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gNewSense

gNewSense(2013/3現在)の最新バージョンは2.3の様です。

ベースLinuxはUbuntuで、Ubuntuからフリーで無い部分を外しオールフリーの構成となるように作られています。同様の趣旨のものにDebianがあります。

gNewSenseの“追加と削除”でインストールできるアプリは全てフリーなものとなっています。
当然、他のアプリをインストールする場合に、フリーでないもののリポジトリも除外されていますので、個人が其れ等のアプリをインストールする場合は、リポジトリの追加登録から行うか、アプリの“deb”パッケージをダウンロードしてインストールする事となります。または、ソースを入手してコンパイルする事となります。

gNewSenseやDebianのオールフリーという考え方は、Linux本来の趣旨に沿ったものと思います。
(現在Linuxは、GPL(General Public Licence)により有償・無償のものがありますが、リーナス氏がLinuxを発表した当時は、改変など自由ですが、作成したものは全てオープンソースとする事を前提としていたのですから。)

gNewSenseのダウンロード

http://www.gnewsense.org/Main/Download



一応、MD5SUMチェックをされる方は、下側矢印のファイルもD・Lしておきましょう。

MD5SUMを落とした方は、ページ“Hash Check”を参考にしてSumチェックを行っておきましょう。
(ダメな場合は、再ダウンロード。)

ライブCD/DVDの作成
インストール(ライブ)CD/DVDの作成方法は、ページ“ライブCD/DVDの作成”を参考にしてください。

ページ“BIOSのBoot設定”にも目を通しておいてください。

インストール

作成したCD/DVDでライブ起動します。
下図は、ライブ起動した画面の左上の方の部分です。



上図の“install”アイコンをWクリックするとインストールが開始します。

ステップ1



言語の選択をします。

ステップ2
“どこで利用しますか?”(画像省略)
地域の選択
“選択された都市”[Tokyo]になるように世界地図から選択します。
「進む」

ステップ3
キーボードの選択。



上図のように、「Japan」「Japan」となるようにします。

ステップ4
今回は、OSのインストールされていないHD(新品のHD、又はインストールしてあったOSを削除済)だとします。
既に何かOSがインストールされている場合は、既存のOSと別にインストール(併用)するかの旨の項目があるので、そこを選択すれば、簡単にデュアルブートできます。
また、次の“手動”を選択して、手動でパーティション設定をしてデュアルブートすることも可能で、手動で設定した方が細かい設定まで出来ますし、HDパーティション設定の把握もしやすくなります。


“ディスクの準備”
◎ ガイド-ディスク全体を使う
  ◎ SCSI○(○、○、○)(sda)- ○○GB ATA ・・・ (丸の部分は数値)
     数値の部分や、sdaの部分はPCの構成などで変わります。
○ 手動

上記のように2通りのインストール場所の指定があります。

“○ ガイド-ディスク全体を使う”を選択した場合。
HDD全体をgNewSenseで使用します。
既に、何かOSがインストールされている場合やデータがある場合でも、それらを削除してgNewSenseをインストールします。OSのマルチブートする場合には使えません。
この方法は、1つのHDDに1つのOSしかインストールしないため簡単で判り易いでしょうし、マルチブートに伴う不具合等も生じません。

“○ 手動”を選択する場合。
手動で細かなパーティション設定まで行いたい時や、既に何かOSがインストールされている場合に其のOSと併用したい場合等に選択します。

此処では参考までに、簡単なパーティション設定方法のみ記載しますが、空きパーティションがない場合は、予め“GParted”等で既存のパーティションを縮小して、空きエリア作成しておきましょう。

上記の“○ 手動”を選択します。




sdaのaは、最初のHDDであることを示しています。例えば2台のHDDが接続してある場合に、2台目は、sdbと表示されます。

上図は、パーティションが全く作成されていない場合の状態です。
もし、パーティションが作成されている場合は、例えば、2つのパーティションが存在する場合は、sda1、sda2のように、HDD番号“sda”のあとに、1や2の様にパーティション番号が付きます。(論理パーティションの番号は5から付きます。)

パーティションが全く作成されていない場合は、上記のようにHDDを選択したあとに、パーティションテーブルの作成を行います。

上図の/dev/sdaをクリック選択。
「New partition table」をクリック。




上図が表示されるので、「続ける」

注意)
パーティションテーブルの作成は、真っ新のHDを使用してパーティションテーブルの無い場合のみ作成します。
既にOS、例えばWindowsとのデュアルブートを行いたい場合などは、このパーティションテーブルの作成は行わないで下さい。既に有るWindowsやWindowsリカバリー領域及びデータ領域等全てが消えてしまいます。既にOSがインストールされている場合は絶対作成しないでください。
新品のHDや要らないHDの場合のみ適用して下さい。





HDD全体が空き領域として設定されます。

此の空きエリアに、パーティションを作成していきます。




上図のように空きエリア(free space)をクリック選択。
「New partition」をクリック。



“◎基本パーティション”を選択。

基本パーティションは、4つまでしか作成できませんので、もし5つめを作成したい場合は、予め4つ目に論理パーティションを指定して於かなければなりません。

新しいパーティションサイズの指定。
最初に表示されている数値は、設定できる最大容量です。これ以下でなければなりません。
例えば、SWAP領域を設けたい場合は、其の容量分だけ少なく設定します。
(SWAP領域は、搭載メモリの2倍程度見込んでおけば十分です。)
容量は、フォーマットなどをすると、指定した容量よりも小さくなりますのでその分も考慮しましょう。

“利用方法”(フォーマットのタイプの指定)。



上図では、gNewSense用に、“ext3”を選択しますが、ディストリによっては“ext4”が表示されている場合がありますが、その場合は、“ext4”を選択しましょう。

参考)
Windows(2000以降)とデュアルブートする場合に、データ用としてパーティションを作成する場合は、フォーマットタイプは、“ntfs”を選択しましょう。ntfsならWindowsから利用可能ですが、“ext”ではWindowsから利用できません。(パーティションの認識さえできません。Linuxからは、Windows用のフォーマットの認識もできます。)
Win98、WinMe等で利用する場合は、“FAT32又は16”を指定しましょう。


“マウントポイント”の指定。



上図のように“/”を選択してください。

以上の設定が終えたら、「OK」

ディスクの検査が行われます。(自動的に行われます。)




上図のように、gNewSenseインストール用のパーティションが作成されました。

Swapパーティションの作成を行わないのであれば、ここで、「進む」でステップ5に進みます。

Swapを作成する場合。(大量にメモリを載せているのでなければ、作成しておきましょう。)



上図の、前記で作成したパーティションの残りの“”free space”をクリック選択。
「New partition」をクリック。

前述のgNewSense用パーティション作成同様に設定を行います。
今回のSwap用パーティションの作成では、“利用方法”(フォーマットのタイプの指定)で、“Swap領域”を選択します。また、マウントポイントは、何も設定せずに“空”の侭となります。




ここまでの設定を終えると上図のようになります。
設定に間違いのないことを確認して、「進む」をクリック。

もし、設定に間違いがあったり、変更したい場合は、上図の「パーティションの変更を元に戻す」でもう一度やり直しましょう。


ユーザー情報の設定。



名前やログイン名は解りやすく付けましょう。なお、この名前は、本名である必要はなく、ニックネームやペンネームなど何でも良いです。また、複数台のPCを使用する場合や仮想OSのゲストとして使用するなど多数のPCを使用する場合は、どのPCのどのユーザーか解るように付けておいた方が良いでしょう。

パスワードは必ず設定しておいて下さい。自動ログインしたい場合でも取り敢えずパスワードを設定して、後で自動ログインに切り替えましょう。

ステップ6
 画像がありません。

ステップ7
インストールの準備完了。



「インストール」をクリック


インストールの開始。




インストールの完了。



「再起動」
インストールメディアが排出されたら、「Enter」
インストールメディアが排出されない場合は、手動で取り出して「Enter」

再起動してgNewSenseのログイン画面が表示されます。



ユーザー名の入力。
パスワードの入力。(上図は、パスワード入力の画面)




起動したgNewSenseのデスクトップ。

どの様なアプリがインストールされているのかを見てみましょう。

  

アクセサリに、Emacsがインストールされているのがわかりますね。いつもはVimを使っているので、Emacseはあまり使ったことがありません。
後は保々定番のものが入っていますね。

ネット関連では、Webブラウザは“Epiphcny”(Gnome web browser)となっています。FirefoxやGoogle Chrome、Opera等と比べると使い勝手に慣れる必要があります。例えば「タブ」を増やすには、[Ctrl]+[T](パネルのメニューでも同様)を押すなど、マウスでは操作出来ないのでマウス操作に慣れている人には不便かも?。しかし、キーボード操作で行えるというには、慣れるととても便利です。

メールはEvolutionですが、Thunderbirdに比べると、メールアカウントの作成は面倒かも?



 

オフィス関連は、OpenOffice.orgとなっていますが、同様ではありますがLibre Officeに変えても良いかと?。
グラフィックス関連も上図のみでも通常は十分でしょう。


  

ゲームは、Ubuntu等と比べると最初から多数のゲームがプリインストールされています。
サウンド・ビデオ関連も上記の様にプリインストールされたものだけで十分でしょう。
個人的には、動画プレイヤー(Totem)よりも、“VLCメディアプレイヤー”を使用したいですね。今まで使用した感じでは、TotemよりもVLCの方が軽いと思います。


 

“追加と削除”でアプリの追加インストールや削除を行います。
Ubuntuの“Ubuntuソフトウェアセンター”みたいなものです。

「場所」は各ディレクトリやフォルダ等を表示します。


  

「システム」→「設定」


 

「システム」→「システム管理」

ざっとこんな所です。
後は自分で試してください。
Ubuntuベースですので、10.10以前のUbuntuを弄っている感じです。

取り敢えず、アップデートをしておきましょう。


参考)
VirtualBoxのゲストOSとしてインストールした場合のGuestAdditionsのインストール。

ホストOS(VirtualBox)のパネルメニューから、「デバイス」→「GuestAdditionsのインストール」とクリック。

少しして、「オートランの問い合わせ」の画面が開く場合は、これを実行するとGuestAdditionsのインストールが始まります。(多分?。インストール後大分放っておいたので忘れました。)
オートランの問い合わせが開かない場合や、開いて実行してもエラーで上手くインストールできない場合は次の様に行ってください。

デスクトップに仮想ドライブがマウントされているのが解ります。



上記アイコンをWクリックします。



ファイルブラウザが開きます。
/media/cdrom0にマウントされているのが解ります。(上図mediaをクリック。)




cdrom0のファイルの中に、“VBoxLinuxAdditions.run”というファイルがあるのがわかります。
このファイルを実行させます。(通常はcdromの方で良いのですが、この時はAdditionsインストール前に何かcdromに入れてマウントしてあったと思います。それなのでcdrom0となっています。)

端末開きます。(ゲストOS(gNewSense)の方の端末です。)



1:カレントディレクトリを“cdrom0”に移動します。
  $ cd /media/cdrom0 --- 上図1行目
2:Addishons.runを実行します。
  $ sudo sh ./VBoxLinuxAdditions.run --- Additionsの実行
      (“/”と終わりの方の“r”の前に“
.”(半角)が有ります。)
  上記2を実行するとパスワードの入力を求められます。
  入力しても画面上は何の変化もありませんが、正しく認識されていますので間違いなく入力しましょう。
3:Additionsのインストールが開始されます。

ゲストOSを再起動します。

以上で終了ですが、実行結果の表示が全て“done”と表示されていれば問題ないのです。
が、問題ありそうです。在るべき(表示されるべき)行がありません。
確認してみましょう。
ゲストOS(gNewSense)のデスクトップの4辺をドラッグしてみましょう。
小さくした場合は、スクロールバーが表示され、大きくした場合はデスクトップの外周に白バックの余白が表示されます。

上図の下線部の行の様に“・・・non-DKMS karnel module・・・
...done”の行だけとなっているでしょう。
この行の前に“・・・DKMS karnel module・・・
...done”(DKMSの頭にnonが無い)の行が表示されていなければなりません。

アップデート後に“プロプライエタリなドライバー”をインストールしようとしましたが見つかりませんでした。
gNewsenceはオールフリーを目指しているため、“プロプライエタリなドライバー”は載せられないのでしょう。
探して見つからなかったため後で対処しようと思っていて忘れてしまいました。

この場合は、DKMSをインストールしてから、再度GuestAdditions.runを行います。



1:DKMSのインストール(上図上側の矢印)
  $ sudo apt-get install dkms
2:Additions.runの再実行。(上図下側の矢印)
  $ sudo sh ./VBoxLinuxAdditions.run

今度は上手く行ったのではないでしょうか?。
再起動後試してみましょう。

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