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Oracle VM VirtualBox (4)GuestAdditionsのインストール

Virtual Box の“GuestAdditions”のインストール
前項で、インストールしたゲストOS用のGuestAdditionsのインストールは済んでいますが、今回は“おさらい”として、幾つかのディストリのAdditionsのインストール手順を記載しておきます。

GuestAdditionsのインストールは、ゲストOSを起動しておいて、ゲストOSで行います。
従ってGuestadditionsは、ゲストOS毎に行わなければなりません。
また、VirtualBoxをアップグレードすると、GueastAdditionsの再インストールが必要となる場合があります。

インストール方法は色々な方法がありますが、ボタン一つで済む場合と幾つかの手順を踏まなければならない場合があります。
ゲストOS(ディストリ)によって違いますので幾つかの方法を載せてみました。
インストール例として、ゲストOSの、Fedora、Fuduntu、Ubuntu( Studio)、Lubuntuを取り上げます。

※ホスト:Ubuntu Studio12.04(64bit) //VirtualBox:VirtualBox 4.2.6r82870 (64bit)

基本的な導入手順。

・最近の導入手順は、「GuestAdditionsのインストール」をクリックすると、“・・自動的に起動することを意図したソフトウェアが含まれています・・・  実行しますか?”と言うメッセージが表示されるので、「実行」をクリックすると、あとは自動的に実行されるボタン一発タイプの場合が多いようです。(途中で、tes/Noを求めてくるので“yes”。)

・手動で“VBox○○○○Additions.run”を実行させる場合。
/media/○○○○ (○の部分は、GuestAdditionsのファイル名)に、マウントされたGuestAdditionsのファイルがあります。
このファイルを展開し、展開されたファイルの中に、“VBox○○○○Additions.run”というファイルがあるので、これを実行(sudo sh)。

実行結果が全て“DoneまたはOK”と表示され、“fail!”が表示されていなければインストール成功。
もし“fail!”と表示されている部分が有る場合は、インストールに失敗したと思われます。

Additionsインストール前に行っておく事。
アップデートを行い、“追加のドライバー”(プロプライエタリなドライバー/ビデオドライバー)のインストールを行っておいて下さい。
“追加のドライバー”のインストールを行っていない場合は、端末で次のDKMSのインストールを行ってからAdditionsのインストールを行ってください。(既にAdditionsをインストールしてしまった場合は、DKMSのインストールを行ってから、再度Additionsのインストールを行ってください。)

 DKMSのインストール
  $ sudo apt-get install dkms

参考)
DKMSのインストール済みの場合は、Guest Additionsのインストール中の表示に、
     

 ・・・VirtualBox DKMS Kernel modules
. . . done
 ・・・VirtualBox non-DKMS Kernel modules . . . done
     

が見られますが、DKMSがインストールされていない場合は、上の行は表示されず、下の行だけ表示されます。

上記をみてDKMSがインストールされているか、いないかを判断してください。
なお、DKMSが正常にインストールされていない場合は、Additionsをインストールしても正常に機能しない場合が有ります。

参考)私の場合は、手動でGuestAdditionsのインストール作業を/tmpで行うようにしています。
(注意:tmpは一時作業場所なので、tmpで作業していて、作業途中で再起動などをすると全て消えてしまいますので、作業は一度に行ってください。)

/mediaからGuestAdditionsのファイル“VBOXADDITIONS○○○○”(○の部分はバージョン番号)を/tmpにコピーします。(通常のマウス右クリックのコピペでOK)
GuestAdditionsのファイルを右クリックし、ショートカットメニューの展開で展開します。
展開されたディレクトリ(フォルダ)に、“VBox○○○○Additins.run”というファイルが有るのが分かり、このファイルがインストール実行ファイルとなります。
実行するには、端末を開いて実行します。。
$ cd /tmp/展開されたフォルダ名 --- カレントディレクトリを展開されたフォルダに移動します。
$ sudo sh ./VBox○○○○Additins.run(上記で、cdを行わない場合は、./の部分にフルパスを記述して下さい。)
 パウワード入力後実行が開始されます。

最初のGuestAdditionsのインストールを開始させるのは共通です。
なお、GuestAdditionsをインストールするゲストOSを起動させて置いてください。
以下の表示は日本語版で示してありますが、英語版の場合は英表示となります。


図1

メニューの「デバイス」⇒「GuestAdditionsのインストール」とクリック。


ゲストOSディストリビューション別インストール例

Fedoraの場合

ボタン一発タイプです。(最近は、この場合が多いようですね。)


図2
上図が表示されるので、「実行する」


図3
パスワードがが要求されます。(ログインパスワード(ホストOSの)を入力)


図4
上図のようにインストールが始まり終了します。
途中で、“fail”や“失敗”などと表示された部分が無ければ無事終了しています。

Ubuntu13.04等もボタン一発タイプです。



上図が表示されるので、「実行する」。



“端末”と“認証”が表示されるので、パスワードを入力。



パスワード入力をすると、端末でインストールが自動的に実行されます。
終了すると、“Press Return to close・・・”と表示され入力待ちとなっているので、「Enter」。



画面を小さくしてみました。
正常に動作していれば、上図の様に表示されます。機能していない場合は、右や下にスクロールバーが表示されます。逆に画面を大きくした場合は、外周に余白が表示されます。


下記例は、Fuduntuの場合


図5


図6


図7


図8
「“オートランの問い合わせ”を開く」を指定してください。


図9


図10
パスワード入力


図11
上図の様にインストールが始まりす。

下記例は、Ubuntu Studio12.04LTSの場合
 (Ubuntu13.04では、ボタン一発タイプで簡単にインストールできます。)



図12
ファイルマネージャを開きます。
左ペインのCDアイコンをクリック
右ペインにVBOXADDITIONS_4.‥‥(番号2)が表示
この場所は、/media/ に有るのがわかりますね(番号1)


図13
アイコンを右クリックしショートカットメニューの「開く」



図14
/media/VBOXADDITIONS_4.2.‥‥/ にVBoxLinuxAdditions.runが有るのが解かります。



図15

端末を開きます。
 $ cd /media/VBOXADDITIONS_4.2.6_82870 と入力し[Enter] します。
       VBOXADDITIONS_4.2.6_82870の部分はバージョンにより異なります。
     cdで作業ディレクトリを移動していますが、“cd”を行わず、
     下記の“sh”で、“./”の変わりにフルパスを指定しても良いです。

 $ sudo sh ./VBoxLinuxAdditions.run と入力し[Enter] します。
 この後、パスワードを求められるので入力します。
   パスワードの入力時は、画面上は何の変化も現れませんが正しく認識されていますので、
   パスワード入力後[Enter]してください。



図16
インストールが開始します。
途中、[yes or no]などと求められたら、“y”を入力



図17
上図最下部のように、“‥略‥$■” のように入力待ちになれば終了。
入力待ちになったら“exit”で端末終了。

Lubuntuの場合

図1を実行


図18
“オートランの問い合わせを開く”が選択できる場合は其れを選択すれば良いのですが、上図のように無い場合は、ファイルマネージャで開きます。


図19
(上図は、ファイルマネージャと“ファイルを実行する”を合成してあります。)
上図の様にファイルマネージャが開きます。(上図の上の部分)
赤丸のファイルを実行すれば良いわけです。
上図赤丸のファイルをWクリックします。

上図の下部(“ファイルを実行する”)が表示されます。
「端末で実行する」をクリック


図20
番号3の
(実際は白色表示)で入力待ちとなります。
番号1の様に“dane”(又は“OK”)と全てが表示されれば良いのですが、上図の番号2のように“fail”(又は“失敗”)となっている行がある場合は、GuestAdditionsのインストールは失敗です。失敗の原因としては、何か足りないものがある場合が多いようです。

全てが“dane(ok)”なら正常終了ですので、端末を終了します。
(上図番号3の赤下線部の代わりに、$の後に“exit”と入力して[Enter]キーをクリック。)

失敗した場合でも、一度終了($ exit [Enter])して端末を終了して試してみましょう。
GuestAdditionsのインストール結果を確認するには、ゲスト画面の端をドラックして画面サイズを変更した場合に、変更したサイズに伴って画面の表示が変更されれば良いです。もし失敗している場合は、画面サイズを縮小した場合に、画面に表示しきれない場合はサイズに応じて右及び下側にスクロールバーが表示されます。また、画面サイズを大きくした場合は、周囲が白バックとなり画面が広がりません。

上図のように、GuestAdditionsのインストールに失敗した場合は。
端末を開き、上図の番号3を実行します。


図21
上図の矢印のように、途中でインストール“続行”の確認が表示されるので、“Y”。


図22
最初の図  から実行し、上図赤下線部を入力実行します。

参考)
上図で中断した場合に端末を起動して始めるには、上記のように最初から行っても良いのですが、下記のように行えば、上図までの実行処理の部分は行わなくても済みます。
1:ファイルマネージャを開き、左ペインのCDアイコン(VBOXADDITIONS・・・と表示)をクリックし、右側ペインに表示されたファイルを右クリックして“開く”(展開)をクリックします。
図19のファイルマネージャの部分を表示します。
図19上部で、/media/VBOXADDITIONS_XXX に“VBoxLinuxAdditions.run”が有る事が解かります。(XXX部はバージョン番号)
2:$ cd /media/VBOXADDITIONS_XXX
 (/media/VBOXADDITIONS_XXXに移動します。)
3:$ sudo sh ./VBoxLinuxAdditions.run(上図下線部)
(管理者権限で実行します。)

実行結果


図23
$の後に□(カーソル)が表示されて入力待ちとなっています。(上図の$及びカーソルは実際は白色)
上図のように、全て“done”ならOKです。(全て表示されていないので、スクロールして確認)
上図の$の後に“exit”[Enter]として端末を終了。


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