにアクセスするようになるので、初期状態指定のサーバー(富山大学?)にアクセスが集中します。そこで集中しないようにダウンロード元を、他のミラーサーバーに変更しておきましょう。また、変更理由の一つに、デフォルト指定(日本のサーバ)では、アップデート時にダウンロード先が選択されますが、ミラーサーバを指定しておいたほうが、よりパフォーマンスが速くなり、アップデート時のダウンロード時間が短くなる可能性が大きいためです。私は、ダウンロード時間が遅く感じる場合は、時々チェックしています。

Ubuntuソフトウェアセンターを開きます。
上部パネルの“編集”→“ソフトウェアソース”を開きます。



ダウンロード元(上図矢印)をクリック。(上図は初期状態では、“日本のサーバ”となっています。)




上図の様に表示されます。



“その他”をクリックすると上図の様に表示されます。
日本のサーバーの自分の所在地に近いと思われる所を選択しても良いですが、次を試しておきましょう。
“最適なサーバーを探す”をクリックして、最適となるサーバーを検索しましょう。
この場合、外国のサーバーが選択されてしまったときは、日本のサーバーを選択し直しましょう。
(日本のサーバー名には、“jp”がついています。)

アップデート
この辺で、アップデートをしておきましょう。(かなりの時間を要します。)



ランチャーに上図アイコンがあるのでクリック。




アップデート出来る場合は、上図の1の場所にリストされています。
アップデートがある場合は、上図2の右隣の「アップデートをインストール」ボタンが有効となっています。(無効の場合は、上図の様にグレー表示)
アップデート表示が無い場合でも、設定によっては、「再チェック」ボタンをクリックすると表示される場合もあります。

上図破線アンダーライン部には、新しいグレードがリリースされている場合は、ここに表示されます。
現時点では、13.04までリリースされているのですが、今回インストールしたバージョンは12.04LTSなので、12.10にグレードアップできる旨の表示が有るはずですが表示されていません。
これは、LTS版をインストールしたため、LTS版のアップグレードのみ表示されるようにデフォルト設定されているためです。

すべてのバージョンを表示させるには。
上図3をクリック。




アップデートタブをクリック。
最下行の“Ubuntuの新バージョンの通知”が「長期サポート(LTS)版」の▼をクリック。



“すべての新バージョン”を選択。




上記のように12.10にアップグレードできる旨の表示出されました。
なお、現時点(2013/5)での最新バージョンは、13.04となりますが、Ubuntuの通常版では飛び越しアップグレードが出来ないため、12.10表示となります。
アップグレードとアップデートを間違わないで下さい。アップデートは、小さなプログラム修正ですが、アップグレードは大きなプログラム修正のことが多いです。

“myUnity”と“Compiz”のインストール

Ubuntuソフトウェアセンターを開きます。

“myunity”及び“compizconfig”と検索してインストールします。

“MyUnity”のインストール。



右上の検索窓に“myunity”と入力
検索結果の“MyUnity”をクリックすると上図のようになります。(オレンジバック)
1の「詳細情報」をクリックすると詳細が開き、アプリによってはアドオンの追加選択ができるようになっています。
2の「インストール」をクリック(詳細を開いた場合は、詳細の中の「インストール」)

上記同様に“CompizConfig設定マネージャー”(Compiz Config Setting Manager/ccsm)のインストールをします。

MyUnity。
(Dashで“myunity”で検索)



下図のように表示されれば良いのですが、上図の様にグレー表示される場合は、2Dモードでログインしているか、グラフィックドライバーが機能していません。2Dモードでログインしている場合は、3Dモードでログインし直してください。グラフィックドライバーが機能していない場合は、事項の“ハードウェアドライバー”のインストールを行ってください。




3Dモードが有効な場合は上図の様に表示されます。(前図と比べてください。)




上図矢印部の変更で、ランチャーアイコンのサイズを変更できます。
“desktop”タブでデスクトップ数の変更ができます。
縦2X横2となっていますので、横方向は4にしておくと良いです。




システム設定→外観→挙動タブ
“Launcherを自動的に隠す”を「オン」にすると、使わないときはランチャーが左辺に隠れています。
ランチャーを使う場合は、デスクトップ左辺にマウスカーソルを押し込むようにするとランチャーが表示されます。

Compiz Config設定マネージャ
Dashの検索に“compiz”と入力。
“Compiz Config設定マネージャ”を起動。




キューブの回転にチェックを入れます。
DesktopWallの無効化
デスクトップ・キューブにも自動的にチェックが入ります。




キューブ回転の“設定”を開きます。
キューブを回転させる(デスクトップ選択)ショートカットキーの設定ができます。
設定後前の画面に戻るには、画面左下の「戻る」。




キューブ回転設定後は、デスクトップ選択時にキューブ回転が行われます。
(デスクトップ横方向の数が3以上で機能したと思います。)

上記のデスクトップ回転など3D表示のものは、プロプライエタリ・グラフィックドライバーがインストールされ3Dモードでないと有効になりません。古いPCやグラフィック機能の弱いPCでは使用できないことがあります。

上記のMyUnityやCompiz以外にも、Ubuntuにはデスクトップカスタマイズツールに“Ubuntu Tweek”があります。
参考)Ubuntu Tweakのインストール方法
サードパーティ製なのでPPAの追加から行わなければなりません。
また、Ubuntu12.10以降は開発中止になっている様で、一部の機能が使えなくなっているようです。
端末から、PPA追加からTweakのインストール・起動まで行ったほうが早いです。

端末を起動します。(Dashで“たんまつ”又は“terminal”で検索(部分入力でも可))
次を実行。
1:$ sudo add-apt-repository ppa:tualatrix/ppa
2:$ sudo apt-get update
3:$ sudo apt-get install ubuntu-teak

Tweak起動
4:$ ubuntu-tweak

1を実行すると、「Enter」入力を求めてくるので入力。

全ての実行において入力待ちとなるまで待ちます。(各実行終了までに時間が掛かる場合が有ります。)
4を実行すると、Ubuntu Tweakが起動します。
---------------------------------------------------------
PPAをGUIで追加するには。
Synapticパッケージマネージャを開きます。
“編集”→“リポジトリ”→“その他のソフトウェア”タブと開きます。
APTライン:[       ]
とあるので、入力欄に“ppa:tualatrix/ppa”と入力して、[ソースを追加]ボタンをクリック。

ubuntu-tweakで検索してインストール

起動は、“システム設定”から行います。

ハードウェアドライバー
通常は、このハードウェアドライバーは、ホストOSに依存することが多いのですが、もし3D機能などが上手く機能しない場合は、ゲストOS(Ubuntu)のシステム設定ハードウェアドライバー(プロプライエタリなドライバ)を機能させてみてください。




上記の様に表示されます。
「有効にする」をクリック。

MozcとTegakiのインストール
Ubuntuソフトウェアセンターで、“ibus-mozc”及び“ibus-tegaki”と検索してインストールします。

インストールしたMozcとTegakiを使えるようにしましょう。

上部パネルのキーボードアイコンをクリック。
表示メニューの中から“設定”をクリック。
(又は、“Dash”を開き“ibus”で検索し、検索結果から“キーボードインプットメソッド”をクリック)

“iBusの設定”が開いたら、「インプットメソッド」タブをクリック。



“□ 使用する・・・カスタマイズ”にチェックを入れる。
「インプットメソッドの選択」の▲をクリック。



「日本語」を選択すると、右側に“Anthy”と“Mozc”が表示されるので、Mozcをクリック。




「インプットメソッドの選択」欄がMozcに変わっています。
右側上の「追加」をクリック。
左ペインの“インプットメソッド”に“日本語ーMozc”が表示されます。
(上図では、Mozcのみリストされていますが、通常は既に“日本語-Anthy”がリストされています。)

インプットメソッドの選択で“Other”をクリックすると、右側に“Tegaki”と表示されるのでクリック。
前記同様に追加を行う。




AnthyよりMozcの方が使い良いので、Mozcをクリック選択後、「上へ」(前図参照)で先頭に移動します。

Webブラウザ
Firefoxがプリインストールされていますが、Google Chrome(Chromium)やOperaなども良いですね。私はこの3つをインストールしています。
Chromiumは、Ubuntuソフトウェアセンターで“Google Chrome”で検索して導入しましょう。
“Google Chrome”の方をインストールしたい場合は、“Google Chrome”でWeb検索し、GoogleからLinux(Ubuntu用“.deb”パッケージ)用をダウンロード・インストールします。(ダウンロードファイルをWクリック。)
Operaは、“opera jp”でネット検索してダウンロード・インストールしましょう。

メール関連は、雑誌等では“Thunderbird”と“Evolution”がお勧めとなっていますが、私は“Evolution”より“Sylpheed”(国産高機能メールソフト)の方をお薦めです。
ですが、此処では仮想OSとしてUbuntu導入しているので、メールソフトはホストOSの方にあれば、ゲストOSの方には無くても良いのではと思います。

軽量アプリとの入れ替え。
デスクトップにLXDEを導入($ sudo apt-get install lxde)している場合は、WordソフトにはAbiwordを、また表計算ソフトにはGnumeric(Excelと互換性有り)等の軽量ソフトがお薦めです。
Webブラウザも、“Midori”がお薦めかと思います。
どちらも、Ubuntuソフトウェアセンターから導入できます。
上記以外にも軽量アプリがあります。Ubuntu標準アプリを軽量アプリと入れ替えると更に軽快に動く様に成ります。

Dropboxの導入。
Dropboxは、オンラインストレージサービスの1種です。
無料では2GB使用できます。2GB以上は有料となります。
複数のPCを所有(仮想OSも含む)していたり、1台のPCをマルチブートで複数のOSをインストールしてある場合に、各PC間でデータの同期を取るのは結構大変です。
データの同期を取りたいデータをDropboxに入れておくだけで、其々のPCにDropboxを導入しネット接続さえしてあれば、各PCでDropbox専用フォルダの書き換えを行えば、どのPCでもネット接続さえしてあれば自動的に同じデータとなります。
また、ネット接続を切断してある間でもDropboxフォルダの使用は可能です。このオフライン時Dropboxフォルダに行った操作は、オンラインと同時に自動的にオンラインストレージの方にも反映されます。オンラインストレージ上に反映されたデータは、他のPCがネット接続した時点でそのPCに反映されます。
これは、ネット上のストレージと同じものがPCにも作成されているためです。従ってDropboxを導入しても2GBのHDDの容量が増えるわけではありません。しかし、他の同様のサービスと比較した場合、Dropboxの使いかってはとても良いです。
データがオンラインストレージ上にあるため、万が一PCが壊れた場合でも、Dropboxのデータは無事残っています。つまり、重要データのバックアップ用にも使える訳です。また各PC間でのデータやり取りにも使用出来る訳ですね。
また、万が一必要なデータを削除してしまった場合でも、Dropboxのマイページ?を開いて其処から復元することもできます。
簡単に考えるなら、2GBのファイルサーバーがネット上にあると思ってください。

Dropboxのインストール
Ubuntuソフトウェアセンターから行えます。
以前は、Dropboxのサイトから専用のパッケージをダウンロードしてインストールしましたが、現在Ubuntuの場合はUbuntuソフトウェアセンターから行えます。

初めて使用する場合は、アカウントを作成する必要があるが、2台目からはこのアカウントを使用してインストールできる。(一度でもアカウントを作成してあると、ず〜っと使えます。)

詳細は、ページ“Dropbox”を参照してください。

共有ファイルの作成

私は作業中にBGMとして、ネットラジオを流しっ放しにしている事が多いです。
以前は、“Streamtuner”を使うことが多かったのですが、現在は“Radiotray”を使うことが多くなりました。

今回は、ゲストOSとしてUbuntuを載せていますが、今回のマシン(Asus X202E)では、ゲストOSでの動画再生は厳しいですが、オーディオ再生なら充分行けます。
(まぁ無理してゲストOS上でRadioTray等でBGM再生しなくとも、ホストOSでWinAmp等を使用すれば良いだけなのですが!。)
“Radiotray”を使用する場合、プリセットチャンネルが少ないため、好みのチャンネルがない場合は、追加登録することになります。この場合にストリームチャンネルのURLが必要となりますが、私の場合はWinAmpで調べる事が多いです。
Winampは、Windows用ですので、調べたURLをホストOSのWindowsから、ゲストOSのLinux(Ubuntu)にデータ(テキストデータとしてファイルを作成して渡します。)を渡さなければなりません。
ホストOSとゲストOS間でデータ受け渡しの方法は幾つも有ります。例えば上記で記載したDropboxを介してデータを渡す方法もあります。

今回は、ホストOSとゲストOS間のデータ受け渡し専用のフォルダの作成し共有設定を行って、ホスト・ゲストどちらからもアクセス可能な共有フォルダを作成してみましょう。

共有フォルダを作成する手順は幾つかありますが、作成手順の1つを記載してみます。


1:共有フォルダを置きたい場所に、フォルダを作成します。
 ここは、ホストOS(今回は、Windows)での操作


今回は、“D:”に“VUbuntu”と言うフォルダを新規作成します。
(仮想OSのUbuntuで使用するのでVUbuntuにしました。名前は、判り易い名前を付けておきましょう。)
作成したフォルダ“VUbuntu”を右クリックし、ショートカットメニューの“共有設定”で共有をしておきます。

2:共有フォルダーの追加
 ここからは、ゲストOS(今回はUbuntu)での操作
Virtualboxの“設定”アイコンをクリック
左ペインの“共有フォルダー”をクリック。



上図右上矢印のアイコンをクリック。



“共有フォルダの追加”が開きます。
“フォルダーのパス[   [▼]]”の三角をクリックすると上図の様に表示されます。
[その他]をクリック




エクスプローラが表示されるので、上記“1:”で作成した(ホストOSで作成した)フォルダをクリック選択します。
(1:で作成せずに、ここで「新しいフォルダ」で作成して行く事もできます。)
「OK」をクリック。




フォルダーのパスとフォルダー名に入力されています。
自動マウントにチェックを入れます。
「OK」をクリック。



上図の様に共有フォルダーが追加されリストされています。

Ubuntu側の共有フォルダは、/mnt/hgfs にあります。
ゲスト側の共有フォルダは、ディストリによって違う場合があります。
例えば、Lubuntuは、/media/sf_(作成したフォルだ名)にあります。左記の様に、“sf_”+“作成したフォルダ名”のようになっています。

ゲスト側のフォルダ位置がわからない場合は。
ファイルマネージャを開き、システムファイル内を、“作成したフォルダ名”で検索し、アイコン表示ならプロパティからそのフォルダのパスが判ります。

以上で、共有設定して作成したフォルダは、ホストOS・ゲストOS何方からも使用することができます。
作成したフォルダの中にフォルダを作成することも当然出来ます。

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