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OS (Operating System) と、Linuxのインストール方式


OSとは、核とシェルなどからなるり、ハード(コンピュータのマシン其の物)や、アプリーケーションソフトの動作環境を管理し、ユーザーがPCを使うためのインターフェースを管理しているソフトの総称です。
このOSは基本プログラムソフトです。
一般のPCを使う人から見れば、なにも出来ません。そのために、その基本ソフトを使用して色々な事を
出来るようにしているのが、アプリケーションソフトです。

パソコンレベルでは、現在一番有名なのはWindowsですが、他にも、MacOS、Linux(リナックス)が有りま
す。
その他にも小さなものまで含めると沢山あります。

Windows(以下Win)には、Win3.1→Win95→Win98→Win98SE→WinMe(この後、WinXPに統合)という、
Win3系が有りました。
その他に、WinNT系が有ります。
是は、Win98の頃から、平行販売され、WinNT3.5→WinNT4→Win2000→WinXP→WinVista→Win7とな
りました。

Windows以前は、MS-DOSが多く使われていました。
Windowsは、マルチタスクですが、MS-DOSはシングルタスクです。

McOSはMac専用のソフトですので、Winマシンでは動きません。

Windowsについては十分ご存じでしょうから、ここからは少しLinuxの話をしたいと思います。
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Linux(リナックス)

現在のWinPCで動くOSとしては、Windowsの他にLINUXが有ります。(Macでも動くLinuxも有ります。)
Linuxは、元々は、小さなOSでしたが、オープンソース(プログラムが公開されている)であったため、
色々な人が開発に取り組んでいます。
Linuxという名は、作者の、Linu‥‥(リーナス・トーバルだったと思います。)の名前と、大型汎用コンピ
ュータに使われていたOSのUNIXを合わせて、Linuxとなったように記憶していますが、記憶が定かではありません。
元は作者が学生時代に作成した小さなOSでしたが、オープンソースで有ったため、不具合が有ったり、
欲しい機能を追加したい場合等、問題が生じた場合に、作者が解決策をインターネット上で求めると、
すぐに解決策が集まりました。
このオープンソースであるという事は、プログラム開発に自分も参加できるという事が認識され多くの
人が集まりました(主にネット上での話)。
Linuxの核となる部分のプログラムはオープンソースであるため、だれでも自由に使用でき開発も可能
ですが、かわりに、リーナス氏の意向で、開発したものはソースを無料公開するという事が原則でした。
現在は、GPL(General Public Licence)により、無償と有償の物が有ります。

現在Linuxは、フリーソフト・商用ソフト合わせると、100以上有るようです。
Windowsは一つしか有りませんが(正しくは、スタンダード/ホームプレミアム/プロフェッショナル/アル
ティメットとあり、機能が違います。)、なぜ多くのLinuxが有るのでしょう。
カーネル(核)となる部分は同じですが、それに、色々なソフトを組み合わせて配布しています。
この様に、カーネルとソフトを組み合わせたものを、ディストリビューションと言いますが、一般には、こ
のディストリビューションをLinuxと言っています。

Linuxは、インターネットに接続されている事を前提に動作しているといっても過言ではないでしょう。
Linuxの本領を発揮させるには、インターネット接続は不可欠です。
勿論、インターネット接続なしでも使えますし、一度設定したものを其のまま使うのであれば、ネット接続
なしでも使えます。


Linuxとディストリビューション
ディストリビューションには、次に述べる、Ubuntu、Fedora、openSUSEなど色々有ります。
ディストリビューションは、Linuxカーネル(根幹をなす部分)に、色々なソフトウェアを一緒のパーッケー
ジとしてまとめ上げ、初心者でも簡単に使用できるようにした物です。
Linuxカーネルに組み合わせるソフトによって、色々なディストリビューションが出来上がり、其々Ubuntu、
Fedora等として発表されています。
無償版を使用する事が多いのですが、ディストリビューションの種類によっては、有償版も有ります。
本来は、LinuxカーネルがLinuxですが、現在は、ディストリビューション=Linuxと言う事が多くなってい
ます。


ディストリビューションの主だった種類
フリーソフトの場合
Ubuntu 10.04 (ウブンツ)
Fedora 13(フェドラ)
openSUSE 11.2 (オープンスーゼ)
Debian GNU/Linux 5.0.4 (デビアン グニュー/リナックス) 特定の企業・団体に依存せず、世界中のボランティアによって開発
CentOS 5.5 (セントオーエス)
Vine Linux 5.1 (バインリナックス) 国産開発の先駆け
KNOPPIX 6.2 (クノ―ピクス)HDDにインストールしなくても、CD・DVD(USBメモリも可)等から起動でき
るタイプの先駆け

他にも、Momong Linu 、 puppy Linux 、 Slackware Linux 、 Gentoo Linux など沢山あります。
上記のディストリビューション名の後の数字は最新バージョン番号です。(2000・10・1現在)

現在、UbuntuとFedoraが人気が高いようです。

以下は、上記リストの太字表示のディストリビューションについてのみです。

各ディストリビューションの特徴

インストールは、KNOPPIX以外は、GUIインストーラが日本語表示の様です。KNOPPIXは英語表示
    *GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)
      グラフィカルに表示されるので、とても解り易いです。

CentOS・Vine Linuxは、WinのNTFS(フォーマット形式)のリサイズが出来ないようです。
    *前もってパーティションの作成が必要なようです。

インストールには、2GB〜3GBのHDDを消費するようです。(KNOPPIXは、8GBほど消費するようです。)

Winとのマルチブート(複数のOSを載せる)
すべて、対応しているようですが、CentOS・Vine Linux・KNOPPIXは予め空きパーティションを作っておく
必要がある。
Ubuntu・Debian・KNOPPIX以外は、RAIDにも対応可能なようです。

パーティション変更には、Linux用の“Gparted”が良いでしょう。結構使いやすいですよ。
Linuxで使用しているパーティションの形式はWinから見る事は出来ませんが、LinuxからWinパーティション形式は見えます。

パッケージ数
パッケージとは、各ディストリビューション毎に必要なソフトが入っている物で、他のディストリビューショ
ン用のパッケージでは動作しません。
Windowsで言えば、アプリケーションソフトをまとめたものだと思ってください。
Ubuntuで3万位、Debian/Fedoraで2万前後、その他のディストリビューションでも数千位提供されてい
るようです。
KNOPPIXでは提供していませんが、Debian用が使えるようです。

マルチメディア再生
Linuxは比較的マルチメディア再生(音楽・動画)には弱いようです。
Ubuntu・Debian・KNOPPIXが比較的多くの形式に対応しているようです。
再生には、其々に合ったコーデックが必要ですが、ライセンスの都合上殆どのディストリビューションには
搭載されていません。
上記の3つは、其々の形式の再生がなされた時、必要なパッケージ(コーデック)の自動インストール又
は、ディストリビューション配布パッケージで再生可能となります。
その他の、ディストリビューションは、公式リポジトリ又は、非公式リポジトリから入手してインストールす
れば再生できます。

セキュリティ対策
各パッケージ共に、何らかのソフトがあるようです。

周辺機器
接続予定機器各メーカーが提供している各機器用のLinuxドライバーをインストールすれば動くようです。

参考)
Ubuntu − 日本語対応版をRimixと表示
       Ubuntuのバージョン
        Netbook : ネットブック用のバージョン
        Desktop : 一般に使われるタイプ(32bit/64bit版有り)
        Server Edition : サーバー用(32bit/64bit版有り)

Fedora  − 日本語対応版をSpinと表示
         
ブータブルDisk − ドライブにセットすれば、自動的に起動しインストール出来ます。

ISOイメージ − CDやDVDにディスクイメージとして焼きます。
        単にISOイメージをコピーしただけではファイルとしてしか認識せず駄目です。
        (此の場合は、起動ディスクとしては使えません。)

ライブ版 − 実際にHDDにインストールしなくても、CD・DVDやUSBメモリから起動して使えます。
         HDDにインストールする前に、このライブ版で試してみるとよいでしょう。
         この場合、BIOSの起動ドライブの順番を、CD・DVDを最初にする必要が有ります。
         ライブ版は、CD・DVDに限らず、USBメモリ等に書き込んで使用する事も可能です。
         USBメモリ版は、データ保存も出来るようです。
         BIOS設定が必要で、PCがUSB起動に対応している必要が有ります。

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Win7とのデュアルブートしてみました。

今回は、Ubuntu10.04(32bit・日本語版)を導入しました。
Win7とのデュアルブートです。

今回インストールしたPCのスペック
  CPU : Sempron M100 2GHz
  チップセット : AMD M880G
  メモリ : 2GB (Max 4GB)
  HDD : 250GB
  マルチドライブDVD

上記のように余り高性能とは言えないので、Ubuntu 32bit版を導入しました。(Win7は、64bit版です。)

インストール結果
ワイヤレスLANが上手くつながりません。(ライブ版を試した時に解っていたのですが!。)
ワイヤード(有線・コードでつなぐ方式)LANは、問題ありません。
Linuxの場合、既にルーターを使用している場合は、何もしなくてもケーブルをつなぐだけで使えます。

今回私が行ったデュアルブートについては、“WinとLinuxのデュアルブート”のページをご覧ください。
後述の“デュアルブート方式”も参考にして下さい。
(OSのマルチブートに付いては、“Linuxの小部屋”を参考にして下さい!。)
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Wine について。
WindowsのDLLを持ち、WindowsのDLLが呼ばれると、Wineがその代りをして、Linux上でWindowsのアプリケーションソフトが動くようになります。
Wineの互換性
私の持っているソフトは、殆ど動きません。
動作検証済みのものが数千種類登録されているみたいですね。
リストを大雑把に見たところ、幾つか知っているソフトが有りました。
現在の所、Wineで動けば儲けものと言ったところで、殆ど動かないと思っていた方が良いでしょう。

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OSのインストール方式のタイプ
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シングルブート方式
1つのOSしか載せない、専用マシン方式です。
通常のWindowsPC方式です。

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デュアルブート方式(マルチブート方式)
デュアルブート:1つのPCに2つのOSを載せる方法。
マルチブート:1つのPCに2つ以上のOSを載せる方法
OSの組み合わせは、WinとWin、WinとLinux等色々有ります。
(昔はよく、Win98+Win2000+Win2000など行っていましたっけ。)

今回私は、Win7とLinuxのデュアルブートをしました。
(今回の私の、Linuxのデュアルブートについては、“WinとLinuxのデュアルブート”のページをご覧くだ
さい。)
こうすると、WindowsもLinuxも使えます。
データのやり取りは、共有ホルダを介して行えます。

長所
Windowsを消さずに、Linuxのと両方使えます。

短所
同時に両方使えません。(一々、立ち上げ直さなければなりません。)
Linuxのがいらなくなった時、MBRがGRUBに書き変わっているので、Linuxのを消してもWindowsが立ち
上がらなくなってしまう事
が有る。
この場合、MBRの修復をしなければならない。(修復方法は、下記のMBR修復方法を参照)
また、LinuxのパーティションもWindowsからアクセス出来ないので、フォーマットを戻さなければ
らない。

WindowsとLinuxの両方を使いたい場合は、このデュアルブートの方法が一番無難な方法だと思います。

参考)MBR修復方法

Win7/Vista

Windowsの再インストール途中で、「コンピュータを修復する」を選び、修復するオペレーティングシステ
ムを選択し、システム回復オプションでコマンドプロンプトで「Bootrex.exe/fixmbr」とすれば、MBRの修
復ができる。

WinXP
インストールディスクから起動し、「セットアップ開始」画面で、[R]キーを押し「回復コンソール」を起動
「fixmbr」コマンドで修復


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仮想OS方式
上記の短所のうち、“両方同時に使えないので、いちいち再起動する”のは面倒で、不便です。
私は、非常に面倒がり屋なので。
是を、解決する方法も有ります。どちらかのOSにもう一方を仮想OSとして、インストールすればよいので
す。
WindowsにLinuxのを仮想OSとして載せる、Linux on Windows、逆に、LinuxにWindowsを仮想OSとして載
せる、Windows on Linuxが有ります。
私も、以前WindowsにLinuxを仮想OSとして載せてみましたが、あまり能率的ではありませんでした。
何といっても遅かったですね。
現在は、マシンの性能も上がり、メモリも潤沢に載せられるようになったため、十分使用に耐えられるよ
うです。
CPU/4コア、メモリ8GBというマシンに、64bitのOSを載せ、其処に仮想OSを載せれば十分な速度が得ら
れるようでしょう。

現在、マシンスペックさえ有れば、私の一番のお勧め方式です。

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Wubi方式
もし実際に、Linuxをインストールしたくないし、上記の仮想OSとするにはマシンスペックが足りないとい
う場合は、一種の仮想OSに入ると思いますが、Wubiを利用して、HDDに仮想HDDとしてLinuxを載せる方法
が有ります。
解り易く言うと、Windowsのアプリケーションの様に載せてしまう方法です。
この方法は仮想HDDで動作させるため、HDDフルインストールに比べ、実行速度が落ちます
しかし、Linuxがいらなくなった場合、Windowsのアプリケーションの削除と同じようにアンインストールす
ればよいので簡単です。

実際に、WinXPマシンでテストしましたが、上手くいきませんでした。


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USBメモリ方式
ライブ版の所でも述べましたが、USBメモリにインストールする方法です。
是は、USBメモリに入っているため、Linuxを持ち運べると言う事です。
何処に行っても、PCが有れば、自分のLinuxをが使えるという事です。
ただし、HDDインストール版に比べると速度は落ちます。

OSのインスートールの方式は、上記の方法が有ります。
自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。

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ライブ版
HDDにインストールする方式では有りませんが、Linuxの場合、ライブ版CDを使用すると、インストールしなく
てもLinuxの起動ができ、試してみる事が出来ます。
HDDにインストールする場合でも、ライブ版で試してみてからインストールしましょう。
ディストリビューションによっては、ライブ版が無い場合も有ります。
欠点として、速度が遅い事や、ディストロによっては、作成データの保存が出来ない事や、アプリ追加や、
環境設定の保存が出来ない場合が有ります。


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