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BIOSのBoot設定(と、UEFI及びセキュアブート)

BIOS

* ページ“困ったときは”(左ペインの索引の下の方)の“起動ドライブの変更(BIOSとUEFI) 及び デュアルブートの解除”も参考にして下さい。


OS(Operating system)をインストールする場合の方法には幾つかの方法がありますが、其の内の一つにCD/DVDからインストールする方法があります。(以前は殆んどCDからインストールでしたね。)
CDからインストールするためには、PC起動時にCDからブート出来る様に、BIOSの設定を変更する必要があります。(UEFIについては後述。)

BIOS(BASIC Input Output System)は、次の様な仕事もしています。
PCの電源を入れると、BIOSは、指定されているデバイス順に調べていき、起動できるデバイス(OSがインストールされているデバイス)が有れば、そのデバイスから起動を始めます。
通常は、最初に調べるデバイスはHDDが指定されています。HDに起動出来るデバイスがなければ、次のデバイスを調べます。
PCの初期設定では、1番目に調べるデバイスにHDDが指定されていますので、HDにインストールされているOSを起動します。従って幾らブート可能なDVDやUSBメモリがあっても起動されることはありません。
しかし、DVDやUSBメモリからOSをインストールしようとする場合は出来ないので困ります。
そこで、BIOSのブート可能なデバイスを調べる順番を変更して、DVD/CDやUSBメモリから調べ始めるようにします。
例えば、初期設定で、1:HDD、2:DVD/CD、3:・・となっているのを、1:DVD/CD、2:HDD、3:・・の様にBIOSの設定を変更します。
そうすると、PC起動時にBIOSは、最初にDVD/CDを調べ、もし起動出来る場合は、DVDから起動を始めます。もし、DVDに起動できるソフトが無い場合は、次のHDDを調べ、起動できる場合は起動を開始します。

DVDから起動出来る様にしてあると、Linuxの場合は、インストール前にライブ版
を試したり、HDにはインストールぜずにライブ版専用で使用するLinuxディストロを試したり、ライブUSBメモリ版を使用することができます。


ライブ版とは、ライブ起動できる様に作られているメディアです。
ライブ起動は、HDにインストールしなくてもCD/DVD等から起動して利用できます。
メディアとしては、CD/DVDやUSBメモリがあります。

一連の作業終了後は、1st起動デバイスをHDDに戻しておきます。と通常の説明では記載してあります。
しかし私の場合は、1st bootはDVD/CDにしたままです。
1st Bootから、2nd Boot/3rd Boot/‥‥と順番に指定デバイスを調べ、最初に見つかった、ブート可能なデバイスでブート開始します。
仮に、1st:CD / 2nd:HDD となっている場合でも、ブート可能なCDが入っている場合は、CDからブートされますが、もしCDが入っていない場合(CDが入っていてもOSブート可能ではない場合)は、HDDからブート開始となりますので問題ないです。が1stブートがCDになっていると、CDを調べる分だけ時間が余計に掛りますが気にならない時間です。

参考)
最近の機種では起動時に「F12」キー等を押す事により、一時的に起動デバイスの選択のできる機種もあります。この場合は、BIOS変更しなくても良いでしょう。


BIOS変更方法
(以下はPCにより違うので、PCのマニュアルで確認して下さい。)
PCの電源を入れ、すぐにPC指定のキーを押して、BIOS画面を立ち上げます。
どのキーを押すかは、マニュアルのBIOSの項で確認してください。
PCによっては、PCの電源を入れた時、最初に表示される画面に、BIOS設定開始ボタンが表示されます。
数秒しか表示されません。この表示が有る間に、該当するキーを押します。表示が出ない機種も有ります。

普通は、「F2」キーまたは「Esc」「Del」キー等の場合が多いです。
私のもっているPCも殆ど[F2]でBIOSが起動します。
(私の持っている古いノートPCは、[Esc]キーを押しながら、電源を入れ、起動後更に[F1]キーを押すというのも有りました。)

もし、Windowsが立ち上がってしまった時は、一度シャットダウン(再起動)して、やり直してください。

BIOSの画面は、マウスは使えません。キーボードの指定のキーで操作します。使えるキーは、画面下に表示されてます。キーで其々のアイテムを選択すると、画面右側に簡単な説明が表示されます。

設定例)
横矢印キーで、Bootに移動します。
立矢印でキーで、“CD/DVD‥‥”まで移動します。(反転表示されると思います。)
「F6」キーを押して“CD”を1番目に移動します。
画面下に、“F10 Save and Exit”と有りますから、「F10」キーを押して、保存終了します。
YES/NOの画面が出ますので、YES(すでに、選択され反転表示されていると思います。)を選択して、「Enter」キーを押して、終了です。

この操作は、PCに搭載されているBIOSの種類により違います。
BIOSには数種類あり、メーカーや機種により搭載されているBIOSが違います。
詳しくは、マニュアルを見てください。


UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)とセキュアブート
セキュアブートは、OS内のデジタル署名チェック機能です。
主だったメジャーなLinuxディストロは、UEFI、セキュアブートに対応していますが、対応している場合でも、64bit版のみの対応のみで、32bit版には対応していない様で、32bit版は起動できません。また、64bit版でも、雑誌付録のDVDの場合は、セキュアブートを有効にしていると起動しない場合もあります。

UEFI画面はBIOS画面に比べ、画面構成が非常にグラフィカルで綺麗な画面です。
Win8以降では、UEFIで起動することが前提となっています。
特に、BIOSにのみしか対応していないディストロの場合は注意が必要です。その場合は、UEFIで“レガシー”を選択しておくとBIOS互換モードで起動できます。
UEFIの場合、PCによっては起動時に特定のキーを押す事により、起動ドライブを選択出来る様になっている物もあります。

UEFIの場合は、Linuxディストロのインストール時には注意が必要で、ディストロがファームウェアがBIOSだけにしか対応していない場合は、UEFIのままではインストール出来ない場合が有ります。其の場合はBIOS互換モード(UEFI設定をレガシーにする)にしてインストールする必要があります。
また、Win8以降PCでUEFI設定を変えられない場合が有ります。UEFI設定が変えられない場合は、次の様にしてデバイス選択を行います。
Win8→[PC設定]→[保守と管理]→[回復]→[PCの起動をカスタマイズ]→同ページの[今すぐ再起動]→[オプションの選択]→[デバイスの使用]→(ブートデバイスを選択)


BIOSとMBR

MBRは、Master Boot Recordの略称です。

PCが起動開始すると、このBIOSに制御が移り、BIOSはデバイス検索順に検索し、例えばHDDに起動できるOSが見つかると、HDDのMBR(HDDの先頭セクタ−の512Bの領域) を調べ、MBRに制御を渡します。そしてMBRには、システムを起動するためのブートローダーが書かれており、書かれている内容に沿ってシステムを起動し ます。

Linux(Ubuntu)をインストールすると、MBRがGRUBに書き換えられます。(GRUBに変わっても問題ありません。)
GRUBにも種類があり、例えばUbuntuの場合はGNU GRUB2ですが、バージョンによってGRUBも違っています。

GRUBからは、Windowsも起動出来ますが、Linuxのパーティションを削除すると起動出来なくなります。是は、MBRが512Bという小さな 領域であるため、GRUBの全部を書き込むには領域が小さいため、MBRの後の領域と、Linuxのパーティションの一部にわたってGRUBが書かれています。
このため、Linuxのパーティションを削除すると、Windowsが起動出来なくなります。

マルチブートしている場合に、Linux(Ubuntu)を完全削除する(元のWindowsのみに戻す)場合は、ページ“Linuxの削除”をご覧下さい。

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