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Linuxの削除

Linuxを導入する前に、Linuxを削除した場合にWindowsに戻すためも方法を確認しておきましょう。

Linuxの削除


* ページ“困ったときは”(左ペインの索引の下の方)の“起動ドライブの変更(BIOSとUEFI) 及び デュアルブートの解除”も参考にして下さい

Linuxの削除は、単にLinuxディストリビューションのインストールされているパーティションの削除やパーティション内のファイルを削除をして、Windowsのみに戻してもダメです。(ただし、パーティションの削除又はファイルの削除を行って、再度Linuxで利用する場合は其の限りでは有りません。)

なぜ、Linuxパーティションを削除又はファイルのみを削除したのではダメなのでしょう。
LinuxをWindowsと一緒にインストール(デュアルブート等)した場合は、Windowsで使用していたブートローダのMBRがGRUBに書き替わっており、このGRUBは、HDに書き込まれているためLinuxパーティションを削除するとブートローダが無くなりWindowsの起動すら出来無くなります。

Windowsのみに戻すには、MBRを修復してやれば良いのです。(簡単です。)

また、Linuxで使用していたパーティションはパーティションIDがLinux用になっているため、Windowsからは利用することが出来ず、ただの空きエリアとなります。(Windowsのパーティション操作では、此の空きエリアがある事さえ解りません。)
このパーティションIDをWindows用に戻さなくてはなりません。(簡単です。)


Linuxの削除は次の方法で行って下さい。

1:MBRの修復
2:Ubuntuのあるパーティションの削除
3:UbuntuあったパーティションをWindows用にフォーマット(その後は、Windowsからでも変更可能)

上記が済んでから、Windowsの再インストール(リカバリ)を行ってください。


1:MBRの修復方法
(Windowsで行います。)

Win98/Meの場合。
起動ディスクで起動します。
(FD2枚組の起動ディスクが有るはずです。無い場合は、前もって作っておいて下さい。起動ディスクについては、取説を。)
FDの2枚目まで読み込んで起動したら、FD1枚目に入れ替え、画面のコマンドプロンプトで
fdisk/mbr [Enter]キー
とすれば、MBRが戻せます。

Win2000/XPの場合
Windowsインストールディスクで起動します。
途中で“修復する”を選択します。
日本語キーボードを選択します。
回復コンソール(C)を選択。
修復するWindowsの選択画面ですが、1つしかWindowsが無いので、“1「Enter」”。
コマンドプロンプト#で、“fixmbr[Enter]”
警告コメントが表示の後に、“Yes[Enter]”
コマンドプロンプト#で、“fixboot[Enter]”
警告コメントが表示の後に、“Yes[Enter]”
“exit[Enter]”で終了。

Win Vista/7の場合
インストールディスクで起動し、システム回復オプションを使用します。
「コンピュータを修復する」(画面左下に有ります)→OSを選択して「次へ」→「コマンドプロンプト」→コンソール画面
Bootrec.exe/fimbr [Enter]キー

以上で良いはずですが、もし駄目な場合は、次の方法も試して下さい。

「コンピュータを修復する」を開く。
Win起動時に、「F8」を押しっぱなしにして、開いた“詳細ブートオプション”から「コンピュータを修復する」を開いても良いです。

コマンドプロンプトを開く。
 bootrec /fixboot
 bootrec /fixmbr
 exitで終了。


2:パーティションの削除、フォーマット変更、サイズ変更。
Windowsからは、Linuxパーティションを認識できないので、UbuntuやPuppy等のライブ版で起動してLinuxから行います。

Gparted(パーティション管理) は、パーティションの削除、フォーマット変更、新規作成、サイズ変更、移動等が出来ます。新規作成、サイズ変更、移動等は、バーグラフの部分がスライダーとなりますので、スライダーで大まかに設定し、細かい数値は、数値入力欄から指定すると良いでしょう。Windowsで行うより簡単で早く出来る上に多くの操作機能あります。また解り易いです。

実際の変更方法
今回は、UbuntuのインストールCDでUbuntuをライブ起動して変更を行います。

UbuntuをCDでライブ起動(“Ubuntuを試す”)します。
システム関連にある“GParted”を起動します。

  

   図 1 Gparted起動画面

重要)下記の操作は、操作順を指定しているだけなので、操作終了後に上部メニューの“〆適用”(図1の緑色のチェックマーク)を必ずクリックして下さい。“〆適用”をクリックせずに終了すると、これまでの指定は無効となり、設定は反映されません。または、メニューバーの“編集”の“保留中の全ての操作を適用する”をクリックして下さい。

  

   図 2 Swap選択画面

図2の様に選択したいパーティションをバーグラフまたは下のリストをクリックして選択します。
選択されたパーティションは、バーグラフの場合は、“swap”の様に選択パーティションの外周が点線となります。
図2では、バーグラフの右端の部分ですが、Swap領域が小さいため、ドライブ文字や容量は表示されていません。
リストの部分は、図2の様に、選択されているパーティションがオレンジ色で反転表示されます。
Swapは、操作の最初に無効にしてから行ってください。

Puppyを使用する場合(Puppy4.3.1の場合)
CDからBoot→Puppyが起動開始→「Puppy Linux 4.3.1JP」を選択「Enter」→「Jp106」(Japan)選択「OK」→画面下の「Xorg」選択「Enter」→「1024x768x16(又は、24)」を選択「Enter」→Puppyデスクトップ表示
→の部分では画面に色々表示されますが操作する個所は有りません。なお、上記起動中のcopying to ramでは時間が掛かります。

これで、Puppyが起動しました。

PuppyでGPartedを使う場合は。
Puppyデスクトップ左下の、メニュー(又は、デスクトップ上の空いてる場所で右クリック)。
表示されたメニューからシステム→Gparted(パーティション管理)をクリックするとGpartedが表示されます。


操作開始

UbuntuでGpartedを使用する場合。

Ubuntuのパーティションとswapを削除します。
通常、Windowsは、sda1に有ります。ファイルシステムが“ntfs”となっています。ここは、間違ってもWindows関連は削除しないでください。また、4GB位のWindows用パーティションがある場合、Windowsリカバリ用データの入っている場所の場合があるので、これも削除しないでください。

Linuxの場合は、ファイルシステムが、“ext2〜4”及び“Swap”となっています。

どのパーティションか解らない場合は、パーティションサイズ・ファイルシステム等で判断します。


  

  図 3 メニュー“パーティション”

削除できない場合は、Ubuntuのパーティションはアンマウントをして下さい。
swapの場合は、swapの無効化をして下さい(図3の様にします。)。

Linuxのあった場所を削除します。(OS本体の場所とSwapの場所)
フォーマットします。Windows用ですので、“ntfs”ファイルシステムを選択してください。
(Windowsの使用状況によっては、FATを選択。)
上部メニューアイコンのチェックマークをクリックして適用します。

是で今まであった、Linuxが削除され、其の場所がWindows用のフォーマットとなったため以後のパーティション操作は、Windowsからでもできるようになりました。

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参考)
GPartedでのパーティションの“リサイズ/移動”

メニュー“パーティション”から“リサイズ/移動”を選択します。



  図 4 リサイズ/移動

編集用のバーグラフが表示されるので、表示されたバーグラフの端をドラッグして範囲を拡大します。
もし、空きエリアの途中に別のパーティションが存在する場合は、先に、其のパーティションを選択して移動しておきます。
前後の空きエリアの指定/後ろへの移動などWindowsより扱いやすいですよ。

編集決定後、上部メニューアイコンのチェックマークをクリックして適用します。(適用しないで終了すると編集結果は反映されません。)

適用後、再度GPartedを開いて確認しておきましょう。



<此処からは、FDISKの場合の参考例です。>
FDISKを使用してパーティションIDの変更する方法。
FDISKを使用すると、Gperatedで削除できなかった場合でも削除できます。
GUIではなくCUIですので、少し解りずらいので十分注意をして行って下さい。

ここの例は、Puppy Linux 4.3.1をライブ起動したとして説明します。

パーティションIDとフォーマット形式
パーティションを作成すると、パーティションIDというシステム識別ラベルが付けられます。

このラベルが、Windows用でないと、Windowsから操作する事は出来ません。(Windowsは、Windows用IDしか認識しませんので、パーティションの表示自体もしません。)

パーティションIDは、Linux Swapは82、Linuxは83、Windows2000以降のNTFSなら7です。

Windows用として扱えるパーティションのフォーマット形式は、FAT及びNTFSです。
Win98系(Win98/Me)で扱えるのは、FAT16とFAT32です。
(FAT16は4GBまでで、4GB以上は、FAT32となります。)

Win2000系(2000/Xp/Vista/7)で扱えるのは、FATとNTFSです。
したがって、Win98とWin2000がデュアルブートしてある場合、Win98からは、Win2000系のNTFSのパーティションは、見る事ができません。(FAT32はWin2000側からは見る事ができます。)

Linuxでは、Linux用の、etx2/3/4とLinux-Swapになります。
※WindowsからLinuxのパーティションは見る事が出来ませんが、LinuxからはWindowsのパーティションも見る事ができます。
OSシステムがクラッシュした場合、Linuxは、Windowsの領域も見る事が可能なので、HDDの故障で動かない無い限り、データの救出が可能な場合が有ります。Windowsを使っている場合でも、LinuxのライブCDを持っていても損は無いでしょう。

実際の、パーティションIDの変更方法(端末から行う場合)。
以下は例として、“Puppy Linux 4
..1JP”をライブ起動してあるとして記載します。
HDDは、1ドライブ又は、複数ドライブの場合の1ドライブ目を例として記載ます。

参考)
複数のドライブの場合は、2台目は、“sdb○”、3台目は、“sdc○”となります。○はパーティション番号が入ります。
以下の説明で、“sda”とあるところは、使用するドライブに合わせて適宜入れ替えてください。

Puppyをライブで起動します。

デスクトップの開いている場所で右クリック。
システム→pdisk パーティションの管理→pdisk画面下部でドライブを選択→パーティション管理プログラムの選択→「fdisk」

端末から開く場合は。
デスクトップ上の端末(モニタアイコンに“#_”と表示)アイコンをクリック。
コンソール画面が開きます。
  注) コマンドの入力位置には、#が表示されています。
  注) #から記載しますが、実際には#の入力の必要は有りません。
  注) “_”はスペースの代りに記載しますので実際にはスペースを記入して下さい。
  注) 操作は、コマンドラインとなるので、キーボードからの操作のみとなります。
    (コピー・ペースト・スライドバーの移動等は、マウスで操作可能)

  参考)fdiskのコマンド
  “m”コマンドを実行するとコマンドと簡易説明が下図のように表示されます。
  
  上図)実際の画像は淡いピンクで見ずらいので処理してあります。

プロンプト#が表示されているので次の様に記入します。
# fdisk_/dev/sda [Enter]  (“_”の部分は半角スペースを入力)
  :
  : 省略
  :
Command(m for help): ■ <----このように表示されます。■はカーソルで入力待ちです。

Command(m for help): p 「Enter」 <--- “p”と入力して、「Enter」キーを押します。


パーティションテーブルのリストが表示されます。

  Device Boot    Strat   End  Blocks  ID  System
  /dev/sda1 *    1    ‥   ‥     c  W98 FAT32(LBA)
  /dev/sda2      ‥    ‥
   :
   :
(“‥”及び“:”は省略。例では、Win98)


此のリストの、Device Bootの/dev/sda○とID及びSystemのW98 FAT32に注目しておいて下さい。
変更しようとするパーティションの“/dev/sda○”(○には数値が表示)をメモしておいて下さい。
其の行のSystem列のシステムも変更しようとする物が表示されているか、確認して下さい。
ここでは、Linux関係を削除するので、Systemの列には、Linux又は、LinuxSwapと表示されています。

Command(m for help): l 「Enter」 <--- “l”は小文字のLです。IDリストが表示されます。

0 Empty      1e Hidden W95 FAT   80 Old‥略
1 FAT12       ‥略
2 XENIX root    ‥略
  :
  : 略


のように、パーティションIDのリストが表示されます。
番号の列は、16進数表示です。
リスト名の列は日本語表示の場合も有ります。

パーティションIDは、Linux Swapは82、Linux(ディストリビューション本体が入っている場所)は83、Windows2000以降のNTFSなら7です。(確認のため、画面の前方を見たい場合は、右のスライドバーをマウスで移動して下さい。)


ID変更作業
Command(m for help): t 「Enter」 <---“t”はID変更のコマンドです。

Partition number (1-○): △ 「Enter」 <--- ○は最大パーティション番号が表示されています。
              △は、変更したいパーティション番号です。
              前記でメモした、/dev/sda○の○の値の数値です。

Hex code (type of list codes): 7「Enter」 <---“NTFS(ID番号7)に変更します。

Chenge System type of partition n to m <--- パーティションnをID番号mに変更したと表示されます。

ID変更終了。
コンソールを閉じます。

cfdiskの場合

上記は、“fdisk”ですが、“cfdisk”というのも有ります。

 
 cfdiskの画面。実画面は淡いピンクで見ずらいので処理してあります。

fdiskより、cfdiskの方が解り易いでしょう。(私は、cfdiskをよく利用します。)
※もしかしたら、SSDには対応していないかも?。私のSSDに換装してあるノートPCでは使えませんでした。

操作方法。
↑↓キーでリストを移動・選択(反転表示)します。
←→きーで下部のコマンドを移動・選択(反転表示)します。
編集後は、[Write]を行わないと、実際の処理は行われません。
例えば、[Delete]は、前記のGperatedで、例えば、アンマウント、キーロックの解除、Swapの無効等の処理ができず、削除できなかった場合でも、ここで行うと削除できます。

cfdiskの終了は[Quit]。

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